2026年08月10日

NE555 1個で作る1ボタンON/OFF回路

今回はタイトルの通り、1ボタンで押すごとにON/OFFする回路をNE555
1個で作ってみただけの記事です。

1ボタンON/OFF回路は、以前ベンチ電源製作時にDフリップフロップICで
作りましたが、こちらのNE555版の方がより簡単ですね。

NE555OnOffLatchSW_01.png

回路図はこんな感じです。今回は動作確認用にLEDを点灯させていますが、
他の機器を制御するのであればトランジスタやMOSFET等でスイッチング
してやればおkです。

NE555Pは3ピンの出力端子が200mAのシンク/ソースに対応しているので、
小型のリレーくらいなら直接駆動しても良いでしょう。

電解コン 1uFの充電状態によってNE555の出力が切り替わる簡単な回路。


NE555OnOffLatchSW_02.jpg

という訳でサクッと作りました。左下の電解コンはいつものおまじないで、
電源-GND間に入っているだけの47uFです。

試した限りではチャタリングは発生しなかったので付けていませんが、もし
チャタるようならスイッチと並列に0.1uFのセラミックコンを繋いでやれば
良いでしょう。

動作が反転するまでに0.3秒ほど必要なので、連打しても切り替わりません。
なので、素早く切り替える必要がある場所には適しませんね。


動画でもどうぞ(約20秒 音声なし)。



☆おまけ

SameSizeCap.jpg

たまたま手持ち部品で見つけた33uF 10V。470uF 16Vと同じ大きさとか
デカすぎ。



posted by ゆう at 2026年08月10日| Comment(0) | 電子工作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年08月08日

除湿器の謎基板

今回は、不要になった除湿機を貰って来部品取りのため分解していたところ、
出て来た基板が気になったので、それを観察してみただけの記事です。

除湿機はナショナル製の CD-AB63Y というモデルです。99年製なので27年
前の機種。一応動くらしいのですが、かと言って特に使い道もないので…。
コンプレッサ式なので、小型の圧縮機が目当てです。


DehuDefroster_01.jpg

謎の基板はこれ。インバータ等のマイコン制御タイプではないので、複雑な
回路は載っていません。

右端のコネクタにAC100Vを入力、左端のコネクタにサーミスタが繋がるよう
です。リレーはNC・NOとも出力が付いているので、温度によって2系統を
切り替える回路ですかね。

DehuDefroster_02.jpg

本体の裏に電気配線図が載っていました。図の中でこの基板はディアイサー
(Deicer:デアイサ)、つまり霜取りの制御回路らしい。温度によってファン
モータか二方弁のどちらかを動かします。

DehuDefroster_03.png

コンプレッサ式除湿機の模式図を簡単に描いてみました。構造自体は普通の
ヒートポンプエアコンと同じです。左の蒸発器は-20℃の低温になるため、
空気中の水分が凍結して霜がつきます。

その配管温度をサーミスタで監視して、ある温度になったらリレーでファン
モータから二方弁へ通電を切り替えます。すると圧縮機を出た高温の気体が
凝縮器や膨張弁をバイパスし、直接蒸発器を通るようになるので、蒸発器の
温度が上がって霜を融かす、という仕組みですね。

DehuDefroster_05.jpg

このサーミスタで、蒸発器の配管温度を測っています。

31℃の時およそ3.7kΩ。冷える方向で温度を測っているので、冷凍庫に放り
込んで1時間ほど放置し、-18℃で抵抗値を測ると42kΩくらいでした。
まぁ低めに見積もって50kΩくらいが動作の境界ですかね~。


DehuDefroster_06.jpg

とりあえずこのままではリレーが動いているか否か分からんので、リレーの
コイルと並列に入っているフライバックダイオードにLEDを付けました。

サーミスタの端子に50kΩの可変抵抗を繋いでグリグリ回してみたのですが、
動作する気配はありませんね。もしかしたらそれほど反応は良くないのかも
知れない。一定以下の抵抗値になってから一定時間が経過したら…とか。
余り温度に対して敏感に動くとしょっちゅう霜取りモードに移行してしまい、
肝心の除湿が出来ないですからね。


DehuDefroster_07.jpg

サーミスタの端子に47kΩの抵抗を直結して10分ほど放置するも、特に何も
起こらず。

※2026/08/09 追記
改めて47kΩを繋いだ状態で時間をかけて検証した所、通電を開始してから
約1時間が経過した所でリレーがONする事を確認しました。やはり既定の
温度になってからリレーが動くまでには遅延があるようです。

基板上のICは松下の AN6710 ですが、データシートが見つからないのでどう
いったICなのかもはっきり分からず。


DehuDefroster_08.jpg

次に着目したのはこの TEST と書かれた端子。製品の状態ではこの端子には
何も接続されていません。通電した状態で電圧を測ると0.75V出ています。
片方はGNDなので、ショートさせると何か起こるかも。

DehuDefroster_04.jpg

TEST 端子にタクトスイッチを付けてみましたが、この状態で押しても何も
起こりません。長押ししてみても無反応だったのですが…。

DehuDefroster_09.jpg

高速で連打したらいきなりリレーがカチッと音を立て、LEDが点灯しました。

色々押し方を変えて試した所、どうやら素早くカチカチッとダブルクリックする
ごとにリレーがON/OFFするみたいです。サーミスタでは動作確認が出来な
かったので、もしかしたらICがダメかも?と思っていましたが、正常みたい
ですね。

う~ん。温度でのON/OFFが確認出来なければ使い道はないんですけどね…。
まぁそれ以前に-20℃という低温でしか動作しないのなら、使い道も限られ
ますけど。


もっと研究してみる必要がありますね。せめて AN6710 の素性が分かれば
色々と応用できそうなんですが…。ナショナル(現Panasonic)の半導体部門は
2020年に台湾の Nuvoton に買収されているので、このICのデータシートが
あれば送って欲しいとメールしましたが、なしのつぶて。

NashiNoTsubute.jpg

OH ナシノツブテデスカァ?


それにしても目下の問題は、圧縮機が目当てで貰ったのに入っている冷媒が
R22 フロンガスなので、これをどうしようかという所。
まさか大気開放する訳にもいかず、地元の回収業者は個人からの依頼を取り
扱っていないようで。ガスを抜かなければ圧縮機単体で使えないし…。

こりゃ困った。



posted by ゆう at 2026年08月08日| Comment(0) | 修理・改造 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年08月02日

黒ずんだLCDを修理する

毎日暑いすな…。DTMerの皆さまにおかれましてはあれをあれしている事と
お慶び申し上げます(暑くて投げやり)。今回で666記事目。


別室に設置しているエアコン、リモコンの液晶画面が今年に入って黒ずんで、
表示が見えなくなってしまいました。長年の使用で偏光シートが劣化したの
でしょう。
以前は本体が突然のヒューズ切れ、今回はリモコンですか…。

RemoconPolarizingSheet_01.jpg

現状こんな感じです。ゲームボーイとか良くこうなっているのを見かけます
ね。LCDは偏光シートが裏と表に貼られているけど、どっちだろう…。

RemoconPolarizingSheet_02.jpg

開けてみましたが、まだ良く分かりません。LCDを外してみます。

RemoconPolarizingSheet_03.jpg

裏返すと反射シートが変質しているので、裏の偏光シートが劣化した模様。
これアルミシートじゃなく樹脂シートに着色してあるだけなのか。


RemoconPolarizingSheet_04.jpg

まず反射シートを剥がしました。劣化した部分だけ色が抜けてますね。この
時点でビネガーシンドローム特有の、あの酸っぱい臭いが漂っています。

くっさ。

RemoconPolarizingSheet_05.jpg

裏面の偏光シートも剥がしました。

剥がすとLCDに粘着が残るので、エタノールをぶっかけてせっせと拭き上げ
綺麗にします。


RemoconPolarizingSheet_06.jpg

手持ちの材料から偏光シートと反射シートを切り出しました。偏光シートは
切り出す前にLCDと重ねて回転させ、綺麗に見える角度を出しておきます。
角度が合っていないと真っ黒になったり、虹色に反射して見づらいです。

RemoconPolarizingSheet_07.jpg

LCDに偏光シート、反射シートを重ねて元のケースにセット。

各シートは貼り付いていないので、戻した時に浮いてしまわないよう基板に
5mmのスポンジシートを貼り付け。これでLCD裏から押し付けます。


RemoconPolarizingSheet_08.jpg

元通りに組み立てて完成。表側は劣化していなかったので、裏側を交換した
だけで綺麗に表示されるようになりました。バッチリです。

これでこの先も不自由なく使えますね。作業完了。



posted by ゆう at 2026年08月02日| Comment(0) | 修理・改造 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年07月31日

雷検知器を作ってみた

今日で7月も終わりですね。DTMerの皆さまにおかれましては、酷暑日全裸
DTMが捗っておられる事とお慶び申し上げます。

先日の熊本地震で被災された方にお見舞い申し上げます。酷暑なうえに水や
電気がなく大変かと存じますが、一日も早い復興を心より祈念しております。


今回は aitendo のWebサイトで興味をひかれる回路を見つけたので、作って
みました。雷電感知警報機キット [K-122] というものです。
ちょうどそういう時期なのと、有難い事に回路図も載っているので、どんな
もんか試しに作ってみようかと。

雷が放電する周波数近辺に共振周波数を合わせたLCの並列フィルタで信号を
取り出し、それをトランジスタで増幅する回路だと思いますが、何しろ元の
ページにも解説がないので、詳しい事は分かりません(笑)。
L : 330uH / C : 680pF で共振周波数はおよそ336kHzになるようです。


LightningDetector_01.png

回路図はこんな感じ。ほぼ元回路の通りですが、一部は手持ち部品の関係上
定数を変更しています。


残念ながらこれを作った時は雷が発生していなかったので、代わりにこれを
使います。

LightningDetector_02.jpg

電子ライタの点火用圧電素子ですね。

LightningDetector_03.jpg

これをカチカチやって、ミニ雷として動作確認します。配線をしっかり放電
する位置に向けておかないと、不意に指へ放電してギャウン!!てなります。


LightningDetector_05.jpg

という訳で完成。

アンテナは15cmほどの配線を引き出しています。これは元回路の指示通り。
入り口のインダクタが巨大ですが、10mHの手持ちはこれしかなかったので。

尚、元回路の回路図ではコンデンサ2つが103と書かれていますが、基板の
イラストを見ると101になっているので、101 (100pF)で作っています。
また、トランジスタもNPN : 2N4401 / PNP : 2N4403 になっていますが、
今回はNPN : S8050 / PNP : S8550 で製作。C1815/A1015の王道の組み
合わせでも、問題なく動作すると思います。

電源を入れたら半固定抵抗を回して、LEDがギリギリ点灯しない位置へと
調整する必要がありますね。


早速、実際に動作させてみましょう。

LightningDetector_06.jpg

火花を飛ばすと、LEDがビカッと明るく光り、スッ…と消えて行きますね。
LEDが消灯するまで、次のトリガには反応しない模様。


動画も撮ってみました。



確かに、圧電素子をカチカチやって火花を飛ばすと、それに反応してLEDが
点灯します。

しかし放電を20cmくらい離すともう反応しなくなってしまいます。実際の
雷と比較して、圧電素子の放電は圧倒的にエネルギーが小さいせいでしょう
かね…。市販の雷検知器では40kmくらいの距離でも検知できるようですが、
この回路がどこまで検知できるかは分かりません。


いずれ雷が近付いて来たら試してみて、結果を追記する予定~。



posted by ゆう at 2026年07月31日| Comment(0) | 電子工作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年07月25日

ヤマハ PSR-310 再修理の続き

昨日、簡単に修理したところ多少は改善されたのですが、手抜き修理だった
のと動作を完璧にしたいため、もうちょっと何とかしただけの記事です。


PSR-310Repair2_04.jpg

ボトムカバー内側と鍵盤裏のバックパネルとの距離を正確に測りたいので、
穴を開けてバックパネルに突き当たるまでノギスで測ってみました。

47.5mmあるみたいです。ボトムカバー樹脂の厚みを2mmとして45mm
くらいでしょうか。内部で鍵盤を支える支柱を、この長さで作ります。

PSR-310Repair2_05.jpg

Φ12mmのアルミパイプを46mmの長さで切り出しました。ピッタリよりは
多少テンションをかけたいので、1mm追加して46mm。

PSR-310Repair2_06.jpg

これを、鍵盤バックパネルにホットボンドでネチョネチョします。上下から
挟まっているので、しっかり強度を持たせた接着をする必要はないかと。

PSR-310Repair2_07.jpg

1本だけボトムカバー側の電池ケースに干渉するので、4mmだけ半周削り。
干渉に気付かずボトムカバーのネジを締めたら鍵盤が弓なりに反ってしまい
危なかったです。

支柱を1mm長めに切ったので、ボトムカバーを閉じてもガタつく事はなく、
ちょうど良いくらいのテンションで裏から支えてくれています。


PSR-310Repair2_08.jpg

元に戻して発音チェックをしましたが、全ての鍵盤から音が出るようになり
ました。小一時間ほど弾いてみましたが、鍵盤がブラブラせずカチッとした
弾き心地になり、ベロシティの検出も問題なし。


これにて修理完了~。



タグ:YAMAHA PSR-310
posted by ゆう at 2026年07月25日| Comment(0) | 電子楽器 修理・改造 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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