今回は、ピアノでぃす。
正直、あまりやりたくはないのですが。と言うのも、ピアノは奥が深すぎて、
文字で全てを書き表すなど到底できないので…。とりあえず、弦の共鳴ガー
筐体の鳴りガーペダルノイズガー屋根の開きガーという方は大人しくKorgの
KRONOSか、ソフト音源のピアノを使って下さい(笑)。
今回はピアノに限定した話なので、音色毎の紹介はしません。まぁ88Proの
ピアノは今の時代お世辞にもリアルとは言い難いので、これを使って本格的
にピアノ曲をガチで打ち込もうという奇特な方は居ないような気がします。
なので、当たり障りのない部分をさらっと。
●ベロシティに細心の注意を
どんな楽器にも言える事ですが、とにかくベロシティに気を配る事が大切。
特にピアノはダイナミック・レンジの広い楽器なので、ベロシティを幅広く
使いましょう。
88Proのピアノは初期状態でも割とフィルタが効いている方ですが、元々が
結構硬い音なので、あるベロシティまではやや籠もった音なのに、値を1
上げただけで急に硬く明るい音になってしまうという事があります。必要に
応じてカットオフ周波数を変える(特にマイナス方向)と良いでしょう。
●発音タイミングをずらす
これは以前にも触れましたが人間の指は長さがバラバラなので、5本の指で
和音をバーン!と弾いても、それぞれの個々の音は僅かに発音タイミングが
ずれています。これは右手と左手の場合も同様です。
完全に一致させるには光の速さで鍵盤を押下する必要があり、人間の腕ほど
の質量をもつ物質が光速で動けば、衝撃波で腕もピアノも木っ端微塵n(ry。
まぁそんな話はどうでもいいのですが、譜面上では同一タイミングになって
いる音符も、わずかに発音タイミングをずらす事でリアルさを出せます。
特に小さな音で鳴らす時は効果的です。
●ダンパーペダル(CC#64:Pedal)の位置
ピアノががっつり弾ける方は、ペダリングも含めてリアルタイム録音すれば
最強ですが、ステップ入力の場合はペダルの位置に気を付けましょう。
簡単な曲であれば、小節の頭で離してすぐ踏むという形にすれば良いのです
が、演奏もペダルも複雑な曲はペダルの位置によって音にすき間が出来たり、
前の音と重なって汚く濁る事があります(もちろん、あえてそういう効果を
狙う場合もありますが)。
また、88ProはCC#64:1~126までのハーフペダルに対応していません。0か
127、踏んでいるか離しているかのスイッチでしかありません。
なので、ハーフペダルが必要な所は NRPN 102:Release Time でリリースを
伸ばす事で対処しましょう。
●運指に注意する
運指とは実際にピアノで曲を演奏する時、どの音をどの指で弾くかを表した
ものです。
は?打ち込みに運指なんか関係なくね?
と思われるかも知れませんが、ピアノソロなどではこれが結構重要だったり
します。
例えば、右手で3オクターブの幅を降りて来るフレーズで考えると、小指→
親指と弾いたら下の音域へ移動してまた小指→親指、更に音域を下がって
また小(ry と、指が5本しかないので足りない音を弾くには腕を動かして下の
音域に移らなければなりません。
小指→親指と弾き、次の音に小指が着地するまでの間にはタイムラグが発生
するので、運指によって各音符の間隔を変えてやると、リアルさが出ます。
楽譜上では均等に配置されていても、運指によってモタったり突っ込んだり
する部分がある、という事です。
また、親指が鍵盤を弾いたあとは手を動かして、次の音に小指が着地すると
いう一連作業があるので、親指での演奏に相当する音のゲートタイムを短く
すると良いでしょう。
●ミスタッチを再現する
ミスタッチなんてのは本来、クラシックのピアノコンサートなどでは絶対に
あってはならない事ですが、ロック等でのピアノ伴奏となると違って来ます。
正確性よりもその場の勢いやノリ的なものを表現したい場合は、わざとミス
タッチを入れるというのも有効です。
具体的には、あるコードをバーンと弾いた時、本来押さえるべき鍵盤の隣の
鍵盤も一瞬鳴らすといった具合です。右手小指がCの音を弾いたとしたら、
一瞬だけその右隣のDも鳴らす、という感じでしょうか。左手がC2、C3を
バーンと弾くのであれば、D2やD3も軽く鳴らします。
要は、「ちょっと行き過ぎちゃった感」や「指の開きが足りずに隣も一緒に
鳴っちゃった感」を出してやる訳です。但しやり過ぎるとただのヘタクソに
しか聞こえないのでご注意を。
●ステレオ音色とモノラル音色
ピアノ音色は、Bank 0:Piano 1 と Bank 8:Piano 1w のようにモノラルの
ものと音域によって定位が変わるステレオ音色があります(w = 恐らくWide)。
ピアノソロなどは w の付いた音色を使う事で、奏者が聴いている音の定位に
なりますが、他の楽器と合わせる場合ステレオだと目立ってしまい、意外と
邪魔になる事があります。
ステレオだと目立ち過ぎるけどモノラルだと引っ込み過ぎる、という場合は
コーラスにショートディレイを設定して薄くかけてやると、コーラスの値で
前に出したり引っ込めたりが細かく出来るようになって便利です。
●小節線を無視する
DTMでデータを打ち込む場合、他パートと同期させる為に小節線を合わせる
ようにして打ち込んで行きます。4分音符あたりの分解能が480であれば、
1小節の長さは1,920になる訳です。
これがずれると、そのパートだけ他パートとの同期から外れる事になります。
しかし、ピアノだけで他の楽器と同期する必要がない場合は、小節線を一切
無視してキリの良い場所までを1小節として扱ってしまう事が出来ます。
これの良い所は前述の「●発音タイミングをずらす」で書いたように、個々の
音符のタイミングをずらした時に、小節をまたぐとタイで繋がってしまって
見づらい為です。小節線を適当に排除しつつ打ち込んで行くと、本来タイで
繋ぐ部分もひとつの音符として置けるので、入力の時に分かりやすいです。
とまぁ、自分がピアノを打ち込む際に注意している事を書き並べてみました
が、ピアノの打ち込み、特にソロになると、いくらデータを修正しても満足の
行くものは一朝一夕には作れませんね…。
あ、ちなみに慣れるには、実際のピアノと同じようにバイエルやツェルニー
などの簡単な曲から打ち込んでみると良いかも知れません。
おまけとして、最初に打ち込み始めてから有余年、未だに完成形と言える形に
仕上がらないこのデータをお聴き下さいまし。
即興曲第4番 嬰ハ短調 遺作 作品66
『幻想即興曲』(Fantasie-Impromptu)/ Frédéric François Chopin
(SC-88Pro Bank 8:Piano 1w 使用)
2016年10月09日
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すごい!!
音色が88proの音色なので「確かにこれは打ち込みによる演奏なんだな」ということがわかって、リアルな音源によるものより圧倒的に面白いです。
4分39秒間、興奮して最後まで聴いてしまいました。
感動した!!
すごい!!
ご来訪&コメントありがとうございます。
この幻想即興曲のデータは、始めに楽譜通りのベタ打ちを
して行き、それからベロシティや発音タイミング、テンポ
調整などを10年以上前から行っていますが、未だに納得が
いかない部分があります。
完成するのは一体いつの日か…。
ピアノ、特にクラシックの打ち込みは本当に難しいですね。