なんて言葉を良く聞きますね。どちらもPC上でオーディオを入出力するための
アプリケーションAPIなのですが、今までの環境ではオーディオ関係のソフトを
インストールしても、特に設定を変更する事なく音が聴けていたので、あまり
気にしていませんでした。
所が、同じmp3・同じプレーヤをWindows10のノートに入れて聴くと、なんか
音がおかしい。曲によってはピークが抑え込まれたような、フワフワした感じに
なってしまう。まるでAGCの効いたラジカセか、サイドチェインのよう。
普段PCで音楽を聴く時はkobarin氏の「KBMedia Player」を愛用しているの
ですが、どうもその設定によってだいぶ音質が変わるようです。
KBMedia Player のデバイス設定画面
この画面を見ると、音声の出力先としてDirectSound、WASAPI、waveOut と
あり、それぞれスピーカ(ヘッドホン)かDigital Outが選べるようになっています。
赤い帯で示したデバイスが音声や音楽を出力するデバイスになるのですが、ここ
で DirectSound と waveOut を選択していると、悪名高いあのWindowsの
カーネルミキサーを通過するので、ここでラウドネス等化がかけられるようです。
一方、真ん中の赤帯 WASAPI のスピーカを選択すると、このカーネルミキサーを
通らないので、mp3そのままの音が聴けるようになります。
ただ問題なのが、WASAPIを使用するとオーディオをそのアプリケーション(ここ
ではKBMP)が独占してしまうので、他のアプリケーションやブラウザからの音は
出なくなってしまいます。
実際の所、mp3を聴きながらYouTubeを観るなんて使い方はしないので、mp3を
聴いている間は独占していても良いのですが、出来れば他の音(通知音等)も出て
欲しいですね。しかしDirectSound/waveOutにすると、途端に音がおかしくなっ
てしまう。
このフワフワした感じはラウドネス等化のせいなのですが、オーディオ関連の
プロパティを見るとOFFにしてあるんですよね…。これさえ完全にOFFに出来れば、
KBMPをDirectSoundで使っても問題ないと思うのですが。
WASAPI と DirectSound でどれだけ聞こえ方が変わるか、実際にそれぞれ
デバイスを切り替えて録音してみました。
自分の打ち込みの中で、特にこのフワフワが気になるのが「Splash Wave」だった
ので、最初の方15秒くらいを録っています。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
最初の15秒が WASAPI 選択時、後ろの15秒が DirectSound 選択時の音です。
全然違うでしょ?特にメロディのシンセブラスが長く伸びた時、DirectSound は音が
波打っているのが良く分かります。もちろん、WASAPI 選択時の音が正常です。
こういうの、困るんですけどねぇ…Microsoftさん…。

