関係なく全裸DTMが捗っておられる事と、お慶び申し上げます。
今回はチャタリングが出始めたDTXのロータリエンコーダを分解修理して
行こうかと思いまする。
手持ちのDTX Version2.0 (型番は DTX2 )です。
元々は電子ドラムの音源なので当然パッドもあるのですが、最近はもっぱら
CBX-K1と繋いで単なるGM音源として使う事の方が多くなりましたね~。
ロータリエンコーダがチャタって来たせいで、パラメータや音色変更の時に
安定しません。右に回しているのに数値が減ってしまったりとか。
発売は'96年頃で26年も経っているので、それでも長持ちした方ですが。
操作が煩わしくなるので、サクッと直してしまいましょう。
バックパネルを外してコネクタを全部引っこ抜きます。同じようなコネクタ
がたくさんありますが、コネクタごとにピン数が違うので間違って無関係な
所に挿してしまうという事はありません。
それでも一応心配なので、マジックで印をつけてあります。
エンコーダは独立した小さな基板で取り付けられています。
表にひっくり返してツマミを外します。この時は簡単に外れましたが、こう
いったツマミが抜けない時にマイナスドライバ等でこじると、傷がついたり
ツマミが割れてしまったりします。
なので、適当な糸を下に潜り込ませて一周グルっと巻き、糸の両端を平行に
引っ張ると安全に取り外せます。
また回転を円滑にする為ツマミの裏に玉っころが3つ入っています(緑丸)が、
すぐにポロッと取れてしまうので、紛失しないよう注意。
ナットは11mmのソケットがピッタリです。ここもラジオペンチ等で外すと
傷を付ける事があるので、ソケットがおすすめ。
基板ごと外れたら、ハンダ吸い取り器(線)などを使いエンコーダを基板から
取り外します。
外れました。黄色丸部分のツメを起こすと、エンコーダを分解できます。
Mマークがあるので松下製かな。
分解するとこのようになっています。
まずは劣化してオレンジ色になったグリスを綺麗に拭き取り。アルコールを
使うと綺麗に落とせます。
特に右のロータ部分の接点表面がくすんでいる場合は、スコッチ&ブライト
などちょっと硬めのスポンジで軽く磨くと良いです。紙ヤスリはダメ。
固定側にはこのようなブラシ様の接点が出ていますが、非常に繊細で簡単に
曲がってしまうので注意。丁寧にアルコール綿棒で矢印の方向に、一方向で
拭きます。
この金具は、回転軸の周囲に刻まれた凹凸に当たる事で回転にクリック感を
出すためのバネで、電気的には繋がっていないので磨かなくてもOk。
接点のクリーニングが終わったら、シリコングリスを適度に塗っておきます。
回転部分の潤滑はもちろんですが、接点に塗っておく事で金属に酸化被膜が
出来にくくなる効果もあります。というかむしろそれが主な狙い。
グリスを塗ったら元通り組み立てます。
バラした時の順番、上下左右を忘れないようにしましょう。間違っていると
上手く組み合わなかったり、接触が余計に悪化したりしますし、何度も開け
閉めしているとツメが折れてしまい、二度と閉じられなくなったりします。
完成したら軸を回して、軽く回る事を確認しておきます。
ついでなのでツマミの玉っころと、玉っころが当たる部分にもシリコングリ
スを塗っておきました。
あとはエンコーダをハンダ付け、トップカバーに取り付け、基板のコネクタ
接続、バックパネル閉めと、逆の手順で組み立てて行きます。
完成~。ちなみに冷却ファンは後付けです(笑)。
実際にエンコーダをグリグリして、パラメータがスムーズに増減できるかを
確認し、問題がなければ作業完了です。
光学式のエンコーダならこんな面倒な作業は不要なんですが、さすがにこの
手の製品で光学式を使っているのは見た事がないです。
音量などのスライダにガリが出る事も多いのですが、この DTX2 は問題ない
ので今回は手を付けません。
分解清掃でスムーズにパラメータが変わるようになりました。
まぁでも、ひとつずつ音色を鳴らしながら聴いて行く時は -1/+1ボタンの
方が操作が楽ですけどね~。

