おりますが、今日も何とか復活できないものかと悪あがきをしております。
これまでに、
・デジタル側基板の電解コンデンサ10個を交換
・全てのLSIやIC等のハンダクラックのチェック
・腐食でパターンが切れていないかをDMMでチェック
・コネクタ類やROMのソケット足の再ハンダ
などやって来ましたが、改善には至らず。
ネットで同様の症状を幾つか見ましたが、具体的な解決策の情報は無し。
まぁ期待は薄いのですが、昨日手を付けなかった電源回路をいじって行きま
しょうかね…。
まず現状でどれだけ+5Vにノイズが出ているかを確認。
大体15~20mVp-pくらいの範囲でノイズが出ています。
レギュレータのスイッチングノイズかと思ったのですが、+5V に使われて
いるレギュレータ PQ05RR1 はスイッチングではなくリニアレギュレータ
みたいです。
アナログ側基板を摘出して…。
電源部の電解コンデンサを交換して行きましょうか。
3,300uF / 16V
1,000uF / 25V ×2
100uF / 16V
33uF / 16V
計5個。
それにしてもブリッジダイオードがデケェなぁ。今時なかなか見ないっすよ、
こんなクソでかブリッジダイオード。
S5VB20 は200V 6A品で、デジタル回路用です。5VのレギュレータがMax
1Aなのに、6A品なんて必要だったのかな。
ちなみに1,000uF 25V×2の電解コン左側にある黒い部品が、アナログ回路
用のブリッジダイオードです。こちらは S1VB20、200V 1A品。
電解コンを固定している接着剤も、ヘラ的な物でこそぎ落とします。自分は
コーキング用の幅10mmくらいのヘラを使っています。
細めのコーキング用ヘラは、部品を外す時に部品の下に差し込んだり、樹脂
ケースをこじ開けたり、かゆい所を掻いたりと色々便利。
交換が完了しました。3,300uFの電解コンは背の高いものしかなかったので、
たまたま手元にあった同じ背丈の4,700uFを付けています。
外した電解コンの容量を測ってみましたが、問題はなさそうでした。
3,300uFが3,250uFほどになっていた程度。お漏らしもしていませんし特に
替える必要なかったかも。
再度5Vのノイズを測ってみましたが、変化なし。
つまり交換前の電解コンも多少容量は減っていたものの、正常だったと。
メイン基板から外して、純粋に5Vのノイズを見てみると、全くノイズなし。
コネクタにコンデンサを付けているのはワニ口を挟みやすくする為で、この
コンデンサはノイズの低減に影響しない事は確認しています。
つまりこのノイズは、デジタル系の回路から出ていたノイズですね。或いは
単に負荷の変動で電圧降下していただけかも。
ここまでやって、「まぁどうせ直ってないだろうな…」と思いつつ、電源を
パイルダーオン。
鳴らしてみると、やっぱり症状は変わっていません。
ですよね~…。
どうしたもんかなぁ。
中古を買ってデジタル側基板を移植する、ニコイチしか直す方法ないか…と
思って、ここで一旦諦めました。配線も全て元に戻して基板を固定、フタを
閉めて「こりゃもうダメだ」と。
ですが、「どうせぶっ壊れてんだ、こうなったらやれる事は徹底的にやって
やろうじゃないか」と思い直し、再び分解。
これだけはやりたくないと思っていましたが、ついに禁断の領域へと突入。
全てのIC、LSI の足の再ハンダをやってやろうじゃないの。
禁断の領域とか言ってますが、単に手間がかかって面倒なので出来る事なら
やりたくないというだけの話(笑)。
とは言え、普通のハンダ付けのように新しいハンダを盛り盛りすると、足が
ブリッジしまくってしまい手に負えなくなるので、ここでは最初から付いて
いるハンダを再度溶かし、フラックスの力を借りてしっかり付けようという
魂胆。
最近の電子工作や修理の動画を観るとみな当然のようにフラックスを使って
いますが、自分はこういう時くらいしか使わないですね~。普段の工作では
まず使わないので、何でそんなにフラックスを多用するのか不思議。
これでダメならもう本当にロジック系の故障だな。
作業中の写真を撮らなかったので、ジャンク基板を使って解説しますと…。
まずバックアップ用の電池を抜きます。
ICやLSIの足にフラックスを薄くターッと塗布。
そしたら、ハンダごての先っちょでピンとパターンの境い目辺りをスーッと
滑らせて行きます(黄色矢印のように)。
しっかり熱が伝わってハンダが溶ければ、表面に光沢が戻ります。溶けない
時は1本1本突っつくように触れて行けば大抵は溶けますね。
コツとしては、ハンダを溶かす直前にフラックスを塗る事。全体に先に塗っ
てしまうと、後の方でフラックスが乾燥して効果が薄れるので、足が生えて
いる一辺ずつ塗る事。
冷えたら、アルコール歯ブラシでコシコシッとしてからティッシュ又は布、
みんな大好きキムワイプなどで拭き取って、フラックスを除去。
拡大鏡で、ピン間がショートしていない事をチェック。
これを全てのIC、LSI に施しました。2時間くらいかかったような…。
本音を言えば、フラックスって極力使いたくないんですけどね~。どこそこ
ベトベトになるし。
作業中はフラックスの煙(ヒューム)を吸わないようにしましょう。あれ体に
悪いみたいです。「気道侵入すると生命危険のおそれ」とか書いてあるし…。
とにかくショートしていない事だけは厳重にチェック。問題ないなら抜いて
おいたバックアップ用電池をホルダに戻します。
作業を終え、大丈夫かとドキドキしながら電源ONしましたが、正常に起動
して来ました。ショートはしていない模様。
電池を抜いたので、テストモードの最後の項目でSRAMを初期化。
あとはまた時間経過で音が出なくなったりしないかをチェック。
この記事を書いている今現在、電源を入れてから3時間ほど経過しています。
その間、何度もPREVIEWを押して正しく発音するか確認していますが、今の
所パツパツ、サー…というノイズや、ジュワ~ンと音が歪んだりする事はありま
せん。
音色やバンクを替えたりドラムの音を鳴らしたりもしてみましたが、正常に
鳴るので波形ROMのハンダ付けも問題なしの模様。これもしかして…
直ったんじゃね?! (CV: 岡咲 美保)
もっと時間をかけてテストしないと何とも言えませんが、今の所は問題なく
発音しています。
やっぱりどこかのICかLSIの足に、ハンダクラックが入っていたのかなぁ…。
でも再三基板に衝撃を与えたり、ICやLSIをグイグイ押したりピンセットで
足をクニクニして確認したはずなんだけど。
この後も数時間、様子を見てみる予定~。これで直ったら嬉しいなぁ。
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