ファイルのやり取りをもっと楽に出来ないものかと考えて、別のPCMCIA
カードを買いました。
BUFFALO IFC-CB2U2V PCMCIA USB2.0変換カード。これならカードに
USB2.0メモリを挿してリムーバブルメディアとする事で、やり取りが楽に
なるぜぇぇ、と思ったのですが…。
物理的に挿さりませんでした。今までPCMCIAカードと言えば規格は1種類
しかないと思っていたのですが、どうやら16bitと32bitがあるようです…。
16bitのカードしか使った事ないから知らなかった _(´ཀ`」 ∠)_。
PCMCIAソケットの部分に金のプレートが貼ってある物は32bitで、側面の
切り欠きが異なるため物理的に挿入できないようになっている模様。
CardBusという規格みたいです。
まぁ仕方ない。これまで通り、素豆(スマートメディア)使うか…。
と思って素豆用のカードを98ノートに挿したら、片方のスロットだけ反応
しない。どうやらUSB2.0カードを挿そうとして、何かゴチャゴチャやって
いる間にピンを曲げてしまったようです。
1本だけグニャッと行ってますね。これを何とか直そうと思います。
いつもの98ノート、PC-9821Lt/540A です。
ボトムカバーを外すとこのようになっており、上半分に見えているメインの
基板裏側にPCMCIAカードスロットが付いています。
この基板は、ボトムカバーを外した時点で共締めになっている全てのネジが
外れた状態になるので、このまま基板を引っ張れば外れます。
縦横の白いコネクタで繋がっているだけなので、このコネクタを外すだけ。
右側のステンレスの枠がPCMCIAカードスロットです。
外した基板の赤丸で囲ったネジ4本を外せば、カードスロットだけ分離可能。
但しこの個体は既に右側2本はネジバカになっているので、1本は締まらなく
なっていてネジを付けていません(笑)。
ネジを外したら基板を裏返し、カードスロットを引っ張ればコネクタ部分が
外れます。
カードスロット部は矢印4ヶ所の金具で上下を挟んで固定している形なので、
この金具を引き抜けば…。
3枚におろせます。こうした方がピンの修正がやり易いですね。
う~ん、押されたピンは裏側に抜けてしまっていて、パターンごと剥がれて
しまっている模様。これは直すの面倒臭そうだ…。
とりあえずパターンが剥がれてしまっているので、何とか曲がったピンだけ
引き抜いて、ピンの曲がりを直して基板と繋ぐための細い配線をハンダ付け
したりと、必死になって試行錯誤すること小一時間。
ピン折れた。
このピンは結構突き出す分が長いので、この後ろに配線をハンダ付けしても
スロットの中に突き出る分が短くなってしまい、メス側に届かなさそう。
これは…終了ですかね。
残念ですが、これ以上は修復不可能ですね。どうしても直したかったら別の
ジャンク個体を買ってニコイチしか手はなさそう。
そもそもこのピン細すぎるんですよね。多分1本が0.5mmとかそんな感じ。
仕方なく元通り組み立てて、動作チェック。まぁ2スロットのうちの片方が
ダメになったとしても、もう片方で使えればそれで良いです。今のところは
素豆用カードしか使っていないので。
起動して、スロットにカードを挿し中を見てみます。ドライブ E: で中身が
表示されました。
今度は、もう一方のスロットにカードを挿し替えて表示させてみます。
あー、やっぱりダメですね。ドライブ F: は認識されていません。
所が、ですね。何やらおかしな事が起こっております。
カードスロットは2段になっていて、下がドライブ E: 、上がドライブ F: に
割り当てられています。曲がってしまったためピン無しになったのは、下の
ドライブ E: 側のスロット。
おや?さっき素豆の内容が表示されたのはドライブ E: でしたよね。
曲がったピンは下の列の右から7番目のピンですが、修復できなかったので
抜いてしまいました。
こちらのサイトでPCMCIAのピンアサインを確認すると、当該のピンは
62 BVD2 SPKR# Battery Voltage 2 / Speaker ???
と書かれています。このピンがない状態でも素豆には問題なく読み書き可能
なので、ちょうど使われていないピンだったようです(カードに給電する為の
Vcc は17/51ピン)。
この素豆カードに限った話なので、このピンの機能を使う他のカードならば
当然ですが正常に機能しないでしょう。
…となると、上のピン曲がりのない正常なスロットにカードを挿しても認識
されないのは、一体なぜなんだ…。どうやら今回のピン曲がりとは別の故障
が発生しているようですね。
ちなみにUSB2.0カードを挿そうとゴチャゴチャやる前は、普通にどちらの
スロットでも素豆カードが読み書き出来ていました。
なので、もしかしたらUSB2.0カードをクッと押し込んだ時にピンが押され、
ハンダ付けが剥がれてしまったかも知れませんね。
スロットの基板を見た感じでは、明らかに変形しているのは曲がった1本
だけのように見えましたが…。
スロットの基板はピン間が凄く狭いので、ハンダ付けをやり直したりしたら
余計に壊してしまいそう。
取り敢えず下のスロットだけでも素豆カードを使う分には問題はないので、
このまま使う事にします。
このUSB2.0カードは、XPのさせ子PCで使う事にしますか。でもこのPCは
前面にUSB2.0が元から2ポート付いていて、このカードを使う意味も皆無な
訳で、完全にムダな買い物だった訳ですが。
修理失敗。

