2025年10月12日

ラッチ回路のお勉強

今、とある回路を作ろうと画策しているのですが、その回路の動作に必要な
ラッチ回路についてちょっとお勉強してみただけの記事です。


Latch_01.jpg

必要なICも揃ったし、よーしこれでイケるぜ~と思った矢先、ラッチ回路が
期待した動作をしない事が判明。

SetResetLatch.png

このような動作をして欲しいんですよね。

んで、最初はラッチを名乗っている TC4044BP を使って、このような回路を
作ってみました。

LatchSche_01.png

※5ピン ENABLE の配線を書き忘れていますが、実際の回路ではVccに接続
 して H にしています。

Latch_02.jpg

作ってみました。しかしこの場合 Reset を H にすると Q も確かに H になる
のですが、スイッチを離して Reset が L になると Q も L に戻るんですよね。
Reset が L になっても Q は H を維持して欲しいんですけど…。何か使い方を
間違っているんだろうか。データシートの真理値表にも「保持」と記載が
ないので、Reset が H の間しか、Q は H にならないらしい。

SN74HC74N ( Dual D-Type Positive-Edge-Triggered Flip-Flops With
Clear and Preset)でも同様でした。

あ、ちなみに写真では2回路とも Q が H になってますが、誤動作してるだけ
です。下に鉄板を敷いてGNDに落としてもダメ。
Set / Reset が浮いていると上手く動かない模様。10kΩの抵抗でプルダウン
したら正常動作しました。まぁそれでも期待する動作にはならないんですが。


そこで、Wikipediaの ラッチ回路 のページに載っている「インバータによる
RSラッチ」に切り替えてみました。

LatchSche_02.png

使用するインバータICは TC40H004P です。またしても '87年製の骨董品🤣
6個のインバータが入ったものです。

Latch_03.jpg

この回路にした所、期待通りの動作になりました。

・Set / Reset が共に L なら Q も L
・Set が H になると Q も H になる
・Set が L に戻っても Q は H を維持
・Reset が H になると Q は L になる
・Reset が L に戻っても Q は L を維持

動作はバッチリですね。特に「Set が L に戻っても Q は H を維持」これが
大事。TC4044BP ではこれが出来なかった。

トランジスタを使って自己保持とリセットの回路をディスクリートで組むか
悩みどころでしたが、IC 1個でさほど複雑な回路を組まなくても実現出来た
ので助かりました。


Wikipediaの記事に救われました。検索機能はゴミレベルですが。

これでようやく、作りたい物の製作に取り掛かれそうです。



posted by ゆう at 2025年10月12日| Comment(0) | 電子工作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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