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LCR-T4 とても便利なのですが、良く分からない項目が一点。
これです。コンデンサを調べた時に出る Vloss という項目。そもそもこの
LCR-T4 は中華ガジェットにありがちな、一体どこのメーカが作っている
物なのかすら分からない謎デバイスなので、当然まともなマニュアルなど
存在しません。
テスト時に 浩祺 (ハオチー)と表示される 浩祺电子科技 の物を良く見かけ
ますが、この会社もWebサイト等が判然としませんし、この表示がない物も
多いです。
まぁそれはさておき、この Vloss というのはどんなパラメータなんでしょ。
以前から気になっているのですが、特に「これ」という記事を見つける事は
出来ません。Voltage Loss の略なんだろな、程度は分かるんですが。
Vloss は損失エネルギー比の事らしいのですが、サイトによって書いてある
事もバラバラですし、そもそも解説しているサイトがほとんどありません。
まずは 月刊B-maga2020年11月号掲載 という記事(PDF)。こちらには、
Vlossは充電した電荷を放電した時の損失を表し26%の損失があることを
示しています。
とありますね。100充電して放電した時に84返って来たという事でしょうか。
漏れ電流 (Leakage Current : LC ) の分だけ放電時のエネルギーが減った、
という意味なのかな。
次に What does the Vloss reading mean on this LCR-T4 tester?
という Reddit の記事。9年前の書き込みのようですが、
I'm assuming voltage 'loss' due to dielectric absorption. Dielectric
absorption is expressed as a percentage like your reading is but
it's the percentage of original voltage a capacitor self-recharges
to after being discharged to 0V. 3% is a pretty good number
(maybe even too good) for an aluminum electrolytic so there's a
little confusion there.
Grokさんに訳してもらうと、
誘電体吸収による電圧の「損失」を想定しています。誘電体吸収は読取り
値のようにパーセンテージで表現されますが、それはコンデンサが0Vまで
放電された後、元の電圧の何パーセンテージまで自己充電するかを示すもの
です。アルミニウム電解コンデンサの場合、3%はかなり良い値です
(もしかしたら良すぎるほど)ので、そこに少し混乱が生じています。
両者で解説が異なりますね。では誘電体吸収とは何なのか。
コンデンサ特性の基礎知識 ~静電容量~
こちらの記事では「大容量のアルミ電解コンデンサで注意したいこと:再起
電圧」という項目に
誘電体の分極は電界に即応せず、時間的に遅れて、ゆっくりと分極します。
これを誘電吸収と呼びます。
とあります。
電極の電荷によって誘電体の分子が誘電分極して、誘電体に蓄えらた電荷の
誘電分極の電荷によって、電極に再び電圧が誘起されます。つまり誘電体に
蓄えられた電荷が染み出して端子に再起電圧を発生させます。
その再起電圧が元の充電電圧の何%まで誘起されたかを表すのが Vloss だ、
との事…なのかな。
うん、さっぱりわからん😇
言葉のニュアンス的には前者の方が本質を捉えている気がしないでもない。
後者は「時間的に遅れて、ゆっくりと分極」するらしいけど LCR-T4 では
割と短時間で Vloss が計測されているので、これも謎。
他サイトでは、LCR-T4 は基本的に厳密な計測を行っている訳ではないので
参考値程度であって、数%程度であれば気にする必要はないという意見も
あったりで、やっぱり明確に解説している記事はありませんね。
目安程度に、1桁%であれば良コンと判断しても良いのかも知れない。
この辺は自分の知識不足・理解不足が大きいので、今後も思い出したら逐一
情報を探して調べる予定~。
幾つか手持ちを計測した範囲では、8.8%がワーストでした。
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