おかれましては冬の全裸DTMが捗っておられる事と、お慶び申し上げます。
所で、今年って秋ありましたっけ…?
それはさておき、今回はただ単に昔のポータブル・キーボードについて語る
だけの内容となっております。
唐突ですが、自分は80年代後半~90年代半ばのPCM音源が流行り始めた頃
のキーボードが大好物であります。
まだまだ波形メモリの価格が高かった時代なので、音色のクオリティ自体は
さほど高品位ではなかったものの、何と言うか各社独特のクセと言いますか、
この時代特有の響きみたいなものがあるんですよね~。
子供向け~上級者まで幅広くカバーした機種を出していたのは主にヤマハと
カシオですが、ヤマハは結構長い期間FM音源を使っていましたね。その頃
カシオは既にPCMへと移行していました。
性能・価格の近い所で比べてみますと…。
CASIO MT-750 (1989/11 発売 税抜¥46,000)
音源:スーパーCD音源 220音色 (PCM)
リズム:同上
YAMAHA PSS-580 (1989/06 発売 税抜¥36,900)
音源:FM音源 100音色
リズム:PCM
ヤマハはこの次の世代、1990/08発売の PSS-590 から音源が全てPCMの
AWM音源に切り替わります。
カシオはこの辺りの世代から急に搭載音色数が増えて220音色も搭載して
いますが、この直前(CD音源モデル)は基本20音色しかありませんでした。
20音色のうち2つを重ねる事で 210ToneBank としていた一方、ヤマハの
FM音源モデルは最初から100音色を搭載しているモデルが多かったです。
これはまさに波形メモリの容量のせいですね。
PCMは音そのものをデジタルデータとしてメモリに持っているため、どう
してもその全体の容量は大きくなります。
しかしFM音源は1つの音色を作る為のパラメータが数10バイトで済む為、
ひとつの音源チップさえ載っていれば、パラメータを変えるだけで多彩な
音色が作れ、更にユーザがパラメータを変更すれば内蔵にない音色も自由
に作れるという強みがありましたね~。
ただ、やはり音のクオリティというか実在する楽器を模した時のリアルさ
では圧倒的にPCMの方が良かったので、リアルさを捨てて音色数を取るか、
少ない音色数でもリアルな方を取るかで結構悩むものです。
結局自分は生楽器好きなので、リアルさを求めてカシオのキーボードにだけ
注目し、PT-180(これはPCMではないですが)、MT-240、MT-540、
MT-640、MT-750と買い継いで来ました。
まぁ見事に全機種ミニ鍵盤ですが(笑)。
ヤマハは今も手元にある PSR-500 を買った位です(ヤフオクで1円で買った
ジャンクのPSR-310もありますが)。
これ別にヤマハが嫌いだった訳ではないです。FM音源にも魅力的な音色は
たくさん入っていたのですが、カシオに比べるとお値段が高かったんですよ
ねぇ。当時はガキんちょだったので、割高なヤマハのキーボードが買えない
という理由もあったりします。買えるものなら買いたかった。
なので、ヤマハのキーボードは楽器店やデパートのレコードショップに展開
されていたキーボードコーナーで弾いたり、デモ曲を聴いたものです。
だからでしょうか、キーボード内蔵デモ曲はいつでも聴けるカシオよりも、
お店でしか聴けないヤマハの方が深く印象に残っているんですよね。
また、この頃のヤマハキーボードのデモ曲は内蔵音色を生かしたオリジナル
曲が収録されていたのも良かったですね。
カシオはどちらかと言うとA列車やシャカタクのNight Birdsなど、既存曲を
収録していましたから。
なので、最近これらを良く聴いていた頃を思い出しては、カヴァーなんぞを
やっていたりする訳ですが。
YAMAHA PSS-480 / PSS-580 / PSS-680 Demo Song Cover
内蔵デモ曲カヴァー
YAMAHA SHS-200 Demo Song Cover 内蔵デモ曲カヴァー
YAMAHA PSR-37 / PSR-47 Demo Song Cover 内蔵デモ曲カヴァー
YAMAHA PSR-27 / PSR-28 Demo Song Cover 内蔵デモ曲カヴァー
Casiotone MT-240 Demo Song "Night Birds" on CASIO MT-750
ヤマハは本当にかっこ良い曲が多いなぁ。誰が作曲しているんだろう。
一部オーケストラヒットが出て来ますが、この時代のオケヒはそれほど質が
良くなかった年代なので、88Proのオケヒは使わずあえてMSGSの音を使用
しています(BandLabの音色にはオケヒがありません)。
ただ、最近のポータブル・キーボードはどちらかと言うとお子様のおピアノ
練習用にシフトしてしまっていて、クラシックピアノの曲が多いですが。
あ、せっかく SC-88Pro が直ったので、単体で戦国伝承2001の 雲外蒼天 を
作りました。
雲外蒼天 Blue Heaven - SNK 戦国伝承2001 / Sengoku3
伊太利 (ITALY) Stage BGM (Cover)
相変わらず投稿からしばらく経っても再生数が3ケタ行かない過疎チャンネル
ではありますが…。完全に個人的な趣味でしかやっていないしYouTuberでも
ないので、自分の好みの曲しか投稿しておりません。
「刺さる人には刺さる」そんな感じで良いのです。
まぁ基本Twitterとかに貼ってもほぼ全く反応がないので、投稿している意味
あるんかな?とかちょっと思ったりしますけど。
ここに貼ったのも宣伝ではなく、どちらかというと自分の作業用BGMとして
いちいちYouTubeに行かずとも聴けるようにという目的だったりします。
普段、こうやって自分の打ち込んだ曲を聴いている事が多いので。
そして後になって、ここの音が違う、リズムが違う、コードが違う、パート
バランスが悪い、そもそもアレンジが気に入らない等々の気付きが発覚して、
聴くたび毎回その部分が気になって仕方がなくなる訳ですが。
まだ他にもヤマハのキーボードは好きなデモ曲が何曲かあるので、それらを
またカヴァーでもしようかな。
今日のこの記事いったい何。


