2026年02月06日

そーじ機が壊れました…

先日、部屋に掃除機をかけようとプラグを挿してボタンを押したのですが、
全くの無反応。ウンともスンとも言わない状態になっていました。その前は
普通に使えていたんだけどな…。

という訳で急遽分解してみる事に。

VacClnrFail_01.jpg

うちの掃除機はSHARPの EC-KP7F-D。ホムセンで数千円程度の安物な上、
2007年製の19年選手。正直壊れても特に痛手ではないのですが…。新しく
買うより直るなら直した方が良いよね~。


VacClnrFail_02.jpg

まずは定番の手元スイッチ~本体までの経路の断線チェック。スイッチ類は
抵抗値の変化でどれが押されたか検出しているようです。
基板の赤黒線から掃除機に繋がるアタッチメント部分までの配線は、断線や
接触不良などない模様。

う~ん、そうなるとやっぱり本体側か…。まぁ定番のブラシだろうな~。


VacClnrFail_03.jpg

屋外へ持って行き開けてみました。白物家電の修理って好きじゃないんです
よね…。掃除機はホコリだらけ、洗濯機はヘドロだらけ、冷蔵庫は霜だらけ。
汚れるのは必須です。ハウスダストアレルギー持ちにはつらい作業。

プラスチックのカバーの中に、モータと制御回路が入っています。カバーを
開けて、ブラシのチェックでもしますか。ブラシが減っていて回らないので
あれば、交換は安く済むんですが。

VacClnrFail_04.jpg

残念ながらブラシはバリバリ残っていました。15mmくらいはありそう。

VacClnrFail_05.jpg

モータ横のサーモスイッチと、その奥のガラス管ヒューズも問題なし。
という事はやっぱり制御回路か…。


VacClnrFail_06.jpg

モータの横に制御基板がありました。安い割に結構複雑ですね。とりあえず
こいつを外して部屋に戻ります。


VacClnrFail_07.jpg

これが制御回路の表側。黒いトランスがマイコン部分への電源供給用かな。
ヒューズは問題ありませんでした。

VacClnrFail_08.jpg

トライアック外していますが基板裏。1チップのマイコンが見えますね~。
まずは定番の電解コンチェックをするも特に問題なし。
ダイオードのショートもありません。

ふむ…なら次はレギュレータをチェックしてみますか。

VacClnrFail_09.jpg

外してみると…79L05 負電源用です。こういうのって普通は正電源用の
78L05 を使うもんじゃないのかなぁ。まぁ+-がひっくり返っているだけ
なんで、大した事ではないんですが。

VacClnrFail_10.jpg

LCR-T4 では unknown です。まぁこいつは元々シリーズレギュレータの
診断が出来ないので、表示的には正常なんですが。ショートの有無を調べる
ため抵抗値が見たかったんですよね。で、ショートはなし。

KIA79L05BP.png

79L05 はピンアサインが左から COM IN OUT なので、適当な電源(今回は
9.4V)の+を左足、-を中央の足に繋ぎ、右足の出力を調べてみました。
負電源用なので、DMMのプローブは+側をIN/OUTに接続。

VacClnrFail_14.jpg

すると、右足から-8.8V出ています。ここが-5Vになるはずなのに…。

※左側の回路はただの作りかけで繋がっていません。

VacClnrFail_11.jpg

試しに手持ちの7905で調べてみると、やはりどれも-5Vになります。しかし
元々付いていた KIA79L05 は何度調べても-8.8V。

もしかしてこいつ壊れてる…?でも通電していても特に発熱してないんだよ
なぁ。

VacClnrFail_12.jpg

TO-220パッケージでサイズ大き目ですが、7905 を載せてみました。


電源とモータの配線、トライアックを元に戻し、恐る恐る電源プラグをコン
セントに挿してみました。とりあえず爆発はしません。しかしボタンを操作
してもモータは全く回りませんね。

これ、レギュレータが逝ったせいでマイコンに整流後の電圧(約15V)が直に
かかって、マイコンが壊れたのでは…?


VacClnrFail_13.jpg

モータを制御しているトライアックは、トーア紡コーポレーション製の
TB16A6Y、600V 16Aのものでした。

トライアックの故障モードは大抵ショートか断線どちらかなので、DMMで
調べてみましたが、T1-T2-G をどう測ってもある程度の抵抗値が出るので、
断線はしていないみたいですね。

T1-T2間のショートなら、プラグを挿した瞬間にモータが全開で回り始める
はずだけど、それもありません。


ん~、やっぱりマイコン死亡説が濃厚かなぁ…。そうなると交換なんて到底
出来そうにないし、やっぱり新しいのに買い替えるべきか。

スナバレスらしいので、秋月で買うなら BTA324AL-8-CW-TF3 あたりが
800V 25Aで代用出来そう。¥150 でお安いし、トライアック交換してダメ
ならもうこの掃除機は捨てですね。


とりあえず部品ポチッてみます。


※2026/02/09 追記

なぜか直ってしまいました。

モータが悪いのか、トライアックが悪いのか、マイコンの基板が悪いのか、
原因を切り分けるために、まずモータに電圧がかかっているかを調べようと
DMMを繋いでスイッチを操作したら、普通に動きだしました。

レギュレータ 79L05 がおかしかったので交換しましたが、交換後に試した
時は動かなかったんですよね…。だからマイコンかトライアックかと考えて
いたのですが。

たまたまブラシの当たりが悪かったか、どこかの接触が悪かったのか分かり
ませんが、一通り試して問題なく動作しているようなので、これはこのまま
様子見しようと思います。

また動かなくなるかも知れないし。



posted by ゆう at 2026年02月06日| Comment(0) | 修理・改造 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年01月24日

ルータ付属のACアダプタを調査

寒い日が続いておりますが、DTMerの皆さまにおかれましてはこんな日も
寒中全裸DTMが捗っておられる事とお慶び申し上げます。


使用しているルータ用に汎用のACアダプタを先日購入し、不具合が出たら
交換する予定でしたが、リセットボタンを長押しで初期化したにも関わらず
その数時間後には通信速度が9.4Mbps以上出なくなる症状がまた現れた為、
動作がおかしいので交換しました。これもしかして強制10BASE-T?
汎用アダプタがどこまで使えるかはまだ分かりませんが、これでまた不調に
なるようならもうルータ本体の交換しかないですね~。

RouterACAdptr_01.jpg

これがルータ (ELECOM WRC-1167FEBK-S) に付属していたアダプタです。

RouterACAdptr_02.jpg

出力の定格は12V 0.5A。ではこいつを調査して行きましょう。


RouterACAdptr_03.jpg

無負荷の状態では12Vきっちり出ています。自作電子負荷を使ってここから
徐々に負荷をかけていってみましょうか。オシロはACモードで計測。


RouterACAdptr_04.jpg

0.1A流していますが、既にスパイク状のスイッチングノイズが盛大に出て
いますね。VP-Pは152mV。

RouterACAdptr_05.jpg

定格の半分0.25A。スイッチング周波数が上がり、ノイズもVP-P200mVに。

RouterACAdptr_06.jpg

定格いっぱいの0.5A。VP-Pは277mVまで増加。更に電流を増やして行くと
0.6Aくらいでシャットダウンするようです。この時の出力は11.5Vくらい。

0.3V程度のノイズでそんなに動作に支障をきたすものかな…。電圧の振れ幅
は小さいと言えど42.5kHzと周波数が高いので、主にこれが影響しているの
かも知れません。

このアダプタ、ELECOM製品付属の割に品質は良くないな。それでも一応
購入から6年半くらいは使えていましたが。

RouterACAdptr_07.jpg

開けてみました。基板表面。トランスの右にあるTO-92パッケージはNPN
トランジスタの 13002A (400V 0.3A)。0.5Aのアダプタなので、大容量の
MOSFETなどは必要ないみたいです。
フィードバック用のフォトカプラもないですね。

RouterACAdptr_07b.jpg

こちらは裏面。6本足のU1でトランジスタをスイッチングしている模様。

RouterACAdptr_10.jpg

その素子。BNL Y と刻印されているようです。パッケージサイズは3mm×
1.4mmなのでSOT-23-6かな。調べてみたけど詳細は分かりませんでした。


RouterACAdptr_08.jpg

とりあえず電解コンを全部外しチェックしてみましたが全て良好、一次側も
表記の10%減くらいでした。メーカは全てTAICON

う~ん、電解コンがダメだろうと思っていたんだけどなぁ。


RouterACAdptr_09.jpg

47uF 25V、470uF 16Vを交換してみました。事前に正常な電解コンである
事は調べてから交換したのですが、ノイズのVP-Pが277mV→400mVに。

悪化してるじゃないですかーやだー!


これで直ったら元に戻そうと思ったんだけどな~。定格0.5Aなのでルータは
さほど消費電流多くはないんでしょうが、わざわざ交換用は余裕を持たせて
1A品を買ったので、この付属アダプタは実験用か何かに使う事にします。

これでダメならルータ交換だな…。



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2025年09月01日

呼び込み君ミニ をCR2032化

今日から9月ですね。まだまだ暑い日が続いておりますがDTMerの皆さまに
おかれましては、アース・ウィンド・アンド全裸DTMが捗っておられる事と
お慶び申し上げます。

この所ずっと暑さのせいで何もやる気が起きず、ブログも放置気味になって
おりますが、ぼちぼち何かやって行かないとサボり癖がついてしまいそう。


YobiMini2032_01.jpg

以前購入した 呼び込み君ミニ で久しぶりにポポろうとしたら、電池が粉を
吹いていました。う~ん、ちゃんと取り出して袋に入れて保管しておいたん
ですけどね~…。購入から3年半も経つし、寿命ですかね。

前から思っていたんですけど、さすがに今時 LR44 ってまず使わないんじゃ
ないですかね。自分は任天堂 ゲーム&ウオッチくらいしか使った記憶ない
です。2画面折り畳みのドンキーコングは画期的だったなぁ。

それはさておき、この手のボタン電池って液漏れしやすいので、CR2032 で
使えるようにしてしまおうと思います。


YobiMini2032_02.jpg

まず電池を入れるこの内側の出っ張り部分を、全部削り落として平らにして
しまいます。

YobiMini2032_03.jpg

ペンチでぶっちぎってリューターでゴリゴリし、ヤスリでバリを取った所。

YobiMini2032_04.jpg

真ん中の仕切り部分も不要なので削り落としましたが、このままでは電池が
交換出来ません。そこで、横から挿し込む形にしようと思います。

YobiMini2032_05.jpg

横っ腹に電池の大きさ(20mmx3.2mm)でスリット状に穴を開けます。

ここからCR2032を抜き差しします。ポポりたくなったらその辺に転がって
いる電池をここに挿し込み、満足したら抜くようにしておけば液漏れ被害に
遭わなくて済むでしょう。


YobiMini2032_06.jpg

こんな感じになりました。この厚みが収まるかどうか…。

YobiMini2032_07.jpg

電池フタのこの出っ張りも不要なので削り落としておきます。全体の厚みが
ギリギリっぽいので、干渉しそうな部分は全て削っておかないと。

YobiMini2032_08.jpg

基板に付いている電池の接点も撤去。えらく久しぶりに、ハンダごてを通電
した気がする。

YobiMini2032_09.jpg

電池ホルダに配線。


YobiMini2032_10.jpg

電池ホルダは位置を合わせて、ホットボンドでネッチョネチョにして固定。
多分それほど力はかからないので、これでも大丈夫でしょう。

ホントはエポキシ接着剤で留めたかったんですけどね~。いつものセ○アで
売っている2液接着剤を切らしていました。また買って来ないとだ。


YobiMini2032_11.jpg

配線を整えつつ腕をハメ込んで、バックキャビを閉じて完成。

YobiMini2032_12.jpg

電池ホルダ(黒)と基板(茶)のすき間はクリアランス 0です。無理やりという
ほどギュウギュウにはなっていませんが、配線が挟まるともう閉じられなく
なってしまいますね。

今思うと電池フタ用のナットも撤去してしまった方が良かったかな。しかし
それだと電池を交換するのにバックキャビを開けなければならない。電池は
入れっぱなしにしたくないんですよね~。
これに限らず、時々しか使わないリモコン等も普段全て電池を抜いた状態で
保管しています。液漏れ嫌だからね。


YobiMini2032_13.jpg

電池はこのように、横からスコッと挿し込みます。ポポったらすぐに電池を
抜けるよう、5mmくらい出っ張っています。

YobiMini2032_14.jpg

電池を入れたままだと、元のブリスターパックに入らなくなりました(笑)。
まぁ元々電池入れたまま保管するつもりもないですし、これで電池抜き忘れ
防止にもなるんで、良いんじゃないでしょうか。

これで心行くまでポポれる。



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2025年08月20日

やっぱりUSBって…

ようやく8月下旬に入りましたな。何やら今年は11月まで暑さが続くそうで
さっさと夏は終わって欲しい訳ですが、DTMerの皆さまにおかれましては
残暑全裸DTMが捗っておられる事とお慶び申し上げます。

今回は普段使っているUSBアダプタが不調になったので観察と、可能ならば
修理してみようと思っただけの記事です。この暑さのせいで最近は正直色々
細かい作業をしようという気が起こりません。


GAT-0501000U_01.jpg

GAT-0501000U という妙に長~い型番のアダプタです。5年ほど前に購入
した Tomshine というメーカの拡大鏡に付属していた物ですが、拡大鏡の
電源以外にも普通にUSB機器の駆動や充電にも使っていました。

出力は5V 1Aです。最近どうもUSBプラグを差し込んでも通電しなかったり、
プラグを触ると電源が入ったり切れたりするので、もしかしたらUSB端子の
ハンダがクラックしているかも知れませんね。

GAT-0501000U_02.jpg

ここから開けられそうです。

GAT-0501000U_03.jpg

コーキングヘラをグイグイ押し付けて隙間を作ったらスッと入って、フタが
開いてきました。テコしてやれば簡単に開きそう。


GAT-0501000U_04.jpg

開きました。ヒューズ抵抗も入っているし、一次側にインダクタもあって、
作りはそこそこしっかりしていると思います。

GAT-0501000U_05.jpg

基板裏。一次側と二次側は接近していますが、溝が彫られていてこの部分に
絶縁用の塩ビシートが挟まっているので、ギャップは無くても大丈夫そう。

スイッチングは 深圳市工采网络科技有限公司 の DP2525 で行っています。


GAT-0501000U_06.jpg

USB端子のハンダクラックは…ないようですね。という事は単に接触が悪い
だけなのか。USB端子を交換しようと思ったものの、妙に奥行きの短い物が
使われているようで、ちょうど合う物が手持ちにありませんでした。

GAT-0501000U_07.jpg

仕方がないので、以前作ったUSBポートクリーナをスコスコして接点を磨き
対処。1mm厚のアクリル板に楽器用のクロスを貼っただけのもの。これに
エタノールをしみ込ませてスコスコすると、だいぶ接触不良は改善されます。

これだからUSBは…便利なんですが、すぐ接触不良を起こすのが難点ですね。
これは電源供給だけなんでまだ良いんですが、PC相手の場合USBメモリとか
何度も抜き差しすると、内容がふっ飛びそうで怖いですね。

交換パーツがない以上、結局こうやって定期的にクリーニングして騙し騙し
使って行くしかないかな~。


これだけじゃアレなんで、一応回路図も起こしてみました。

GAT-0501000U_Sche2.png


一番下にある1nFのX1コンがちょっと気になりますね。こういうのって普通
二次側のGNDと一次側のGNDの間にあるものじゃないのか…?しかしこれ、
一次側がどう見てもブリッジダイオードの+側に繋がっている。
こんなの初めて見た。

良いのか?これ…。



posted by ゆう at 2025年08月20日| Comment(0) | 修理・改造 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月01日

自作ベンチ電源が直りました

今日から6月ですね~。だいぶ暑くなって来ましたが、DTMerの皆さまに
おかれましては全裸DTMが捗っておられる事とお慶び申し上げます。


先日壊してしまった自作ベンチ電源の修理を、今回もやって行きますか~。
前回はIC TL494CN を交換したりMOSFETを調査したものの、残念ながら
直らず。

BenchPSUFail_19.jpg

なので、今回はICとMOSFETの間にあるゲート駆動回路を調べてみますか。
トランジスタ Y1・Y2と、T5と刻印されたダイオードで構成されています。

Y1 と書かれたトランジスタを調べると、どうやら SS8050 というNPNの
トランジスタらしい。最大1.5Aまで流せるようです。
IC TL494CN の動作モードがプッシュプルで、その先にY1・Y2という似た
ような名前のトランジスタ…あ、これピンと来ちゃいましたよ。

Y1がNPN SS8050 なら、Y2はコンプリメンタリのPNP SS8550でしょう。
と当たりを付けつつマーキング Y2 を調べてみると…?

SS8050SS8550.png

合ってました。これでトランジスタの素性は分かりました。それにしても、
このデータシート SS8550側の Complementary to が SS8550 と誤植
してますね。ここは SS8050 でしょ。


C-Eにダイオードが並列に入っていたり、他と繋がっている為このままでは
正確に調べられないので、トランジスタを全てひっぺがして各々LCR-T4で
調べると、Q6 に付いていた Y1 だけ正しくトランジスタと判断されません。
DMMで測るとE-C、C-E どちらの方向にも50Ωくらいを示します。

BenchPSUFail_23.jpg

これ壊れてますね。

普通のTO-92パッケージで S8050 / S8550 が手持ちにあったので、これで
代用しようと思ったんですが、S と SS ではコレクタ電流 (Ic) が倍くらい
違うんですね…(SS8050 / SS8550 =1.5A、S8050 / S8550=700mA)。
これは使えません。仕方ないので新品を注文します。


トランジスタが無くなった事でダイオードも正確に測れるようになったので
D3~D8の6個を調べたところ、壊れたQ6に繋がっている D7 もダメっぽい。

BenchPSUFail_20.JPG

つまりこの2つがお亡くなりになっているせいで、正常に動作しない模様。
ダイオードは6個すべて T5 の刻印がありますね。

1N4448W.png

T5 はファスト・スイッチング・ダイオード 1N4448W らしいです。
追記
1N4448W ですとパッケージはSOD-123のようですが、付いていた
実物のサイズを測ると 1.7x1.3(mm) なので、SOD-323みたいです。
そうなると、1N4448WS かも知れません。規格自体はどちらも同じ
ですけどね。多分↓これ。
DI_1N4448WS.png

ピーク繰り返し逆電圧VRRM:100V
非繰り返しせん頭サージ逆電圧VRSM:75V
逆回復時間trr:4ns

この特性を見ると逆回復時間:trrが高速、かつ逆バイアス耐電圧が高い物で
ないとダメなようですが、データシートで比較する限りでは多分小信号用の
1N4148辺りでも代用できると思います。

適当なジャンク基板を漁ったら、SOD-123パッケージでマーキング A3 の
SMDダイオードを発見。

DiodeA3.png

これどうやら同じ 1N4448W らしい。その下に同じマーキング SOD-123
パッケージでツェナーもあるみたいだけど…ジャンク基板でもスイッチング
回路のトランス周辺に入っていたので、1N4448W と考えて良さそう。

試しにこのA3使ってみるかな。

SMDってこれが面倒なんですよね~。同じマーキング、同じパッケージで
全く違う部品が存在する。しかも見た目でどちらか良く分からない。
もうちょっと分かりやすくならないもんだろうか…。


BenchPSUFail_24.jpg

SMDトランジスタ Y1・Y2が届きました。ャフォクに売っていて良かった~。
1円玉は大きさ比較用、パッケージはSOT-23です。

このトランジスタは汎用品の為あちこちで売っていますが、100個入りや
1個だけ販売が多いんですよね。両極端すぎる。100個もいらんけど1個は
心許ない。たまたま5個で売っている方がいて助かりました。

壊れていたのはY1 1個だけだったけど、一応Y1・Y2それぞれ5個ずつ購入。

BenchPSUFail_25.jpg

基板からひっぺがしたA3と併せて、この3個を交換します。ダイオードで
壊れていたのはD7 1個だけですが、特性を合わせる為にD6も併せて交換。

BenchPSUFail_22.jpg

どれがダメでどれが良いのか分からなくなりそうなので、ざっとメモに書き
残し紛失しないように外したパーツを貼り付け。


BenchPSUFail_21.jpg

作業に邪魔なゲート駆動用のトランスと、ド真ん中にそびえ立つ電解コンは
一時的に取り外しておきます。

この電解コンは何だろ…ブートストラップかな。
ちなみにIC周りの電解コンは全て中華コンから日ケミ、ELNA等に交換済み。

BenchPSUFail_26.jpg

壊れたパーツの交換が済んだので、トランスと電解コンも元に戻しました。
IC TL494CN も新品を買ったけど結局壊れていなかったので、元々付いて
いた物をそのまま再利用。
A3 のダイオードは元のT5より幅が広くなる為、少しパターンのレジストを
削って付けてあります。


さて、通電してみますかね~。ちょっと怖い。またパーツが燃えたり、破裂
したりしたら嫌だな…。



電源、パイルダーオォン!!



BenchPSUFail_27.jpg

とりあえず発煙や破裂はなかったみたいです。電圧が正常に出るようになり
ました。しっかり0Vから最大の50Vまで可変できます。
一度分解してしまった可変抵抗もちゃんと直ったようで、電圧が飛び跳ねる
以前のような症状は出ていません。左に回し切ると0Vになります。

壊れたのがゲート駆動回路のSMD部品だけで良かったです。トランス内部の
ショートや断線は手に負えないし、MOSFETが逝っていたら交換に結構な額
かかっただろうし。
かかった部品代はIC TL494CN 1個とトランジスタ10個で¥1,000程ですが、
ICは壊れていなかったし、ダイオードはジャンク基板からひっぺがした物、
トランジスタは1個しか使わなかったので、修理費用は実質¥20位ですかね。

故障の原因はやはり前回記事に書いた通り、実際の回路とICの制御方式に
齟齬が生じたせいでしょう。


BenchPSUFail_28.jpg

整流用ダイオードとMOSFETに放熱用グリスを塗り、前面パネルも新しく
作り直し、元通りに組み立て。


電動ドリルを繋いでギュンギュン回しても、手で回転を止めてストールさせ定格
10A最大まで流しても、問題なく動作しています。余った部品はまた壊れた
時の為の予備に保管しておきます。


これでようやくベンチ電源が直りました。
これからもまた実験や工作に活躍してくれる事でしょう。

しかし最後の最後まで、焼ける臭いを発した部品の特定は出来なかったなぁ。
まぁトランジスタかダイオードどちらかが焼けたのだろうと思う事にします。


★おまけ
今回の作業から、ハンダをHOZAN製に切り替えました。とっても良い感じ
です。これは買って良かった。

Solders.jpg

手持ちのハンダでテストしてみました。一番上の低品質ハンダは論外として、
それ以外は概ね良好です。

NewSolder.jpg

HOZANのハンダは500g巻で買ったので、goot SE-06010 を使い切った後
そのリールにHOZANハンダを100g分くらい巻きました。

綺麗に巻いたのは最初の2重くらいで、それ以降は面倒くさくなってご覧の
ありさま。

まぁどうせこの先は解くしかないんだから、これでいいよね(笑)。


posted by ゆう at 2025年06月01日| Comment(0) | 修理・改造 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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