何が悪いのかさっぱり分からない…。とりあえず今日も修理を続けますか~。
まずは電圧調整用のポテンショメータへの配線。何とか復活させましたよ。
普通の可変抵抗は真ん中の足がワイパに繋がっていますが、このタイプだと
写真の右の足がワイパになっています。
これは元々の状態なのですが、各配線の色が実際に流れている信号と合って
いない為、分かりづらいです。このせいで前回盛大に勘違いをしてしまった
訳です。何しろこの多回転に交換したのは5年も前なんで、どう配線したか
なんて覚えている訳もなく。
電圧調整の配線は+5V、GND、ICエラーアンプ入力となっており、+5Vと
GNDを可変抵抗にかけ、その間の電圧をエラーアンプに送り発振周波数や
デューティ比を可変しているようです。ところがこの配線、
+5V:黄色
Amp:黒色
GND:赤色
とまるでセオリーを無視した配色になっています。な~ぜ~…。
左が正しい配線なのですが、可変抵抗を交換した時に先入観で赤が+5V、
黄色がAmp、黒がGNDだと勝手に思い込み、右図の誤った配線で繋いだ為
右いっぱいに回すと+5VとGNDがショートする状態に。
通電前にしっかり確認しておけば良かったのに、問題ないと判断して通電。
しかも回しちゃったんですよね~、右いっぱいまで一気に。盛大に。
+5Vはリファレンス電圧としてIC TL494CN 14ピンから出ているのですが、
この14ピンは隣の13ピンとも繋がっています。13ピンは OUTPUT CTRL と
なっており、このピンがHレベルだと通常のプッシュプル動作、Lレベルだと
シングルエンド/パラレルモードでの動作になるようです。
つまり14ピンの+5Vを誤ってGNDに繋いだ結果、13ピンもLレベルに落ちて
一時的にMOSFETの動作モードがプッシュプル→シングルエンド/パラレルに
なってしまった模様。
このスイッチング電源は通常プッシュプルで動作する構造になっているので、
動作モードが合わなくなり動作不良に陥った、と考えるのが妥当でしょう。
取り敢えず分かりづらい配線を
+5V:赤色
Amp:黄色
GND:黒色
に修正しました。中華製品ってこういうの多いんですよね~。日本製なら、
まずこんな事はないでしょう。
しかしまぁ当然これだけでは直らない訳ですよ。
TL494CN を触るとだいぶ熱くなっています。測ると55℃にもなっている。
ただ発振してゲート駆動の信号を出しているだけなのに、こんなに熱くなる
もんかなぁ?
+5Vをショートさせたせいで、ICを壊してしまったかも知れない。
なので、急ぎメの付くフリマサイトで新品を購入。このサイトは最近あまり
評判がよろしくないので出来れば利用したくないんですけど…。送料込みで
1個¥450もしたけど、普通に半導体ショップの通販だと送料が高くついて
結局割高なので、結果的に安く買えた…と思いたい。
しかし、結果は変わらずでした。電圧は全然出て来ないし、交換したICも
同じように熱くなってしまうので、ICが原因ではなかったっぽい。
この後もブリッジダイオードやゲート駆動用のトランス等を外し調べてみた
のですが、特に問題が見つかったパーツは無し。
ファンやV/Aメータを駆動する補助電源も正常に出力しています。抵抗等が
焼ける臭いがしたのは間違いないので、SMD部品の値やショートの有無を
調べるも、これも問題なし。
MOSFET STW20NB50 ×2を外しLCR-T4で調べても、しっかりMOSFETと
診断されます。
LCR-T4では正常診断ですが、DMMでD-S間の電圧降下を調べるとひとつは
0.14V、もうひとつは0.06Vと特性に偏りが見られたので、ICの駆動モード
が変わった事でどちらかのMOSFETが逝ってしまった可能性が浮上。
半分壊れかけ的な状態なんだろうか…。
それにしても、明らかに何かが焼ける臭いはしたのに、どれだけ注視しても
そんな痕跡のあるパーツがひとつも無いのが納得いかない。
STW20NB50 とほぼ同規格の IRFP460 どちらもディスコン(製造終了)に
なっているので、500V 20A RDS 0.22Ω の規格に近い現行品のMOSFETを
探し、交換する必要があるかも。
どうしても急いで直さなければならないという理由もないので、部品を探し
ながらぼちぼち直して行こうと思います。このスイッチング電源、単体でも
¥5,000くらいしたので…。


