極寒全裸DTMが捗っておられる事とお慶び申し上げます。
3年ほど前に、DSO FNIRSI PRO というハンディオシロスコープを購入し
以来便利に使っておりますが、ただ一点どうにも不便な部分があります。
電源を入れた状態で充電を開始すると、画面右上の電池アイコン部に矢印が
表示されて、充電中である事を示します。これはこれで良いのですが、ここ
以外に充電状況を確認する部分がないので、充電が完了したか否かが電源を
入れていないと分かりません。
なので、今更ながらこのオシロに充電中/完了LEDを付けようと思います。
充電用のマイクロUSB端子は、何やら8ピンのICに直結しているようですね。
こいつが充電管理用ICでしょう。
ICは TP4056、中国の 南京拓微集成电路有限公司 というメーカらしいです。
当初こいつのバッテリと繋がる端子(5ピン)の電圧を測る事でオペアンプか
コンパレータでゴニョゴニョすれば充電状況が分かるんじゃね?と思っていたの
ですが、データシートを見てみたら…。
充電中/完了表示用のLEDの端子が、元から付いているではあーりませんか。
これなら話は早い。データシート通りにLEDを付けるだけの簡単なお仕事で
済みそうです。
オシロのケースにΦ3mmの穴を開けて、アノードコモンの赤/緑2色LEDを
取り付けます。
LEDのアノードはUSBのVBUSへ、緑と赤それぞれのカソードは1kΩの抵抗を
通してそれぞれ TP4056 の6/7ピンに接続するだけ。
6/7ピンはIC内部でオープンドレインになっていて、充電中は7ピン、充電
完了時は6ピンがGNDに落ちるようです。
ついでに黄色○の所でパターンを1本カット。このパターンはTP4056の7ピン
からCPUに繋がっています。ここが L になったらCPUの方で充電中の表示を
出す為ですね。
ですが前述の通り電源がONでないと確認できないし、LEDを付けてしまえば
画面に表示を出す必要もないです。ここをカットするとCPUの方で充電中で
ある事を判別できませんが、電池残量とは無関係なので問題なし。
それとついでの作業として、USBのフレームGNDがハンダ付けされておらず、
これでは挿し込みに対する力に弱くなる気がするので、しっかりハンダ付け
しておきました。
USB端子がもげたら悲しいですからね~。
あとは元通り組み立てるだけ。簡単な作業で済んで良かった。
充電を開始すると赤LEDが点灯します。この方がずっと視認性が良くパッと
見でもすぐ分かる。
CPUへのパターンをカットしたので、電池マークの部分には矢印が出なく
なりました。
充電が完了すると、緑LEDが点灯します。
TP4056の特性なのか分かりませんが、なかなか充電完了にはなりませんね。
充電電流をずっと見ていましたが、20mAを切った所でようやく充電完了に
なりました。そこまでガッツリ充電しなくても良い気もするんだけど。
TP4056には外付け抵抗があり、このオシロでは2.4kΩが付けられています。
最初はこいつで充電完了の閾値を決めていると思ったのですが、この抵抗は
充電電流を決めるやつみたいですね。500mA程度に制限している模様。
1.1kΩにすれば最大1Aで充電出来るみたいですが、今回その辺はいじらずに
おきました。
これで、いちいち電源を入れずとも充電完了が確認できるようになりました。
というかICにそういう機能があるなら、元から付けておいて欲しいよねぇ…。
ところで3枚目の写真を見て気付いたのですが、USBのDATA+/-がCPUへと
繋がっているようだ…。このオシロ確か通信には対応していないはずでは…?
USBに繋いだら何が出来るのかちょっと興味ありますね。軽微ではあるけど
バグっぽい挙動も見られるので、ファームウェアの更新とか出来るかも。
付属のUSBケーブルは充電専用でDATA線が繋がっていないので、別途通信が
可能なケーブルを用意する必要がありますが。そのうち試そう。
※USB接続は次回の記事で試しています。
これで更に DSO FNIRSI PRO が使い易くなった。
それにしても FNIRSI の読み方が未だに分からん。ふにるし。

