ましてはエイプリル全裸DTMに向けて、打ち込み作業が捗っておられる事と
お慶び申し上げます。
今回は、簡単な消磁機(脱磁機)を作ろうと思います。磁性体から磁気を抜く
事を消磁または脱磁と言いますが、「しょうじ」は変換すると名前の候補が
大量に出てきてしまう為、この記事では「だつじ」の方を使います。
あぁ~鬱陶しい。
普段使っているピンセットが、いつのまにか帯磁していました。こうなると
SMDの部品がすぐ引っ付いてしまい、ハンダ付けの時に位置がズレたりして
イラッとするので、この磁気を抜くための脱磁機を作ります。
交流をかけたコイルの中に磁性体を通すと脱磁が出来るので、そのコイルを
用意しました。
この隈取磁極型誘導電動機、通称くま取りモータのコイルを戴きましょうか。
AC100V用だし、大きさ的にピンセットの脱磁にピッタリです。
しかしこれ、コイルどうやって入ってるんだ…?
どうやらここで圧入されているようですね。
両側のアルミリベットの頭をヤスリで削って平らにし、ポンチを打ち込むと
リベットは簡単に抜けました。
後は鉄芯となる板を一枚ずつめくって行けば、コイルだけ取り出せそう。
なかなか鉄板が硬くて苦労しましたが、何とかコイルだけ摘出できました。
この鉄芯は不要なので抜き取り、何かに使えそうなので保管。それにしても
SUPER MOTOR って一体どの辺りが SUPER なんすかね。
LCR-T4で測ると、直流抵抗 74.5Ω・インダクタンス 54.1mHらしいです。
これに適当なACプラグ付きコードをハンダ付けして、カプトンテープなどで
グルグル巻きにしておけば完成。
早速脱磁してみますか。引っ張られたピンセットが小刻みに震えています。
一番奥まで突っ込み、磁力を感じなくなる所までゆっくり引き抜いて行けば、
もうこれだけで脱磁は完了です。
SMDのトランジスタに接近させても、全く吸着しなくなりました。成功👍
(2個ほどひっついているように見えますが、ピンセットの向こう側に見えて
いるだけで、吸着はしていません。)
作業自体は10~15秒程度で終わりますが、それでもコイルは結構発熱する
みたいですね。内側は70℃くらいになるので、長時間の通電は危険です。
使用頻度が多いなら温度ヒューズを入れた方が良いかも知れない。
まぁ脱磁作業自体そう何度も連続で行う訳ではないので、無くてもいっか。
今回はたまたま使わないモータがあったのでこれを利用しましたが、鉄芯を
抜いたトランスなども使えます。
これでSMD部品を扱う時のわずらわしさが無くなりました。

