2026年03月18日

簡単なピンセットの消磁機を作る

3月半ばになりだいぶ暖かくなって参りましたが、DTMerの皆さまにおかれ
ましてはエイプリル全裸DTMに向けて、打ち込み作業が捗っておられる事と
お慶び申し上げます。


今回は、簡単な消磁機(脱磁機)を作ろうと思います。磁性体から磁気を抜く
事を消磁または脱磁と言いますが、「しょうじ」は変換すると名前の候補が
大量に出てきてしまう為、この記事では「だつじ」の方を使います。


Demagnetizer_01.jpg

あぁ~鬱陶しい。

普段使っているピンセットが、いつのまにか帯磁していました。こうなると
SMDの部品がすぐ引っ付いてしまい、ハンダ付けの時に位置がズレたりして
イラッとするので、この磁気を抜くための脱磁機を作ります。

交流をかけたコイルの中に磁性体を通すと脱磁が出来るので、そのコイルを
用意しました。


Demagnetizer_02.jpg

この隈取磁極型誘導電動機、通称くま取りモータのコイルを戴きましょうか。
AC100V用だし、大きさ的にピンセットの脱磁にピッタリです。

しかしこれ、コイルどうやって入ってるんだ…?

Demagnetizer_03.jpg

どうやらここで圧入されているようですね。

Demagnetizer_04.jpg

両側のアルミリベットの頭をヤスリで削って平らにし、ポンチを打ち込むと
リベットは簡単に抜けました。

後は鉄芯となる板を一枚ずつめくって行けば、コイルだけ取り出せそう。


Demagnetizer_05.jpg

なかなか鉄板が硬くて苦労しましたが、何とかコイルだけ摘出できました。

Demagnetizer_06.jpg

この鉄芯は不要なので抜き取り、何かに使えそうなので保管。それにしても
SUPER MOTOR って一体どの辺りが SUPER なんすかね。
LCR-T4で測ると、直流抵抗 74.5Ω・インダクタンス 54.1mHらしいです。

これに適当なACプラグ付きコードをハンダ付けして、カプトンテープなどで
グルグル巻きにしておけば完成。


Demagnetizer_07.jpg

早速脱磁してみますか。引っ張られたピンセットが小刻みに震えています。

一番奥まで突っ込み、磁力を感じなくなる所までゆっくり引き抜いて行けば、
もうこれだけで脱磁は完了です。

Demagnetizer_08.jpg

SMDのトランジスタに接近させても、全く吸着しなくなりました。成功👍
(2個ほどひっついているように見えますが、ピンセットの向こう側に見えて
いるだけで、吸着はしていません。)

作業自体は10~15秒程度で終わりますが、それでもコイルは結構発熱する
みたいですね。内側は70℃くらいになるので、長時間の通電は危険です。
使用頻度が多いなら温度ヒューズを入れた方が良いかも知れない。
まぁ脱磁作業自体そう何度も連続で行う訳ではないので、無くてもいっか。

今回はたまたま使わないモータがあったのでこれを利用しましたが、鉄芯を
抜いたトランスなども使えます。


これでSMD部品を扱う時のわずらわしさが無くなりました。



posted by ゆう at 2026年03月18日| Comment(0) | 電子工作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年03月13日

昇降圧モジュール 再起不能でした😇

昨日壊れ(し)てしまった昇降圧モジュール、修理可能か否かを細かく調べて
みましたが、結論から言いますと不可でした。

まず電源すら入らないので、恐らくトランジスタかMOSFETがショートして
いるのではないかと思い、レギュレータのVOUT-GND間の抵抗値を測定。

BckBstModule_25.jpg

2.5Ωしかありませんでした。

5Vに対して2.5Ωなので2A流れる事になります。100mAしか出力出来ない
HT7550 が熱くなるのも当然です。

じゃあショートしている部品を交換すればすぐ直るな。この時はそう考えて
いたので、抵抗値を測りながらVOUT-GND間に入っている怪しげなパーツを
片っ端から外してLCR-T4でチェック。

BckBstModule_26.jpg

MLCC(積セラ)のショートも疑ってチェックしましたが、全て問題なし。

オペアンプ LM358、刻印のないICも外し、メインの大きなMOSFETも外し
調べましたが、これでもまだ電源ラインは2.5Ω…(2.9Ωに増えているのは、
配線の抵抗分です)。

残っているのはLCDコントローラの HT1621B だけ。他はもう外せる物が
ありません。これ外したくないんですよね…。ピン数が一番多いしピッチも
細かいので、外すと再度ハンダ付けするのが大変そう。

でもここまで外してダメなら、もうコイツしか残ってない。


BckBstModule_27.jpg

HT1621B を外したら、ここでようやく抵抗が ∞ になりました。

BckBstModule_28.jpg

電源ラインがショートしていたのは、コイツが原因だったようです。前回の
記事で電流表示が0.000Aのままになっていたのも、コイツが壊れていたから
でしょうか。

ディスプレイが映らなくなるだけで定電圧・定電流の機能は生きているので、
このチップとLCDを撤去して以前買った V/Aメータ DSN-VC288 を下流に
繋げば、使えない事もないのですが…。

でもせっかくLCDが付いていたのに、そこまでするのは何か違う気がする。
このモジュールだけで電圧・電流がすぐ分かる所が利点だったので。


BckBstModule_29.jpg

てな訳で、LCDコントローラがダメだともう再起の可能性はないので、この
モジュールは例によって部品取り。

ダメデシタ!!

でも未だに壊れた原因が分からないんですよね~。実験中もショートだけは
させないように気を付けていたんですが、入出力の配線をハンダ付けし直し
通電した時にはもう「プチッ…」という音を残してお亡くなりになったので。

仕方がないので、別の5Aくらいのモジュールを探す事にします。残念。



posted by ゆう at 2026年03月13日| Comment(0) | 電子工作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年03月12日

昇降圧モジュールをベンチ電源化したら壊れました

少し前に中華製昇降圧モジュール HW-140 を購入したので、DELLのノート
PC用アダプタと組み合わせて簡易のベンチ電源を作りました。

そしたら壊れました🤣


BckBstModule_15.jpg

これを何とかベンチ電源としてケースに収める為、邪魔なインダクタや電解
コンを基板裏面に移設。

BckBstModule_16.jpg

裏返してそのまま付け直せばおk。というか元からこういう形で売れば良い
のに…。ケースに収めずこのまま使うのが前提なんすかね、これ。

BckBstModule_17.jpg

タクトスイッチもステム長10mmの物に交換しましたが、このままでは操作
性が悪いので、外部に別のスイッチを付ける事にしました。

BckBstModule_18.jpg

電圧・電流用の多回転ポテンショメータも普通の300° 回転の可変抵抗へと
交換。10mV単位の細かい調整はやりづらくなりますが、それ位は誤差範囲。
というかこっちの方が全然操作しやすいです。


BckBstModule_19.jpg

手元にあったいつもの100円ショプー小物入れケースに収めました。

スイッチが左右でズレていたり、ツマミも真ん中だけ左に寄っていたりして、
加工精度はいつもの通りです😇

一番手前のツマミは固定の電圧を取り出す為のものです。このモジュールは
単純に抵抗値で電圧が可変するタイプなので、固定抵抗を入れてやれば必ず
その電圧になります。

なので6接点のロータリスイッチを使い、1.5V・3V・5V・9V・12Vを切替
出来るようにし、右一杯に回すと上の電圧調整用の可変抵抗が有効になり、
任意の電圧が出力できるようにしています。

しかしケースがスモークがかっているので、ディスプレイの数値が良く見え
ませんね…。

BckBstModule_20.jpg

ディスプレイ部分に透明のテープを貼ったら、クッキリと見えるようになり
ました。


BckBstModule_21.jpg

DELLのアダプタと合体。本当はアダプタごとケースに収めたかったんですが、
ちょうど良いケースが見つからなかったので暫定でこの形。いずれ丁度良い
ケースが見つかったら作り直そうと思います。


しかし、ここで問題が。


BckBstModule_22.jpg

負荷に10Ωの抵抗を繋いで2.5A流していますが、ディスプレイの電流表示が
0.000Aからびた一文変わりません。出力を一瞬ショートさせても変わらず。

これは何かやらかした…か?

BckBstModule_23.jpg

あれこれ配線ミスなどをチェックしましたが、特に間違えている部分もなく。
ですがやっぱり何A流しても表示は0Aですね。
電圧の可変も出来るし、電流を絞るとCCのLEDも点灯します。抵抗もチンチンに
熱くなっているので、電流は既定の通り流れている模様。
電流調整のツマミをグリグリ速く回すと一瞬電流が表示されたりするので、
どうもディスプレイだけがおかしいみたいです。

で、色々試しているうちかすかに「プチッ…」という音が聞こえて…。

BckBstModule_24.jpg

電源すら入らなくなりました😇

通電していると、基板上の5Vレギュレータ HT7550 がジワ~ッと熱くなり
ます。HT7550 の VOUT と出力側GND間の抵抗値を測ると、2.5Ω。
どうやらさっきの「プチッ…」音は、何かが飛んだ音らしい。

配線ミスや電源の逆接続、テスト中にどこかをショートさせたりしないよう
気を付けていたんですけどねぇ…。MOSFETが飛んでると面倒だなぁ。

このDELLのアダプタは、過去に出力電圧を可変に出来ないか調べたり、出力
電圧を可変にする為にスイッチングレギュレータ回路を組んだり、LM317を
使ってみたり
とあれこれやって来て、ようやっとこのモジュールでまともな
電源に出来ると思ったのに…。

もう虚無です。

直るかどうかは分かりませんが、気が向いた時に修理してみる事にします…。



posted by ゆう at 2026年03月12日| Comment(0) | 電子工作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年03月04日

IH (インダクションヒータ)作り直し

もう3月ですなぁ…。DTMerの皆さまにおかれましては、端午の全裸DTMが
大盛況だった事とお慶び申し上げます。


以前作ったZVS回路の自作IHですが、MOSFETを固定しての空中配線だらけ
でダイオードの足が千切れたりするので、しっかり作り直す事にしました。
回路自体は以前の物とほぼ変わりません。

InductionHeater17.jpg

以前のもの。ダイオードや抵抗がブラブラしていてすぐ千切れます。なので
MOSFETの向きを変えて、ユニバーサル基板上で配線します。

NewIH_01.jpg

作り直し後。

特に理由があった訳ではありませんが、入り口のインダクタを別の物に交換
しました。古い物は30回巻き、新しい物は44回巻きで、線径もΦ1mmから
Φ1.2mmに太くしました。動作にそれほど影響はしないでしょうけど。

NewIH_02.jpg

基板上に最短距離で配線したので、小さくまとまりました。この辺の部品は
以前の物をそのまま使っています。

動作は特に問題なかったのですが、なぜか電源-DMM(10Aレンジ)-IH と
直列に繋ぐと、電流が流れ過ぎて12V 5Aのアダプタが一瞬動いて落ちる を
繰り返してしまい、正常に電流が測れませんでした。おかしいな…。

IHだけをアダプタに繋ぐと問題ない。なんだこれ。


NewIH_03.jpg

仕方ないのでベンチ電源の方に接続して電流を見る事に。

空芯時の電流が960mA→770mAに落ちました。

NewIH_04.jpg

カッターの刃を入れた時は4.5~5A程度です。以前は6A近く流れていたので
これはパワーダウンしたという事ですかね…。安易に入り口のインダクタを
交換したのが裏目に出たか。

NewIH_05.jpg

それでもしっかり赤熱させるくらいは出来ています。


NewIH_06.jpg

発振周波数を測ると、空芯時は362kHzくらい。

NewIH_07.jpg

カッターの刃を入れると317kHz。以前は284kHzまで落ち込んでいましたが
これもインダクタ交換したせいかな。

赤熱までの時間は、以前とそれほど変わらないように思います。


NewIH_09.jpg

温度を測ってみると、350℃程度。以前は400℃超えていたハズ。
あれれ~?明らかにパワーダウンしてますな…。


そのうちインダクタを元に戻して試してみるっす。



posted by ゆう at 2026年03月04日| Comment(0) | 電子工作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年02月26日

ディスプレイの高さを合わせ…たかった

今回は、先日購入した昇降圧モジュールのディスプレイの高さを嵩上げする
だけの記事です。まぁ失敗したんですけどね…。


DsplyHeight_01.jpg

昇降圧モジュール HW-140 をほぼ真横から見た様子。ディスプレイやSWの
位置が低くて可変抵抗の位置が高いので、このままではケースに収めづらい。
スイッチの高さはいくらでもどうにもなるので、ピンヘッダをゲタに使って
ディスプレイの位置を可変抵抗と同程度まで嵩上げしようと思います。

DsplyHeight_02.jpg

ピンヘッダを必要な分だけ切り出します。正しくはピンソケットか。ピンの
間で分割出来ないタイプなので、切ると必ず1本無駄になってしまう悲しみ。

DsplyHeight_03.jpg

ヤマハのマーク!

DsplyHeight_04.jpg

それはさておき、このままでは高すぎるので2mmくらい削ります。削ると
どうしても削りカスで穴が塞がるので、ピンを抜いてクリップを真っすぐに
伸ばしたやつで突っついて、カスを除去する作業が必要。

DsplyHeight_05.jpg

基板にピンソケットをハンダ付けしました。バックライトと基板の間が5mm
ほど浮くので、すき間テープを貼って高さを合わせます。配線も抵抗の足を
使って延長。


DsplyHeight_06.jpg

完成。これでディスプレイと可変抵抗の高さが大体合いました。

では電源を入れて動作確認しましょうかね。


DsplyHeight_07.jpg

ガッデム!!

結構な本数が接触不良を起こして、セグメントが欠けています…。どうやら
ピンソケットの接点すき間より、ディスプレイ側の足が細いみたいですね~。
これはダメだ。

接点部分がバネ形状になっている ICソケッツを利用した方が確実だったかも
知れない。でも ICソケッツだと高さが1~2mm足りないんですよね。


結局元に戻しました。まぁどちらかと言うとディスプレイの高さより後ろの
コンデンサやインダクタの高さこそ、どうにかしたいんですけどね…。
そのうち何か対策を考えておきます。



posted by ゆう at 2026年02月26日| Comment(5) | 電子工作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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