2週間ほど前 Windows XP させ子PCのHDDをクローンしてSSDへと置き
換えようとしましたが、作成に試用版の AOMEI を使った所、クローンの
機能が制限されていて作成できませんでした。
HDDのクローンを作…れなかったあれからしばらく放置して情報を集めた所、試用版でもクローン作成出来る
ソフトウェアが見つかった為、今回はこちらを使う事にしました。
尚、SSDは前回と同様にIDE→SATA変換基板を使って予めPCに接続済み。
今回使うのは
Macrium Software の Macrium Reflect X Home 。
読みは「マクリウム リフレクト」、X はローマ数字の10です。
クローン作成に当たって、
・無料で使える
・Windows XPに対応
・元ドライブより容量の小さいドライブをクローン先に指定できる
・稼働中のOSが入ったドライブをクローン元に指定できる
を必須条件にしていましたが、このソフトなら全てクリア出来ます。

上記リンクを開くと
Buy Now と
Free 30-Day Trial があるので、右の
Free 30-Day Trial をクリック。
30-Day
s じゃないの?という無粋な突っ込みはさておき、登録を求められる
ので適当に入力。今回は Windows XP SP3 で使うので、他PCで32-bit版を
ダウンロードしてUSBメモリに入れて、このPCに渡します。今でもXPに対応
してくれているのは有難い。
アイコンをダブルクリックしてインストール開始。

言語は英語しか選べないようですが、難解ではないかと。

インストールが完了したら、デスクトップのアイコンをダブルクリックして
Reflect X Home を起動。すると現在接続されている物理ドライブの情報が
収集されます。
これ以降は大まかに紹介しているので、細かい部分は表示を良く読んで理解
しつつ進めてください。

起動するとこのような画面に。左上のボタンや Backup という文字に目が
行きがちですが、この辺はほっといて DISK 1 の下に小さく書かれている
Clone this disk... (赤枠)をクリック。

このPC (PC-VL500CD) はHDDが4つのパーティションに分けられており、
XPがインストールされている C: の他にデータ用・インスタント機能領域・
リカバリ用データがそれぞれ入っているようですが、これらはバッサリ切り
捨てる事にします。
リカバリに必要なソフトウェアは既にアンインストール済みですしね…。

clone のウィンドウが表示されたら、クローン対象となるパーティションを
選べるようになるので、C: 以外のパーティションについている☑チェックを
外します。
そしてクローン先のドライブが合っている事を確認。
Reflect X はインテリジェント・セクタ・コピー 機能があります。クローン
元よりクローン先ドライブの総容量が小さくても、使用済み領域がクローン
先ドライブの総容量より少なければ、何か上手いことゴニョゴニョやって辻褄を
合わせつつクローンしてくれる便利な機能です。

Next> を押すと Clone Summary (クローンの概要) と表示されるので、
ここでもしつこいくらいクローン元/先のドライブが正しく設定されている
事を確認します。
Source:クローン
元Destination:クローン
先
Finish を押すと、Confirm Overwrite 画面になります。
警告:以下のドライブは全てのデータが上書きされるよ!
確認して続行してね!と言っていますので、ドライブ名が正しいなら Continue... をクリック。
とにかく何度もしつこく確認を要求されるので、その都度クローン元/先の
ドライブが間違っていないか確認します。
なにせ元と先が逆だと、元のドライブを完全に空にされてしまうので。

このような画面になってクローンが開始されるので、終わるまでじっと待つ
だけです(上の画像はもう終盤です)。
今回は44.2GBをクローンし、終了まで
40分37秒かかりました。1分辺り
1.1GB(18.3MB/s)でコピーしてますね。44.2GB中DTM用のSoundfontで
14GB使っているので、OSとアプリケーションで30GB程度かな。これでも
不要なプリインストールのアプリケーションはほとんど削除したんですが。
クローンが完了したらシャットダウンして、HDDとSSDを入れ替えます。
長い時間ずっと稼働していたので、HDDがホックホク。

マウンタからHDDを取り外し、昔買ってずっと放置していた2.5→3.5インチ
アダプタを取り付けたSSDをマウンタに取り付け。

PCに戻してケーブルを接続。
いよいよ電源を入れる訳ですが、正直これが怖いですね。単体でクローンを
作るデュプリケータの商品レビューを見ると、クローン作成に失敗した上に
元ドライブまで内容を破壊され、どちらからも起動出来なくなり結局OSを
再インストールするハメになった、という話をチラホラ見かけるので。
元ドライブのMBR(Master Boot Record)を破壊されるとか、クローン先の
ドライブのMBRがぶっ壊れ状態になっていて、OSのインストールディスク
から修復しないと起動出来ないとか。
作成に失敗しただけならまだ良いんですが、クローン元を破壊するってのが
怖すぎる…。
今回は稼働中のOSからクローンを作っているので、重要なファイルはOSが
ロックしていて上書きや移動、削除などが出来ないはず。最悪起動出来なく
なるという致命的な障害は避けられると思いますが。
などと思い恐怖で震える手を押さえつつ(大袈裟)、電源を…パイルダーオン…。

何て事なく普通に起動しましたね。アプリケーションやデータを一通り確認
してみましたが、全て正常にコピーされているようです。
良かった~…。超安堵ですよホントに。
ありがとうMacrium Reflect!君の事は忘れない!
ではアンインストール…っと。

で、早速HDDとSSDを
CrystalDiskMark でベンチってみた結果がこれ。
何か…。納得いかない。思っていたより速度が出ていない。
いや確かに読み込みは速くなっているんですけどね。ランダムの読み込みが
0.73MB→18.30MB と25倍速くなっているのは良いとして、シーケンシャル
書き込みの23.70MBって何?元のHDDの半分以下なんすけど。

起動時の ↑ この画面はHDD時15秒程だったのがSSDでは3.5秒になったし、
電源ポチからストレージへのアクセスが落ち着くまで、HDDでは1分15秒程
かかっていたのがSSDでは37秒と、恩恵は確かに感じます。
でもシーケンシャル読み込みが121MBしか出てない。このSSD、格安とは
言えど一応SATA-600なんだけどな。
不思議に思って今度は
CrystalDiskInfo で確認すると…?

SATA-150接続(上限150MB/s)になってる。
あれれ~?おかしいぞ~?
そう思ってこのPCをもらい受けた当時の写真を見返してみると…?

HDDの転送モードが SATA/150。

HDD (Maxtor 6L200M0) も右上に SATA 150 HDD の表記があります。
あれ?このPCのSATA端子って…。
もしかして:Serial ATA Revision 1.0 (150 MB/s)ってこと?
このPCが発売されたのは 2005/04/21。300MB/sの Serial ATA Revision
2.0 が策定されたのは 2004年なので、少なくともSATA-300には対応して
いるかと思っていたけど、SATA-150止まり?
う~ん…。まぁ元のHDDが既に20年物なんで、それをSSDに置き換えた事で
寿命を延ばせたし、ランダム読み込みも25倍速く実際起動も速くなったんで、
これで良いと言えば良いんだけど…何か腑に落ちないなぁ。
まぁこればっかりは別にSATAボードでも足さない限りどうにも出来ないし、
諦めるしかないか。これでも十分速いしね。
あ、ちなみにシーケンシャルの書き込みが超絶遅いのは、このSSDがウ○コ
だからみたいです(笑)。どうもキャッシュがすぐ一杯になってしまうみたい
で、そうなると本来の典型的な安物QLCの性能にガクッと落ちてしまう、と。
場合によっては10MB/sくらいしか出なくなる事もあるみたい。SSDなのに。
でもこのPCでは特に今後でかいファイルを書き込んだりする事はそう無いと
思うし、ランダム書き込み性能は一応HDDより1MB/sだけプチ速い(笑)ので、
これで我慢する事にします。
いやそれにしてもSATA-300に非対応だとは思わなかった。
そこまで細かくスペック見てなかったからね…。