2025年06月06日

SATAケーブル替えてみた

昨日おとといかけてWindows XPの通称 させ子PC (NEC PC-VL500CD)を
HDD→SSDに換装しましたが、何か今ひとつスッキリしないんですよね…。
やっぱりあのSSDの速度が気になる。

なので、もう少し悪あがきしてSATAケーブルを交換してみる記事です。


SATA3Cable_01.jpg

上が元々使われていたSATAケーブル、下が今回用意したケーブル。用意した
というか、2.5→3.5インチ変換アダプタに同梱されていた物なんで、数年前
からずっと手元にあったんですけどね。今空いているのがこれしかなかった。


SATA3Cable_02.jpg

元のケーブルは単に Serial ATA としか書かれていませんが、交換先となる
ケーブルにはしっかり Serial ATA 3.0 と書かれています。

ゆうべ寝ようと横になった瞬間、
「あっ…。もしかしてケーブルが悪さをしていて速度が出ないんじゃね?
3.0規格準拠ケーブルならワンちゃん速度出るようになるんじゃね?」
と閃いてしまった訳です。


SATA3Cable_03.jpg

SATAケーブル交換完了。


SATA3Cable_04b.png

起動して CrystalDiskInfo を見てみました。

対応転送モード:SATA/150

あ~…やっぱりSATA150接続のままですね。これは期待薄。


250606-002.png

CrystalDiskMark で1GiB、256MiB、64MiB、16Mibと速度計測してみた
ものの、見事に撃沈。やはりキャッシュが枯渇すると途端に書き込み速度が
落ち込む特性はいかんともしがたいか…。


XPなんで、これ多分IDEモードで動いているっぽい。一応WebArchiveを
漁って Intel の AHCI ドライバを拾って来たものの、まずAHCIモードに
設定する項目がBIOS上にないので、多分このPCではSSDをAHCIモードで
動かす事が出来ないみたい。

AHCI 標準対応はVista以降、AHCI はSerial ATA Rev. 2.0絡みである事を
考えると、やっぱりこのPCはSATA150にしか対応していませんね。


もうちょっと書き込みも安定したら良いんですけどね。でも読み込みの方は
問題ないみたいだし、実際電源ポチから40秒以内に起動するし、このPCの
用途を考えると、そこまで拘る必要もないのかな。
書き込みが遅い、速度が安定しないけど、書き込めないって訳ではないです
し、「なんか気になる」という程度で、困っている訳ではないですし。

なので、今後このPCはこういうもんだろうと割り切って使う事にします。


ところで…。



AHCI て何?



※2025/06/07 追記

このPCは、チップセットに Intel 82801FB が採用されています。これに
ついてちょっと詳しく調べてみた所、色々と分かって来ました。


インテル® 82801FB I/O コントローラー (Web Archive) は
製品コレクション インテル® 910 シリーズ・チップセット
開発コード名   製品の開発コード名 ICH6


Wikipedia の I/Oコントローラー・ハブ ICH6 の項目(抜粋)を見てみると、

ラインナップ
このモデルには次の種類がある。
82801FB (ICH6) 基本モデル
82801FR (ICH6R) RAID
82801FBM (ICH6-M) モバイル向け基本モデル
6311ESB (ESB2) エンタープライズ向け
6321ESB (ESB2) エンタープライズ向け

ICH6RとICH6-Mが内包するSATAコントローラはAHCIに対応した。
ICH6RはRAID構成を採らない場合でも、他のモデル同様にAHCIを利用
できる。
派生のICH6Rは、RAID 0, 1, 0+1 とインテル特有の"Matrix RAID"
(インテル・ラピッド・ストレージ・テクノロジーに含まれる)をサポート
した。
またPATAポートは、最速規格(ATA133)ではなくATA100に留まる


Intel82801FB.png

とどのつまり、このPCのチップセット 82801FB はやはりAHCI に非対応
な上に、PATAポートも100MB/sが天井と、なかなかポンコツなようで。

やはり転送速度は現状がもういっぱいいっぱいなんですね。手元にもう一台
Transcend の2.5" SATA SSDがあるので入れ替えたらどうか?とふと思い
ましたが、これは試すまでもないな~。

ようやくこれで諦めがつきました(笑)。



posted by ゆう at 2025年06月06日| Comment(0) | PC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月05日

Windows XPのHDDをSSDにクローン完了

2週間ほど前 Windows XP させ子PCのHDDをクローンしてSSDへと置き
換えようとしましたが、作成に試用版の AOMEI を使った所、クローンの
機能が制限されていて作成できませんでした。

HDDのクローンを作…れなかった

あれからしばらく放置して情報を集めた所、試用版でもクローン作成出来る
ソフトウェアが見つかった為、今回はこちらを使う事にしました。
尚、SSDは前回と同様にIDE→SATA変換基板を使って予めPCに接続済み。


今回使うのは Macrium Software の Macrium Reflect X Home
読みは「マクリウム リフレクト」、X はローマ数字の10です。
クローン作成に当たって、

・無料で使える
・Windows XPに対応
・元ドライブより容量の小さいドライブをクローン先に指定できる
・稼働中のOSが入ったドライブをクローン元に指定できる

を必須条件にしていましたが、このソフトなら全てクリア出来ます。

MRXHTrial.png

上記リンクを開くと Buy NowFree 30-Day Trial があるので、右の
Free 30-Day Trial をクリック。
30-Days じゃないの?という無粋な突っ込みはさておき、登録を求められる
ので適当に入力。今回は Windows XP SP3 で使うので、他PCで32-bit版を
ダウンロードしてUSBメモリに入れて、このPCに渡します。今でもXPに対応
してくれているのは有難い。

アイコンをダブルクリックしてインストール開始。

XpHddClone_01.png

言語は英語しか選べないようですが、難解ではないかと。


XpHddClone_02.jpg

インストールが完了したら、デスクトップのアイコンをダブルクリックして
Reflect X Home を起動。すると現在接続されている物理ドライブの情報が
収集されます。

これ以降は大まかに紹介しているので、細かい部分は表示を良く読んで理解
しつつ進めてください。


XpHddClone_03.png

起動するとこのような画面に。左上のボタンや Backup という文字に目が
行きがちですが、この辺はほっといて DISK 1 の下に小さく書かれている
Clone this disk... (赤枠)をクリック。

XpHddClone_04.png

このPC (PC-VL500CD) はHDDが4つのパーティションに分けられており、
XPがインストールされている C: の他にデータ用・インスタント機能領域・
リカバリ用データがそれぞれ入っているようですが、これらはバッサリ切り
捨てる事にします。
リカバリに必要なソフトウェアは既にアンインストール済みですしね…。

XpHddClone_05.png

clone のウィンドウが表示されたら、クローン対象となるパーティションを
選べるようになるので、C: 以外のパーティションについている☑チェックを
外します。
そしてクローン先のドライブが合っている事を確認。

Reflect X はインテリジェント・セクタ・コピー 機能があります。クローン
元よりクローン先ドライブの総容量が小さくても、使用済み領域がクローン
先ドライブの総容量より少なければ、何か上手いことゴニョゴニョやって辻褄を
合わせつつクローンしてくれる便利な機能です。

XpHddClone_06.png

Next> を押すと Clone Summary (クローンの概要) と表示されるので、
ここでもしつこいくらいクローン元/先のドライブが正しく設定されている
事を確認します。
Source:クローン
Destination:クローン

XpHddClone_07.png

Finish を押すと、Confirm Overwrite 画面になります。
警告:以下のドライブは全てのデータが上書きされるよ!
   確認して続行してね!

と言っていますので、ドライブ名が正しいなら Continue... をクリック。

とにかく何度もしつこく確認を要求されるので、その都度クローン元/先の
ドライブが間違っていないか確認します。
なにせ元と先が逆だと、元のドライブを完全に空にされてしまうので。


XpHddClone_08.png

このような画面になってクローンが開始されるので、終わるまでじっと待つ
だけです(上の画像はもう終盤です)。

今回は44.2GBをクローンし、終了まで 40分37秒かかりました。1分辺り
1.1GB(18.3MB/s)でコピーしてますね。44.2GB中DTM用のSoundfontで
14GB使っているので、OSとアプリケーションで30GB程度かな。これでも
不要なプリインストールのアプリケーションはほとんど削除したんですが。


クローンが完了したらシャットダウンして、HDDとSSDを入れ替えます。
長い時間ずっと稼働していたので、HDDがホックホク。

XpHddClone_09.jpg

マウンタからHDDを取り外し、昔買ってずっと放置していた2.5→3.5インチ
アダプタを取り付けたSSDをマウンタに取り付け。

XpHddClone_10.jpg

PCに戻してケーブルを接続。


いよいよ電源を入れる訳ですが、正直これが怖いですね。単体でクローンを
作るデュプリケータの商品レビューを見ると、クローン作成に失敗した上に
元ドライブまで内容を破壊され、どちらからも起動出来なくなり結局OSを
再インストールするハメになった、という話をチラホラ見かけるので。
元ドライブのMBR(Master Boot Record)を破壊されるとか、クローン先の
ドライブのMBRがぶっ壊れ状態になっていて、OSのインストールディスク
から修復しないと起動出来ないとか。

作成に失敗しただけならまだ良いんですが、クローン元を破壊するってのが
怖すぎる…。
今回は稼働中のOSからクローンを作っているので、重要なファイルはOSが
ロックしていて上書きや移動、削除などが出来ないはず。最悪起動出来なく
なるという致命的な障害は避けられると思いますが。


などと思い恐怖で震える手を押さえつつ(大袈裟)、電源を…パイルダーオン…。



XpHddClone_11.png

何て事なく普通に起動しましたね。アプリケーションやデータを一通り確認
してみましたが、全て正常にコピーされているようです。

良かった~…。超安堵ですよホントに。


ありがとうMacrium Reflect!君の事は忘れない!




ではアンインストール…っと。




XpHddClone_12.png

で、早速HDDとSSDを CrystalDiskMark でベンチってみた結果がこれ。


何か…。納得いかない。思っていたより速度が出ていない。

いや確かに読み込みは速くなっているんですけどね。ランダムの読み込みが
0.73MB→18.30MB と25倍速くなっているのは良いとして、シーケンシャル
書き込みの23.70MBって何?元のHDDの半分以下なんすけど。

XpHddClone_13.gif

起動時の ↑ この画面はHDD時15秒程だったのがSSDでは3.5秒になったし、
電源ポチからストレージへのアクセスが落ち着くまで、HDDでは1分15秒程
かかっていたのがSSDでは37秒と、恩恵は確かに感じます。

でもシーケンシャル読み込みが121MBしか出てない。このSSD、格安とは
言えど一応SATA-600なんだけどな。


不思議に思って今度は CrystalDiskInfo で確認すると…?

XpHddClone_14.png

SATA-150接続(上限150MB/s)になってる。


あれれ~?おかしいぞ~?


そう思ってこのPCをもらい受けた当時の写真を見返してみると…?

NEC_VL500C_17.jpg

HDDの転送モードが SATA/150。

NEC_VL500C_10.jpg

HDD (Maxtor 6L200M0) も右上に SATA 150 HDD の表記があります。


あれ?このPCのSATA端子って…。

もしかして:Serial ATA Revision 1.0 (150 MB/s)

ってこと?


このPCが発売されたのは 2005/04/21。300MB/sの Serial ATA Revision
2.0 が策定されたのは 2004年なので、少なくともSATA-300には対応して
いるかと思っていたけど、SATA-150止まり?

う~ん…。まぁ元のHDDが既に20年物なんで、それをSSDに置き換えた事で
寿命を延ばせたし、ランダム読み込みも25倍速く実際起動も速くなったんで、
これで良いと言えば良いんだけど…何か腑に落ちないなぁ。

まぁこればっかりは別にSATAボードでも足さない限りどうにも出来ないし、
諦めるしかないか。これでも十分速いしね。


あ、ちなみにシーケンシャルの書き込みが超絶遅いのは、このSSDがウ○コ
だからみたいです(笑)。どうもキャッシュがすぐ一杯になってしまうみたい
で、そうなると本来の典型的な安物QLCの性能にガクッと落ちてしまう、と。
場合によっては10MB/sくらいしか出なくなる事もあるみたい。SSDなのに。

でもこのPCでは特に今後でかいファイルを書き込んだりする事はそう無いと
思うし、ランダム書き込み性能は一応HDDより1MB/sだけプチ速い(笑)ので、
これで我慢する事にします。


いやそれにしてもSATA-300に非対応だとは思わなかった。
そこまで細かくスペック見てなかったからね…。



posted by ゆう at 2025年06月05日| Comment(0) | PC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月20日

HDDのクローンを作…れなかった

5月も下旬になり段々暑くなってまいりましたが、DTMerの皆さまにおかれ
ましてはジメジメ全裸DTMが捗っておられる事とお慶び申し上げます。


以前から懸案だったWindows XP させ子PCのHDDをクローンしてSSDへと
置き換えたい問題、今回挑んでみました。時間がかかるのでいつやろうかと
考えていましたが、この先ずっと天気が悪くなるだろうし、始めたところへ
雷雨とか来られると困るので。

今回はインターネッツで色々調べた結果、AOMEI Backupper でクローンを
作ろうと思います。なかなか今でもWindows XPに正式対応してクローンを
作れるフリーなソフトって無いもんですね。

…まぁ結論から言いますとタイトル通り作れなかった訳ですが。


XPCloneFail_01.png

起動/システムディスクをクローンしたい場合、AOMEI Backupper
Professional
にアップグレードする必要があります。

との事なので…。

XPCloneFail_02.png

Professional の所の「無料体験」をクリックして、体験版を落としました。
これならXPに対応しているし、起動ドライブのクローンが作れるはず。


しかしXPのさせ子PC (NEC PC-VL500CD) はSATAとIDEが各1しかなくて、
しかもシステムドライブがSATAに繋がっているので、ここからクローンを
作るとなるとIDEのHDDを繋ぐしかありません。

SATAのSSDにクローンを作りたいので、それでは困る訳です。そこでこんな
物を用意しました。

XPCloneFail_03.jpg

IDE40ピン→SATAに変換するやつ。速度はIDEまで落ちますが、クローンを
作っている間だけなので問題なし。お値段¥1,000ほど。

XPCloneFail_04.jpg

コントローラは JMicron の JM20330 Serial ATA Bridge Chip です。

XPCloneFail_05.jpg

1.8Vと3.3Vのレギュレータも載ってますね。

こいつを使ってSATA SSDをIDEに変換しましょう。

XPCloneFail_06.jpg

SATA SSDは PATRIOT P210 128GB を購入。特に吟味する事もなく単に
128GBで検索して、一番安いのを選んだだけ。¥1,600。
パッケージ右下にあるように、一応は台湾製らしいです。

元のSATA HDDはMaxtorの200GBですが、40GB程しか使っていないので
128GBでも十分足ります。
スタンドアロンのクローン機(いわゆるデュプリケータ)では同じ容量或いは
元<先でないと作れませんが、最近のソフトなら異なる容量(元>先)間でも
可能なので助かります。


XPCloneFail_07.jpg

させ子PCの空いているIDE端子に接続完了。

XPCloneFail_08.jpg

BIOSでもしっかり認識されています。


XPCloneFail_10.png

起動したらまずはフォーマットからの領域割り当て。

XPCloneFail_09.png

正常に完了すればデバイスマネージャに表れ、エクスプローラからアクセス
可能になります。


ではAOMEI Backupper をインストールしましょう。メインPCで落とした
ファイルをUSBメモリでさせ子PCに渡し、アイコンをダブルクリック。

XPCloneFail_11.png

「今すぐインストール」をクリックし、しばらく待ちます。インストールが
完了したらアイコンをダブルクリックして起動。

XPCloneFail_12.png

起動するとこのような画面が。左のメニューから「クローン」をクリック。

XPCloneFail_13.png

システムクローン、ディスククローン、パーティションクローンが選択肢に
出てくるので、システムクローンをクリック。

何か鍵マークが出てるのがちょっと気になるけど。

XPCloneFail_14.png

すると、どのドライブにクローンを作るか聞いてくるので、先ほど初期化を
済ませボリュームラベルに XP_SSD と付けたドライブG: を選択。

XPCloneFail_15.png

確認画面が出るので、ソース/ターゲットのドライブに間違いがないか確認
してから、下の「□ SSD 4Kアライメント」にチェックを入れ「開始>>」を
クリックすれば、クローン作業が始まr

XPCloneFail_16.png

「クローン」は試用版ではご利用いただけません




うそだろwwwwww🤣




この画面を目の当たりにした時、リアルで声に出てしまいました。酷い…。
さっきの鍵マークはそういう事かぁ…。
まぁねぇ…起動ドライブのクローンなんてそうそう何度もやる事ではないし、
この30日間試用版で出来るんならわざわざお金払ってまで製品版を買う人も
いないでしょうね。だから試用版は最低限バックアップ機能だけ。

だけど…ここまで操作させて、これでクローンが作れると期待させておいて、
いざ開始!という所でコレはさすがに、いやらしいよねぇ。


だったら最初に「クローン」をクリックした時点でそう言えやゴラァァァ!!


…と思いながらXPをシャットダウンし、準備した物を全て片付け、外した
SSDと変換基板をそっと箱にしまうのであった。色々買ったりしてお膳立て
して30分かけて準備したのに、クローン作業自体は即終了。

もちろん AOMEI Backupper はアンインストールしました。AOMEI のWeb
サイトにクローンやバックアップ方法などの記事が多数あるので、それらを
参考にしていたのですが、記事内に「無料体験版は出来ない」なんて記述は
ひと言もなかったし、しきりに無料体験版を勧めるバナーも並んでいたので、
それを見れば誰だって「無料体験版でもクローンが作れるんだな」って思い
ますよね、普通。


仕方がないのでXP対応で起動ドライブのクローンが作れるフリーソフトを
探す旅にまた出ようと思います。

捜さないでください。


ガッカリだ…ガッカリだよ!



posted by ゆう at 2025年05月20日| Comment(0) | PC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月17日

ノートぱそんこメモリ交換

今回は、mouseのノートPCのメモリを交換しただけの記事です。

先月終わり頃にRASALAS(ラサラ)とかいう良く分からん中華メーカの激安
メモリを購入し、取り付けて正常に認識された所までは確認したのですが、
今月のWindows月例アップデートでトラブルが出まくったため外して返品。
詳しい経緯は こちらの記事 に追記してあります。

Shitty_RASALAS_Memory.jpg

今まで4GBで使って来たし、最近はこのPCも月に2~3回しか起動しないし
このままでもいいかぁ…と一度は思ったものの、何となくャフォクを見てみたら
PC3L-12800S 8GB はどのメモリもほぼ捨て値で売られているので、なら
買っても良いかな、と。このPCもいずれWindows11を入れたいし。
メモリなら中古でもそうそう壊れないっしょ。

NewMemory2_02.jpg

今回は訳分からんメーカを避けました。寒寸製なら多くのメーカPCで純正
採用されているし、ハズレはないだろうと思い、これを購入。
M471B5173DB0-YK0 PC3L-12800S 8GB(4GB×2) 送料込み¥680。
安っす。変なメモリに¥1,600も払ってトラブったのがバカみたい。

NewMemory2_01.jpg

端子とメモリスロットをアルコールで軽く清掃して、2枚ともセット完了。
こちらも元のADATAメモリと同じく1Rx8です。

余談ですが、こういうコネクタの類って何度か抜き差ししたくなりません?
1回でプスッと挿して終わりではなく、2~3回抜き差しして端子の酸化被膜
等を落としてから最後にしっかり挿し込む、という手順を踏まないと、何か
スッキリしませんね。


NewMemory2_03.png

すんなり起動しました。タスクマネージャで確認した限りでは、正常に認識
されているようです。

NewMemory2_04.png

CPU-Zでも確認。Channel # の所が空欄になっていて Dual と表示されて
いないなぁ。これデュアルチャネルで動いてないのかな。
Intel のサイトでN3450の仕様を見ると、最大メモリーチャネル数 は 2 と
なっているんだけど。


それはさておき、とりあえずWindows純正のメモリ診断にかけてみますか。
またトラブるのは嫌ですからね~。ちなみに前回のクソメモリはこの診断を
行っていません。タスクマネージャで8GB認識されていたので、やらずとも
大丈夫だろうと思ったのが甘かった。

タスクバーの検索に「メモリ診断」と入力して表示された結果から、メモリ
診断ツールを起動します。

NewMemory2_05.png

「今すぐ再起動して問題の有無を確認する(推奨)」をクリック。

NewMemory2_06.jpg

再起動が行われ、自動的にメモリ診断ツールが起動して診断を開始します。
あとはボーッと眺めるもよし、ほったらかして別の事をやるもよし。

NewMemory2_07.jpg

ピンボケご容赦。1パスはエラー無く通ったようです。このまま更に放置し
もう1パス診断します。まぁ1パスでエラーが無ければ大丈夫だと思います。
2パス目もエラー無しでした。

診断時間は1%進むのに16.2秒、8GBで44分ほど。

診断が完了するとまた自動で再起動し、Windowsに戻ります。右下に診断
結果が出るらしいのですが出て来なかったので、イベントビューアを開いて
そこから確認。

NewMemory2_08.png

「エラーは検出されませんでした」という事で一安心。Windowsのメモリ
診断は高精度ではないという話を聞きますが、そこまで徹底的に調べる気も
ないので、これでひとまず良しとします。
徹底的に調べたいという方は、Memtest86+ を使うと良いです。

実際ウ○コメモリRASALASも起動は正常だったし、タスクマネージャでも
正常な容量を表示していたのにアップデートで問題が発生したので、負荷を
かけてみないと分からない部分はありますが…。


いや…今思うとRASALASメモリを装着して初回起動の時、Windows 10 の
クルクルが出るまでが異様に長かったっけ。普通はメモリを交換すると初回
起動時に時間がかかる(マザボによっては数分)ので、その時はそういうもん
だと思っていたけど、これも変な動作の一部だったのかも知れない。
今回寒寸メモリでの初回起動には、それほど時間はかからなかったし。


何か問題が起きたらまた記事にします。
う~ん、たぶん大丈夫だと思いたい。

2025/06/12 追記
6月のWindows月例アップデートをやってみましたが、全くトラブルなく
完了しました。かかった時間も以前と同程度なので、寒寸メモリに問題は
なかったようです。




posted by ゆう at 2025年05月17日| Comment(0) | PC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年04月29日

サターンのAVケーブルで98ノート用RGB→VGAケーブル作成

もうすぐ4月も終わりますね。DTMerの皆さまにおかれましては昭和の日の
全裸DTMが捗っておられる事とお慶び申し上げます。


以前 PC-9821 RGB接続まとめ の記事中に追記した、セガサターン用のAV
ケーブルを使って、RGB→VGAケーブルを作ってみました。
以前もピンヘッダを使って1本作ったのですが、根本の処理が雑で弱々しく
断線しやすかったので、まともな物を作りたかった。


SS98RGBCable_01.jpg

セガサターン用のS端子付きAVケーブルです。お値段¥600ほど。

SS98RGBCable_02.jpg

純正品ではないのでしょうが、値段の割にプラグはしっかり金メッキされて
いて、意外にも品質は良かったです。

SS98RGBCable_03.jpg

サターン側のプラグ。これこれ、これが欲しかったんですよね。購入時この
プラグのピンが写真に写っていなかったので、S映像やコンポジットの配線
以外ピンが省略されていたらどうしよう…と思っていましたが、10ピン全て
入っていて一安心。

SS98RGBCable_04.jpg

という訳でここだけ配線をぶった切り。これを加工して行きます。


SS98RGBCable_05.jpg

まず外側のモールドをカットして、中身を取り出し。

SS98RGBCable_06.jpg

根元の白い樹脂を取り除きます。ホットボンドではなくポリエチレンか何か
なので、ちょっと剥がすのに苦労します。

SS98RGBCable_07.jpg

内側の端子と外側のFG (Frame Ground) を分離。

SS98RGBCable_08.jpg

98ノートのRGB端子にすんなり挿さりました。規格が全く同じなので、特に
加工せずともシンデレラフィットです。すばらっ…!
GNDにFGを使わないのであれば、このピンだけでも問題ありません。

FGの方は若干98のメスと形状が違うので、加工する必要があります。

SS98RGBCable_10.png

こんな感じで加工します。

SS98RGBCable_09.jpg

FGの平らになっている部分は、ラジオペンチ等で丸く形成し直し。これで
入るようになりました。

FGの内側に回転止めの出っ張りがあるので、端子側の黒い樹脂部分ににその
出っ張りがはまるよう溝を掘ります。そこへ上下逆にした端子をはめ込めば
おk。


SS98RGBCable_10.jpg

VGAケーブルを配線しますか。繋ぐのはR/G/B各出力とH/V-Sync、左上の
ケーブル検出用ピン、FGの7本。FGが繋がっていれば、98ノート側端子の
3/5/7/9ピンは繋ぐ必要はありません(98ノート内でFGと導通しています)。
左上のケーブル検出用ピンはFGに繋ぎます。

VGAケーブル側のRGB各線はまともな物なら恐らくシールドになっていると
思うので、そのGNDは全部まとめてFGに繋ぎます。

配線図は以前の記事 PC-9821 RGB接続まとめ にあります。


ピン間が凄く狭いので、まず一番手間がかかる B の信号線を最初にハンダ
付けした方が良いです。
またピンの土台が樹脂なので、ハンダ付けでモタついていると樹脂が溶けて
ピンが抜けたり緩くなってしまうので、ハンダごてを当てる時間は極力短く。

PinTsuba.png

このコネクタは安価な割にピンが二重ツバ加工されているので、多少は安心
してハンダ付け出来ますが、それでも手早く作業した方が良いですね。


FGを流用せずGNDは3/5/7/9のいずれか1本に配線して中のピンだけを使う
方法もあるのですが、どうしてもFGを活かしたかった。

SS98RGBCable_11.jpg

接続完了。写真のようにFGに若干すき間が出来てしまうので、ここが挿す
時に広がらないように、根本の方でFGのすき間をハンダ付けしてしまうと
良いでしょう。
FGを万力やプライヤなどで挟んだ状態でハンダ付けしてしまえば、挿した時
中のピンが引っ込んでしまったり、抜く時にピンが飛び出たりして動くのを
防げます。
中のピンを入れた状態でハンダ付けしないと、後から入らなくなるので注意。

導通チェックをしたら、最初に取り除いた黒いモールドを被せてから外側に
熱収縮チューブを被せます。


SS98RGBCable_12.jpg

TVのVGA端子に接続してテスト。綺麗に映っています。
RGBの配線間違いも無し。

実はプラグ内部の処理が不十分だったようで、撮影後98ノートから抜いたら
あっさり断線しちゃった…😢
なのでまたプラグを分解して配線を全てやり直し。ちゃんとプラグを持って
抜いたんだけどなぁ…。どうやら中のピンが引っ張られて断線したっぽい。

作り直しします。製作手順はここまでと同じですが、今度は配線とピン間に
ホットボンドをネッチョネチョに盛って動かないようにしてから、外の黒い
スリーブを被せて太めの熱収縮チューブで保護。

SS98RGBCable_13.jpg

これにてようやく完成~。

SS98RGBCable_14.jpg

挿し込む向きを誤ってピンを曲げたりしないように、トップ部分にはネーム
ランドで矢印を印刷して貼っておきました。
98ノート側はだいぶしっかり作ったので、抜き差しも問題ないですね。
純正のモールドに比べると強度は劣りますが、以前作った熱収縮チューブで
保護しただけのピンヘッダ製よりは丈夫になったはず。

これでまた楽に98ノートをTVに接続できますね。



posted by ゆう at 2025年04月29日| Comment(0) | PC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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