おりましたが、DTMerの皆さまにおかれましては梅雨の時期も全裸DTMが
捗っておられることとお慶び申し上げます。
今回は、PS2の心臓部であるEE/GSでキーホルダ作りに再挑戦してみたいと
思います。
PS2のEE/GSをキーホルダにしてみる
1年半ほど前にもやってるんですが、盛大に気泡が入って大失敗してしまい
その後ずっと放置。ニッパでレジンを砕き、取り出しておいた中身を使って
1ヶ月ほど前に再挑戦したものの、またしても気泡が入って戦意喪失。
なので今回で3度目になります。
不要なポリプロピレン(PP)の小物入れから、型を作る為の材料を切り出し。
50x50(mm) になるようにしています。
PPはレジンと貼り付かないので、硬化後も綺麗に剥がせます。
切り出したものを箱型にして、カドを偽ポリイミドテープで固定。このまま
では確実にレジンが漏れて来るので、カドだけ対処してしまいます。
今回使ったUVレジンは ARTCWK のもの。子供用玩具を作っているメーカ
みたいですね。公式サイトは発見できませんでした。
ちょっと見づらいですが、四つ角にレジンを少量垂らして素早く硬化させ、
ここのすき間だけ先に塞いでおきます。
その後の工程は、初回に作った時と同様です。底に1mm程度の厚みで注ぎ
硬化。これがEE側の保護層になります。
EE/GSを載せて位置決めをしたら、更にレジンを注いで硬化。この時一気に
ドボドボ多めに注いで硬化させると表面が先に硬化しますが、その時に発生
する熱で必ず内部に気泡が出来てしまうので、面倒でも何層かに分けて硬化
させた方が良いです。
気泡が出来てしまったら、上からピンセット等で突いて潰しておけば、次の
層を作るとき自然に埋まります。
硬化用には以前購入した25WのUVフラッドライトを使っていますが、これ
プラグを挿すとすぐ点灯してしまって使いづらいので、電源スイッチを付け
ました。
まぁそんなこんなでGSが浸るくらいまでのレジンを硬化させたら、EE側も
しっかり硬化させます。
底から紫外線を照射中。
ちなみにこれ25Wもあるので、接近させて照射するとレジンの化学反応が
急激に進み、ものすごい熱量で煙が出る事があるので、まずは少し離れた所
から少しずつ硬化させた方が良いです。
一気に硬化させると気泡も大量発生しますので。
しっかり全体を硬化させたら、型から取り出します。これからが大変…。
型に接していた部分は表面張力で必ず尖ってしまうので、大まかにヤスリで
それをゴリゴリ削ります。
細かい粉塵が大量に出るので、マスクをして作業しましょう。自分はマスク
せずに作業した結果、ノドの調子が悪くなりました。
大まかに削ったら今度は紙ヤスリで水研ぎです。
セ○アの紙ヤスリはダメっすね。見ての通り、レジンよりも先に紙ヤスリの
研磨剤の方が取れてしまうので、大して削れない割に水が黒くなるばかり。
そう言えば最近購入した激安のリューター用ダイヤモンドビットも、前述の
フラッドライトにスイッチ用の穴を開ける時に使ったら、コーティングだけ
どんどん落ちて樹脂はちっとも削れませんでした。
240→400→600→1200→1500 と番手を細かくして行きながら、ひたすら
削り続けること小一時間。
最初の棒ヤスリで付いた深い削り傷がなかなか消えず、苦労しています。
表面が滑らかになってきたら、みんな大好きピカール先生でトゥルットゥルになる
までひたすら磨きます。
腕を動かし過ぎて腱鞘炎になりそう。
で、磨いた結果がこれ。左がEE側、裏返して右がGS側。EEの表面を何度か
アルコールで拭いていたら、文字がほとんど見えなくなってしまった。
というかそれ以前に
傷だらけじゃねーか!
今回はそれほど気泡は入りませんでしたが、棒ヤスリ作業が雑すぎたせいか
深い傷が消し切れませんでした(GSの右下の傷はヒートスプレッダに付けて
しまった傷です)。
納得いかないなぁ…。やっぱり自分はこういう物を作るセンスが著しく欠落
していますね。作業を急ぐせいかなぁ。とてもYouTuberが作っている様な
透き通った美しい仕上がりには届きませんね。
紙ヤスリ作業をやり直して布バフかけたらもう少し綺麗になるかも知れない
けど、正直3度やり直してこの体たらくなので、期待は出来ない。
キーホルダとして実際に使い始めればそのうち傷だらけになるんでしょうが、
これはちょっと実用しようって気にはならないですね。
修正できそうな気がしたら修正するかも知れませんが、多分これはこのまま
またしても部屋の置物になりそうです。
工作が綺麗に出来る技術とセンスが欲しい…。
※追記
そう言えばレジン表面の傷を消す、追いぶっかけレジン(オリジナル名称)と
いう技があるのを思い出したので、追加で試してみました。
作ったキーホルダのカドに1mmの穴を開けて…。
そこに極細の配線を通して、吊り下げられるようにします。
キーホルダ表面に少量のレジンを垂らして傾ける事で、隅々まで行き渡らせ
ます。ヘラ等で広げず、レジンの流動性だけで行き渡らせるのが重要。
ヌラ~ッと流れて行くので時間はかかりますが、表面は綺麗になります。
全体に行き渡ったら吊り下げて、余分なレジンを滴下させてしまいましょう。
滴が落ちなくなる程度になったら、UVライトを当てて硬化。
表面が多少盛り上がっても良いなら、滴下させずそのまま平らな所に置いた
状態で硬化させてしまいます。
前述の仕上がりと比べると細かい傷がほぼ消えて、表面が綺麗になりました。
これくらいなら許容範囲かな~。気泡は消えませんけどね。
実は硬化後にちょっと表面がベト付いていると思ってアルコールで拭いたら
白ぼけてしまい、またピカールでかなり磨いたけど完全なトゥルットゥル状態には
戻りませんでした。余計な事しなきゃ良かった…。
ベト付きが無くなるまでもっと長時間UVライトに当て続けて、しっかり硬化
させないと溶剤に反応しちゃって濁りますね。
でもまぁこれで良しとします。
タグ:レジン細工


