2025年03月31日

PS2 で microSD を使いたい #3 PS2本体を改造

今日で3月も終わりですね。DTMerの皆さまにおかれましてはそこはかと
なくアレがアレしている事とお慶び申し上げます。


さて、PS2でmicroSDを使うため最近色々とやっている訳ですが、今回は
ちょっと本体を改造しようと思います。

これまでPS2はコロンバスサークルの PS2 to HDMI を使ってHDMI端子に
接続していましたが、繋ぎっぱなしにするのが嫌で毎回コンバータを箱から
出して、使い終わったらしまって…とやっておりました。
いい加減それも面倒になって来たので、もうPS2内蔵にしようと思います。


PS2HDMIBuiltIn_01.jpg

内蔵するにあたりAVマルチの入力、電源用のUSB、ヘッドホン出力が不要
なので、これらの端子を撤去します。

PS2HDMIBuiltIn_02b.jpg

パターンを剥がさないよう細心の注意を払って、撤去完了。

パターンを辿ってみるとやはりAVマルチアウトの+5VとUSBのVBUSは導通
していました。デジタル系とアナログ系を混ぜてしまうのはどうかと…。

PS2HDMIBuiltIn_03.jpg

端子から Y/Cr/Cb/Audio L,R と+5V、GNDの7本を引き出します。

あまり太い配線は通せないので、コンポーネントは Y/Cr/Cbが1本にまとめ
られたシールド線を使用。互いに信号が干渉しないと良いなぁ。


PS2HDMIBuiltIn_04.jpg

ではPS2側の改造に移りましょうか。

以前のSCPH-10000はボトムカバーを開ければすぐメイン基板だったので、
こういった配線作業は割と楽だったんですが、30000って確かメイン基板が
真ん中にあるんだよな。バラすの大変そうだなぁ…。

とか思っていたのですが、トップカバーを開けて背面の電源コネクタとSW、
冷却ファンを固定している枠を外したら、すぐ直下にAVマルチアウト端子が
ありました。シールドやヒートシンクも外さず作業出来るので、10000より
ずっと楽。


PS2HDMIBuiltIn_05.jpg

ここがAVマルチアウト端子です。上にかぶさっているシールドは、ニッパで
ブチッと切ってしまえば配線できますね。

PS2HDMIBuiltIn_06.jpg

右から1~12ピンになっていて、出ている信号は写真の通りなので、ここへ
コンバータからの配線をハンダ付け。

PS2HDMIBuiltIn_08.jpg

繋ぐのはこの5本。GNDはAVマルチアウト端子を固定している枠のハンダ
部分に繋ぎます。1~12本の端子の両側に4ヶ所ハンダ付けされているので、
そこならどこでも可。

次に電源+5V用のUSB電源を取ります。メモリカードやコントローラを接続
する基板の両側ネジを外すと、枠ごとスポッと上方向に外れます。このすぐ
下にUSB端子があります。


PS2HDMIBuiltIn_09.jpg

覆いかぶさっているシールドをちょっとペロッとめくり上げて、USB端子を
確認。シールドは切り取る必要ないです。

PS2HDMIBuiltIn_10.jpg

一番左の列がVBUSなので、ここにコンバータの+5V配線をハンダ付け。
※横の i.Link (IEEE1394) 端子はデータ線のみで+5Vは来ていません。

手前の列が上のUSB端子、奥の列が下のUSB端子になっています。どちら
から取ってもおkですが、回路図上ではどちらも同じ+5V系統に繋がって
いて、それぞれ独立してリセッタブルヒューズ(TH002/003)が入っている
ので、USBに他の機器を常時繋いでいる場合は、空いている側から取った
方が良いかも。

PS2USBFuses.png

PS2USBRFuse.png

PS2をDMMで導通チェックすると、AVマルチアウトのGND、USBのGND、
基板のシールド板などが全て導通しており、映像・音声の配線でシールドを
GNDに落としているので、USBのGNDは繋がなくてもおk。
※追記
上写真ではネジ穴のすぐ横を通していますが、このネジ穴はトップカバーを
固定する長いネジが通ります。

PS2HDMIBuiltIn_10b.jpg

挟み込んで+5Vがショートするかも知れないので、シールドの下を通すよう
修正しました。

繋いだら、曲げたシールドを元に戻しておきます。
これで配線作業は完了なので、コンバータを固定しましょうかね。


PS2HDMIBuiltIn_07.jpg

コンバータは、この先一生使う予定がないHDD内蔵スペースに決定。

パネルに穴を開けコンバータのケースごとはめ込んで、裏はホットボンドで
ネチョネチョしておきます。
ついでにヘッドホン端子の穴も、ここからホコリを吸わないように埋め。

繋いだ配線を噛み込まないように電源コネクタや冷却ファンの枠を元通りに
はめ込みます。まぁここでケーブルの通し方が甘くて枠を切ったり削ったり、
ゴチャゴチャやっていた訳ですが。


PS2HDMIBuiltIn_11.jpg

作業完了。HDMI 端子が真ん中になってしまったのは悔やまれるところ…。
さすがにAVマルチアウト端子を外して、そこにHDMI 端子を埋め込むなんて
気力はありませんでした。

それに、端子を外してしまうとPS1のゲームが映りません(このコンバータは
PS2専用なので、PS1のゲームを起動すると映りません)。PS1は吸い出して
PCで遊んでますが、いざという時にないと困る気がして。

PS2HDMIBuiltIn_12.jpg

相変わらず穴あけ精度が酷い😇


PS2HDMIBuiltIn_13.jpg

TVに繋いで、電源をパイルダーオォン!しました。問題なく映ってますね。懸念の
シールド間の干渉もないようです。青い部分の縞模様はカメラとの干渉です。

コンバータを買ってすぐの早い段階で「これ内蔵にしたいなぁ…」と思っては
いたものの、なかなか重い腰が上がらず。これでやっと煩わしい配線作業から
逃れられる。

最近はこの手のコンバータ、PS1も対応していたりコンポーネントではなく
RGBから変換するものも出ていたりで、ちょっとそっちも欲しくなりますな。


PS2HDMIBuiltIn_14.jpg

なんて事をやっている間にポチッておいたPS2用メモリカードが届いたので、
次回からはいよいよmicroSDでゲームを起動する為の作業をやりますか。

ただ、microSDからゲームを起動出来るようになると、多分PAR3が使えなく
なると思うんですよね。PAR3を起動してコードを当てたあとディスクを入れ
替えてゲームに移行するタイプなんで。

その辺りをどうしようかな…。



タグ:自作MX4SIO
posted by ゆう at 2025年03月31日| Comment(0) | PlayStation2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月28日

PS2 で microSD を使いたい #2 細かい作業

先日、SONY純正PS2メモリカードを使ってMX4SIOを自作してみたのです
が、やっちまいました…。

この後の作業でFMCB(Free Mc Boot) をインストールする必要があるのに、
MX4SIOの為にメモカを犠牲にしてしまった。そのせいで、これ以上作業が
進まなくなってしまいました。普段使っているメモカ2枚しか手持ちがなく、
しかもどちらも容量はギリギリ一杯…。
余っているPS1用のメモカでMX4SIOを作り、PS2用のメモカをFMCB用に
使えばすんなり事が運んだのに、何を思ってPS2用を使ってしまったのか…。

という訳で仕方なく別のメモカをポチッておいたので、それが届くまでの間
他の作業をしておくことにしましょうかね。


まずはディスクの作成から。FreeDVDBoot を焼いたDVD-Rを作るために、
PS2に内蔵されているバージョン番号を調べます。

PS2microSD_12.jpg

うちのSCPH-30000に入っているDVDプレーヤは、Ver.3.04でした。

Github のFreeDVDBootのページへ行き、3.04用.isoをDL。1.3MBほど。

PS2microSD_13.png

右上の Download raw file をクリックして、.iso を適当な場所に保存して
おき、 ImgBurn でDVDに焼きます。

PS2microSD_14.png

「イメージファイルをディスクに書き込む」をクリックして…。

PS2microSD_15.png

「入力元」に先ほど落として来た .iso ファイルを設定、赤枠のボタンに色が
付いたらこれをクリック、書き込み開始です。
4.7GBのDVD-Rにたった1.3MBのファイル1つだけを書き込むのは、何だか
もったいない気がしますが(笑)。

PS2microSD_16.jpg

とりあえずドライブを変えて2枚焼いておきました。

PS2microSD_17.jpg

このディスクをPS2に入れてみたものの何も起こらず。まぁシステム設定で
言語の変更とかやってないですからね~。とりあえずDVDビデオとして認識
されてはいるみたいですが。

ディスクを焼いても必要な物が揃っていないので、作業はここまで。


次に、先日作ったMX4SIOをちょっと改良します。やっぱりmicroSDカード
スロットをラッチ付きの物にしたいので。


PS2microSD_18.jpg

microSD→SDカードアダプタを分解すると、こうなっているみたいです。
SDでは2本あるGNDがmicroSDでは1本になり、それ以外は直結ですね。

PS2microSD_19.png

PS2のメモカとの関係を図にすると、こんな感じです。これならラッチ付き
スロットを使っても、同じ回路でいけそう。


PS2microSD_20.jpg

47Ωの抵抗は、SMDにしました。普通のリード抵抗だと、いじっている間に
パターンを剥がしてしまいそうだったので…というか剥がれたんですけどね。
ちなみにこの抵抗も、ジャンクPS2基板からひっぺがした物です。

PS2microSD_21.jpg

ラッチ付きmicroSDカードスロットに配線しました。1と8は配線しない為、
全部で6本です。

PS2microSD_22.jpg

元通りメモカのケースに格納してホットボンドでネチョします。余り強固に
固定出来ていませんが、カードの抜き差し程度なら問題ない模様。


ついでだから、電源LEDとアクセスLEDも付けましょうかね。

PS2microSD_23.png

以前はNPNトランジスタでLEDをショートする事で消灯させていましたが、
今回はPchのSMD MOSFETを使う事にしました。
※2025/04/05 追記
MOSFETを使うと、ゲート電圧が足りなくて明るく光りませんでした(笑)。
PNPのトランジスタを使うべきでした。

6ピン ATT (記事によって表記ゆれあり、SEL となっている場合も)は負論理
なので、この端子が0V(GND)になると赤LEDが点灯するようにしています。
多分PNPのトランジスタでも同じ事が出来るはず。

PS2microSD_24.jpg

という訳でLED基板完成。ここの抵抗とMOSFETも、元々ジャンクPS2基板
からの頂き物。本当はmicroSDカードスロット(ヒロセ DM3AT-SF-PEJM5)
に元から付いているスイッチを利用して、microSDカードが未挿入状態では
電源LEDが消灯するようにしようかと考えていたのですが、既にスロットを
ケースにネチョ固定してしまっていたので諦めました。


PS2microSD_25.jpg

これでMX4SIO完成です。


あとはポチッたメモカが届いたら、実際にmicroSDから起動出来るのかを
確認する予定~。



タグ:自作MX4SIO
posted by ゆう at 2025年03月28日| Comment(0) | PlayStation2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月25日

PS2 で microSD を使いたい #1 MX4SIO自作

すっかり暖かくなって、これから訪れるであろう夏に今から恐れ戦いている
訳ですが、DTMerの皆さまにおかれましては春分の全裸DTMがはかどって
おられる事とお慶び申し上げます。


先日インターネッツでPS2をmicroSD化する記事をボーッと見ておりました。
何やらMX4SIO なるPS2メモリカード型のSDカードアダプタがあるらしい。

MX4SIO.jpg
MX4SIO

あちこち通販を漁ってみると、1,000円前後から売られている模様。しかし
これ何と簡単に自作できるらしい。MC2SIO等で売っているのは知っていた
けど、自作出来るのは知らんかった。これは作るしか…!

まぁ専用のソフトウェアをDVD-Rに焼いたり、他にUSBメモリも必要との
事だけど、簡単に作れるんなら作っちゃった方が手っ取り早いよね、と思い
作ってみる事に。
長年の「PS2光学ドライブすぐぶっ壊れる問題」に終止符は打てるのか…?


PS2microSD_01.jpg

てな訳でまず準備段階として、このMX4SIOを作ってみますか。PS2純正の
8MBメモカを用意。

これは以前アクセスLEDを付けた物ですが、初期物のメモカなのでこの先も
多分使わないと思う(初期物はデータ消失が問題になったので)。
なので、こいつを使って作りましょう。

PS2microSD_02.jpg

欲しいのはこの接点部分だけなので、パターンをカットしてしまえば良いの
ですが、SDカードを入れる事を考えると載ってる部品や基板が邪魔かな。

PS2microSD_03.jpg

ヒートガンでSMD部品を全部ひっぺがしました。

PS2microSD_04.jpg

このラッチ付きSDカードスロットを付けようと思っていたので、スロットが
ちょうど入るくらいに基板をカット。

メモカの接点部分さえ残っていれば良いので、接点から5mmくらいの所で
真っすぐにカットしてしまっても良かったのですが、ケースの内側に基板が
ピッタリはまるよう出っ張りがあるので、接点部分だけでカットしちゃうと
固定されなくなっちゃうんですよね。
なので、出っ張りに引っかかるよう両サイドを残しました。


PS2microSD_05.jpg

よくよく考えたら、どうせmicroSDを使うんだしわざわざスロットなんぞ
付けなくても、不要なmicroSD→SDカードアダプタを直接使った方がより
簡単だよね…と思い、スロットは使わない事に。


PS2microSD_06.jpg

このように結線すれば良いらしいです。必要なのは線材と47Ωの抵抗1本。

PS2microSD_07.jpg

繋ぎました。間違いがないかよーく確認しておきます。一応気休めに、元々
メモリチップの横に付いていた10uF積セラを電源+3.5Vラインに移植。

特に電源(メモカ接点の4/5)がショートしているとPS2内部の保護ヒューズを
飛ばしてしまい面倒な事になるので、しっかりチェックしておきます。

PS2microSD_08.jpg

間違いがなかったら、軽くホットボンドでネチョしておきます。

PS2microSD_09.jpg

フタ側のこの出っ張りが邪魔になるので、ニッパでカット。あとはケースを
加工して元通りにフタを閉じれば作業完了。


PS2microSD_10.jpg

自作MX4SIOの完成です。microSDが取り出しやすいようにアダプタ後ろを
3mmくらい出っ張らせました。カードアダプタもホットボンドでネチョ固定
してありますが、よほど強く押さない限り大丈夫でしょう。

でもやっぱりSDカードスロットはラッチ付きの方が取り出し易くて良かった
かな…。


実際にPS2に挿し込み、ブラウザで確認してみましたが…。

PS2microSD_11.jpg

まぁ何も出ませんわな。カード内に何も入っていないし、そもそもこの状態
ではメモカとして認識されていないので当たり前。これ以外にソフトウェア
として、
FreeDVDBoot
OPNPS2LD
FMCB
などが必要なので、実際に使えるかどうかはそれらソフトウェアを導入して
みない事にはまだ分かりませんね。それに、参考にしている記事が薄型PS2
での導入記事なので、厚型の30000で出来るかどうかも不明。

自分が参考にしたのは以下のRedditの記事。
Reddit:My MX4SIO memory card to micro sd card adapters are...
この記事を読むとコメントの方に、
Lets you load games off the memory card via OPL. Still not the best method of playing games off of, but its far better than USB and I think is compatible with all PS2 models
(OPL 経由でメモリ カードからゲームをロードできます。ゲームをプレイする最良の方法ではありませんが、USB よりはるかに優れており、すべての PS2 モデルと互換性があると思います。)

とあるので、何だかイケそうな気がする~(古)。


ただ、この自作MX4SIOをメモカのスロット1に挿しているとコントローラが
まったく効かなくなるのが気になる。抜くとまた効くようになるんですよね。
PS2はメモカとコントローラの通信線が共通なので、何か競合しているのか…。


近々ソフトウェアを導入して試してみる予定~。



タグ:自作MX4SIO
posted by ゆう at 2025年03月25日| Comment(0) | PlayStation2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月31日

PS2がフリーズする原因は…?

当ブログは、9割以上の方が検索エンジンから来訪されています。その中で
最近最も多い検索語句は、DELL製PCにプリインストールされているソフト
ウェアに関する単語。邪魔に思っておられる方が多いのでしょうね~。

DELL PCの不要な常駐物を排除する

それ以外では、電子工作でもDTMでも88ProでもPCでもなく、実はPS2の
トラブルに関する検索が2番目に多かったりします。
今でもPS2を現役で使っておられる方って、結構多いんですね。

PS2に関する検索クエリを表示回数の多い順に15項ほど並べてみると…?

上位のクエリ
ps2 フリーズ
ps2 フリーズ 復帰
ps2 1080i 設定
ps2 フリーズ 原因
ps2 フリーズ 対処
ps2 ディスク 読み込まない 30000
ps2 ソフト
ps2 発売日
ps2 読み込み 遅い
ps2 scph-30000 読み込まない
ps2 ディスクトレイ すぐ閉まる
ps2 hdmi 映らない
ps2 レーザー出力調整 30000
ps2 トレイ 勝手に閉まる
ps2 同じところで止まる

このように、PS2に発生したトラブルを解消する為に情報を求めている方が
多いのが目に留まりますね。
なので今回はあくまで個人的な主観と経験則ではありますが、これらのPS2
トラブルの対処法について書いてみようと思います。但し厚型のみで、薄型
PS2は使った事ないので良く分かりまてん。薄型PS2の情報を探しに来た方
ごめんなさい。以下の項目について、つらつらとまとめています。

※2024/12/01 ガガガと酷い音がする を追記

↓ クリックで各項目に直接飛べます。

フリーズする
読み込まない、読み込みが遅い
トレイ開閉が遅い、勝手に開く/閉まる
キャラが勝手に動く
映像が映らない、乱れる
電源が入らない
ガガガと酷い音がする


…とは言え、初期型の発売から既に24年も経っているので、ほとんどの場合
部品の交換以外では対処のしようがないというのが実際の所ですが。

ちなみに自分はPS2専門の技術者でも何でもないので、ここに書かれている
事が正しいとは限りません。他のサイトさん等から複数の情報を得て統合し
判断して下さい。
また、間違いや都合の悪い事をしれっと修正している事もあります(笑)。



■フリーズする

これが全体の中で最も多いですね。実際自分も一時期フリーズには悩まされ
ましたし。

フリーズする原因は特に「これ!」というものがない、というのが実情です。
PCでも同じような現象が起こりますが、ハードウェア的なのかソフトウェア
的なのかも含めて特定するのは難しいので、代表的なものを挙げてみます。

●放熱が上手く行っていない
吸気部分、内部のヒートシンク、ファンなどにホコリが堆積しまくっていて
内部の気流が確保できず、温度が上がりすぎている状態です。
電源ランプが赤色点滅している時は、内部が高温になっている事を知らせて
いるので、清掃が必要ですね。

ホコリ等を清掃しても赤点滅や急に固まる症状が出る場合は、内部チップの
放熱不良を疑います。

PS2のCPU/GPUであるEE(Emotion Engine)とGS(Graphic Synthesizer)
は、厚めの熱伝導シートを介してヒートシンク(放熱器)と繋がっていますが、
この熱伝導シートは経年で劣化します
ある程度のしなやかさを持っているのが正常ですが、熱のストレスによって
どんどん硬くパリパリになって来ます。そうすると熱を上手く伝えられなく
なり、EE/GSが過熱して落ちるという症状もあるようです。

熱伝導シートは市販の物に交換するという手段もありますが、その場合は
厚みに注意しましょう。1.5mmほどないとヒートシンクに届かないかも。

ちなみに、過去にシリコングリス塗ったりしてみたけどダメでした。

LM74CIMX.png

SCPH-30000 の場合、EEのすぐ横に LM74CIMX-3 (LOW POWER
THERMOSTAT) というICが付いています。
(SPI/MICROWIRE™インタフェース対応12ビット+サイン温度センサ)
筐体内の高温を検知しているのは多分こいつですね。

PS2Therm.png

PS2ResettableFuses.jpg

TH001~TH003という3つの部品は、サービスマニュアル上ではサーミスタ
と記載されているので、最初はこれで温度を測っているのかと思いましたが、
どうやらこれは+3.5V系と+5V系に入っている1.1Aのリセッタブルヒューズ
ですね(TH001はコントローラ・メモリーカード端子、TH002/TH003はUSB
端子の過電流保護)。


●EE/GSのBGAハンダクラック

熱によるストレスで起こりやすい故障に、BGAのハンダクラックがあります。
熱膨張と収縮を繰り返す事で、EE/GSのBGA部分のハンダ付けにクラックが
発生し、接触不良を起こすもの。これはPCや一般の家電でも起こりますね。
この故障は特に短時間使っては電源を切る、という使い方を繰り返すと発生
しやすいです。

SCPH10000_EEGS.jpg
左がEE、右がGS (SCPH-10000のもの)

これを直すのは至難の業ですね。リボールやリフローといった言葉を聞いた
事のある方は「あぁ、あれね。」とピンと来ると思いますが、要はクラック
が発生したハンダ付けを一度高温で溶かす事で、再度ハンダ付けする作業。
EE/GS用のステンシルは探せば今も売っているようなので、リボール作業も
不可能だとは言いませんが、難易度は非常に高いです。

EEGSStencil.jpg
EE/GSと1.27mmステンシル、ハンダボール
※このハンダボールはEE/GS用に買った物ではないので、このステンシルには合いません。
それにしても、ハンダボール・ボールハンダ、正しい名称はどっちなんだ…。


この場合は、ブラウザ画面などゲーム中でない状態でも突然フリーズします。
熱伝導シートが劣化して放熱が徐々に上手く行かなくなる→EE/GSの温度が
上がり気味になる→BGAのハンダクラックを起こす→フリーズ多発 てのが
機序ではないでしょうか。

この症状では、問題のない基板に載せ替えるのが現実的です。とは言っても
そもそも現状で長い年月が経ったPS2。劣化していないジャンク品などまず
見つからないでしょうから、いずれ再発するでしょう。


●ピックアップの劣化

ディスクの情報を読み取る為のレーザピックアップも、当然ですが劣化して
行きます。レーザ出力が弱くなって来ると読み取りエラーが発生します。

良くある対処法として、ピックアップ裏面の半固定抵抗を回しレーザ出力を
上げる、という方法があります。ただこの方法は弱ったレーザダイオードに
流す電流を増やして無理やりコキ使うという事にほかならないので、電流を
増やすと発熱が増える、自身の熱で更に電流が増え発熱するという熱暴走に
近い状態になり、発熱が増えれば劣化が進むという悪循環を生む事に繋がり、
一時的に良くはなっても長持ちはしません。

PS2_KHS-400AB.jpg
KHS-400A/B
PS2PUChng02.jpg
KHS-400C(右)

それでもわしゃレーザ出力を上げたいんじゃ!という方向けにアドバイスを。

まず元(現状)の位置にマーキングするなり写真に撮るなどすると良いです。
ピックアップ調整は、多くのサイトでボトムケースまで外してほぼ全バラの
状態にしていますが、ピックアップがスライドする棒(シャフト)を固定して
いるネジを外せばすぐピックアップを裏返す事が出来るので、分解する手間
を考えるとトップカバーを外すだけで出来るこの方法が楽です。

PS2PickUp2.jpg
↑このネジを外す(SCPH-30000 の場合)

半固定抵抗の調整はごくわずかずつ回します。それこそ0.1mm単位で少し
ずつジワジワと。一気に大きく回すと電源を入れた瞬間レーザダイオードが
お亡くなりになります。再起不能です。

右(時計回り)で出力が上がり、左(反時計回り)で出力が下がります。

また、なかなか読み取るようにならないからと、際限なく半固定抵抗を回す
のもダメです。角度にして5° ほど回し、それでもダメなら一旦元の位置に
戻してください。

また、ちょっとやそっとの調整で済むものでもありません。少~し回しては
元通り組み立てて試し、また少~し回しては組み立てて試す、これを何度も
繰り返さなければならない場合もあります。本来はオシロスコープを繋いで
波形を見ながら調整するものなので、手探りは果てしない時間がかかる事も
あると思って下さい。

ピックアップは今でもかろうじて、新品または動作確認済みの物が手に入る
ので、交換するのが一番良いでしょう。
KHS-400A/B/C と3種類があり、このうち初期型の400Aは劣化しやすい事
で有名なので、後発で古い型の不具合が改善されていて弾数も多い400Cを
選ぶのが最善でしょう。

KHS-400A:SCPH-10000/15000/18000前期型
KHS-400B:SCPH-18000後期型
KHS-400C:SCPH-30000
KHS-400R:SCPH-50000

ざっと分けるとこんな感じですが、一部50000でもKHS-400Cが載っている
モデルもあるようです(見た事ないケド…そう言えば50000は触ったことが
ないんだった)。

どのピックアップもコネクタの電気的仕様は同じなので、フラットケーブル
をそのまま接続する事が出来ますが、一部ピックアップ形状が異なっており、
KHS-400B が載っていたモデルに KHS-400A を載せると、ピックアップの
初期位置を検出するスイッチを押せないという問題があります。
自分はプラバンを貼り付けて押せるように改造していました。

PS2PUSwitch.jpg

スイッチを押せないと、ピックアップがひたすら内周へ進もうとして止まら
ないので、ギヤが滑ってガガガガガと酷い音がする場合があります。

ちなみにPSXのピックアップも同形状なのでPS2に載せる事は一応可能です。
しかし自分がSCPH-10000に載せて試した時は、動作こそしたもののレーザ
ダイオードが異様に発熱しており、使っているうち徐々に読み取りエラーが
発生し始め、短期間で全く読み取りが出来なくなってしまいました。
確かPSXってKHS-400Cだったはず…。これについては良く分かりません。

ピックアップに繋ぐフラットケーブルも注意が必要です。何度も付け外しを
していると、割と簡単に断線します。
また、本体の型番とピックアップの型番の組み合わせによっては…。
・ピックアップが内周に移動した時に、フラットケーブルのたわんだ部分が
 ディスクに擦ってしまい、円周状の傷を付けてしまう。
・ピックアップを指で移動させた時に、裏面のフレキケーブルが直下にある
 シールド板のカドに当たり、横方向の力がかかり千切れてしまう。
 (またPS2壊れ(し)ましたぶっこマンPS2直り(し)ました の記事を参照)
などのトラブルが起こる事がありますので、ご注意を。


●ディスクに汚れ、傷がある

ディスクの汚れや傷も、フリーズの原因になりますね。通常は読み取りに
エラー訂正が入るのですが、それでも読めなければ当然止まります。
細かい傷はコンパウンド等で消せば読めるようになったりしますが、前項の
ピックアップの劣化も関係して来るので、極力ディスクには指紋やホコリ、
傷などが付かないようにしましょう。

ちなみにディスクはレーベル層、記録層、保護層と層になっているのですが、
実は保護層の傷より、レーベル層の傷の方が致命傷になりやすいです。
光学ディスクの構造は Wikipedia のCDのページ に詳しく載っています。
ドライブの読み取り面は厚いポリカーボネート層で保護されているのに対し、
レーベルが描かれている面は直下に記録層があってほぼ保護されていない為、
レーベル層に傷を入れると記録層のデータが破壊されます。この場合はもう
手の施しようがないので、諦めて買い直してください。

この場合は「毎回必ず同じシーンでフリーズする」という特徴があります。
自分の WRC4 がこの状態で、チャンピオンシップ を選ぶと必ず最初のSS
コース紹介の所でフリーズします(笑)。

SDカード等にゲームを入れてディスクレス化する改造もありますが、これも
ある程度の知識が必要です。そこそこ快適に動きますので、興味のある方は
挑戦してみてはいかがでしょーか。以下のタグから記事が読めます。

タグ / 自作MX4SIO


以上が、PS2がフリーズする主な原因でしょうか。結局のところ部品劣化が
一番の要因で、最善の方法は交換しかないというのが実情です。
運よく程度の良い中古やジャンクを入手出来れば、まだしばらくは遊べるで
しょうが、最終的にはそれほど遠くない未来にまた同じ症状が出るでしょう。



では、これ以降はフリーズ以外の不具合について、いくつか挙げてみます。


■読み込まない、読み込みが遅い

ピックアップの劣化やレンズの汚れ、ディスクの傷などによって起こります。
レンズ汚れは、IPAを染み込ませた綿棒で優しく磨いてあげると取れます。
樹脂レンズにアルコール等の溶剤を使うと白濁する事があるので、磨いたら
乾拭きして乾燥させる事を忘れずに。少なくとも自分は今まで何度もIPAで
磨いて来たけど何ともないです。
CDプレーヤ用のレンズクリーナを使っても良いのですが、あれは普段から
定期的にかけてこそ効果があるものであって、読めなくなってから使っても
遅いです。

ピックアップの劣化に対してはレーザ出力を増やす方法が良く行われますが、
前述の通りでまた同じ症状が起こる可能性が高いです。
ディスクを入れても回転音すら聞こえない場合は、そもそもディスクがある
事を認識出来てすらいないので重症かも。

ピックアップの高さや平行がズレているせいで、レーザの焦点を合わせられ
ないというのも原因のひとつです。わずかに正しい位置をを外れている程度
であれば、しばらく時間がかかった後、問題なく動く事もあります。

本体のメニューから、自己診断を「する」に設定すると、読み込めるように
なるかも知れません。


■トレイ開閉が遅い、勝手に開く/閉まる

ディスクを載せるトレイは、動力となるモータ、ゴムベルト、複数のギヤと
トレイの開閉を検出するスイッチで構成されています。
その為、特にゴムベルトが劣化して伸びたり硬化したり、ギヤの噛み合いに
塗られているグリスが劣化したりホコリを噛んだりすると、トレイの開閉に
支障をきたすようになります。

PS2TrayMecha.png

モータが回ると、ゴムベルトで小ギヤに回転が伝えられ、小ギヤが大ギヤを
回します。大ギヤはトレイ裏面の凹凸と噛み合っているのでトレイが動き、
同時にスライドする樹脂パーツを左右に動かす事で、ピックアップの載った
土台(メインシャシ)を上げ下げしています。

機械的な負担が結構大きいので、ギヤの回りが悪くなるとすぐゴムベルトが
滑ってしまい、動力が上手く伝わらなくなります。

PS2はトレイ開閉を時間的に監視しており、取り出しボタンが押されてから
一定時間内に、
スイッチから「開いたよ!」信号が来ない→閉めちゃえ
・スイッチから「閉じたよ!」信号が来ない→開けちゃえ

と、逆の動作に切り替わります。トレイ前に障害物がある場合などで開閉が
出来なかった時に、モータに負担がかからないようにする保護機能です。
その為トレイの動きが重くなると、この一定時間内にスイッチが信号を返せ
なくなるので、異常と判断されてしまう訳です。
スイッチの接点劣化で接触が悪くなった時もこのような状態になりますが、
接点復活剤はおすすめしません。交換が最適です。

ギヤやトレイの裏側など噛み合う部分には樹脂を侵さないシリコングリスを
塗り、ゴムベルトも汎用品がヤフオク等で買えるので、新品に交換してやる
事で、改善が見込めます。ちなみに輪ゴムは使えません

自分はいつも手で引きずり出したり、軽く押してやったりしています。ただ
無理にやると開閉メカを破損するので、あくまで手助けしてやる程度で。


■キャラが勝手に動く

コントローラに手を触れていないのに、画面上のキャラが少しずつ動いたり
する事があります。これは最近のゲーム機でも起こり、「ドリフト現象」と
呼ばれています。

アナログスティックは2つの可変抵抗を直角に組み合わせてあります。軸の
傾きがそれぞれX軸・Y軸として可変抵抗を回すようになっており、抵抗値で
傾き量を検知しています。

AnaStickDrift01.jpg

この可変抵抗が劣化、いわゆる「ガリが出ている」状態になるとセンターの
抵抗値がズレてしまい、スティックが中立でも電気的にはどちらかに傾いた
ままになってしまうので、キャラが勝手に動いてしまう訳です。

AnaStickDrift02.jpg

分解して可変抵抗を取り外し、抵抗面とワイパを清掃してシリコングリスを
塗る事で改善できますが、ハッキリ言ってしまうと非常に手間がかかり面倒
です。この部品は単品でいくらでも売っているので、交換が最も楽ですね。
秋月電子でも売っています
但し、可変抵抗の抵抗値を元の物と合わせる必要があります。上の写真では
右側の緑のパーツの、左と右の足の抵抗値です。
PS2のアナログコントローラでは、10kΩ(キロオーム)が使用されています。


■映像が映らない、乱れる

PS2は標準でコンポジット、S映像、コンポーネント(D端子)、RGBと様々
な出力形式に対応していますが、コンポーネントとRGBの設定の間違いで
映らないという現象は良くあります。例えばうっかり変更してしまったり、
ジャンクで買ったPS2がRGB設定になっていた、等。

しかしPS2には設定を初期化するコマンドなどがありません。なので完全に
映らない状態の時は接続方法を変えるか、対応した接続が出来るTVなどを
一時的に接続して設定を変更するか、不可能を承知で見えない状態のままで
設定メニューを操作して変更するなどの必要があります。

電源を入れて数秒待ち、風のような音が聞こえる状態になってから次の順に
キーやボタンを押します。

 システム設定 にカーソルを移動
 システム設定を選択
  (時刻合わせ にカーソルが合った状態になります)
×3回
 映像出力設定の項目を選択
← → どちらか1回押す
で決定

この操作で、とりあえず現在設定されている出力を変更する事が出来ます
(← →を押すごとにRGB⇔コンポーネントが切り替わります)。
分からなくなったら×を連打して、最初からやり直しましょう。上手く操作
出来れば、RGB⇔コンポーネントを切り替える事が出来ます。

今まで映っていたのに急に映らなくなったという場合には、まず背面にある
AV MULTI OUT に繋いでいるケーブルを数回抜き差ししてみて下さい。
この端子は割と接触不良を起こしやすいです。


■電源が入らない

電源コードが抜けかけている、コンセントに挿さっていない、背面の主電源
スイッチが切れている、停電している等のしょーもない原因はさておいて、
その辺りを確認しても電源が入らない場合は内部のヒューズ切れが濃厚です。

PS2はあちこちに大量のヒューズが付けられており、どこかの末端で問題が
発生した場合、その上流のヒューズが切れる事で他所や電源にも問題が波及
する事を防いでいます。

PS2Fuses_01.jpg

電源ユニットには4Aないし5Aのガラス管ヒューズが付いていますが、これ
が切れた場合MOSFETや整流用のブリッジダイオードのショートなど、電源
ユニット自体に致命的な故障が発生している事が多いです。
このヒューズが切れるとPS2全体への電源供給が断たれる為、背面の主電源
スイッチを入れても電源ランプの赤LEDすら点灯しません。

PS2Fuses_02.jpg

基板上には、このようなSMD(表面実装タイプ)のヒューズが至る所に付いて
います。SCPH-30000で16個※あり、それぞれ溶断容量が異なります。
何かの異常が発生して特定の箇所に大電流が流れた場合、その上流に付いて
いるこれらのSMDヒューズが溶断します。

※F001、F003、PS001~015(PS005はありません)

特にピックアップ調整等本体を開けたまま電源を入れ、いじっている最中に
うっかりどこかをショートさせたり、あるいは何かのチップが経年で壊れる、
光学ドライブのモータや冷却ファンが固着して大電流が流れる、など原因は
様々。何も原因がなくても、ヒューズ自身の劣化で切れる事もあります。

ヒューズ自身の劣化を除いて、切れたヒューズを交換するだけで済むという
訳ではなくて、ヒューズが切れる原因となった箇所を先に修復しないかぎり
また切れます。
ショートさせたなどの過失、モータ固着などでない限り原因の究明は、ある
程度の知識を持ち合わせていないと難しいと思われます。


■ガガガと酷い音がする

PS2で遊んでいる時に、突然本体からガガガガガ、ブブブブブなど酷い音が
鳴り響く事があります。しばらくすると静かになる事もありますが、大抵は
その後でフリーズしたりします。

この音の原因は、ピックアップを前後に動かすシークモータのシャフト上で
ラックが滑っている音です。

PS2GaGaGaSound.jpg

ピックアップはこのようにガイドとなる2本のレールに載っており、前後に
滑らかに動く構造になっていますが、グリス成分が劣化して油膜が切れると
動きが悪くなり、ピックアップが動けなくなってしまいます。
※このレールは「メインシャフト」という名称のようですが、シークモータのシャフトと区別
しづらい為、ここでは「レール」としています。



PS2GaGaGaSound2.jpg

ピックアップ横に付いているこのパーツを「ラック」と呼びますが、裏面に
小さな突起があり、この突起がシークモータのシャフトの溝に噛み合う事で、
回転運動を前後方向の運動に変え動いています。

PS2GaGaGaSound4.jpg

しかし、ピックアップが潤滑不良になってレール(緑枠)と固着すると、この
ラック(赤枠)がシャフト(青枠)の溝を乗り越えて滑る為、ガガガと音が出る
訳です。

この場合は、レールとピックアップ間の摺動部、シャフト全体とラック裏の
突起部分にシリコングリスを塗ると、症状が収まります。
リチウムやモリブデンなどのグリスは使わないようにしましょう(ラックが
樹脂の為)。また、大量に塗ってもかえってホコリを吸着してしまうので、
適量だけ塗るようにしましょう。

この症状を放っておくと、徐々にラック裏の突起が削られてシャフトの溝に
噛み合わなくなってしまい、ついには完全に空回りしてピックアップが全く
動かなくなってしまうので、早めに対処しましょう。

ちなみに個人的な経験談ですが、このラック、SCPH-10000などの初期型
モデルでは、ステンレス製でした。

PS2GaGaGaSound3.jpg

樹脂タイプの物よりも、こちらのステンレス製の方が滑りにくかったように
思います。どの型番から樹脂製になったか詳しくは分かりませんが、これも
コストダウンの弊害ですかね…。
もしも買ったジャンクにこのステンレス製のラック(Rack)が付いていたなら、
ラッキーかも知れません。



ラック(Luck)だけに。



フヒッ



以上、代表的なPS2のトラブルについてまとめてみました。他にも様々な
トラブルはあると思いますが、今回は検索クエリからヒット数の多いものを
抽出しています。
今後も気になるクエリを見かけたら、追記する予定~。

また、このブログでは度々PS2をイジッては記事にしているので、カテゴリ
PlayStation2 を覗いてみたら、有用な記事があるかも知れません。

で、まとめますと…。結局のところ調子の悪いPS2を復活させるには、部品
交換以外に有効な手はないというのが実情ですね。それを言ったら元も子も
ないとは思うのですが、実際その通りなので。

新品が手に入らない以上、ハードオフやオークション、フリマサイトなどを
巡って良さそうな物を手に入れそれを使うか、分解して調子の悪い部分だけ
載せ替えるニコイチ戦法で乗り越えるしかありません。

海外の通販サイトでPS2の部品を時々見かけますが、品質の点で怪しい物も
多いです。実はぶっ壊れた個体から外して、軽く外装を掃除しただけの物を
平気で新品として売っていたりするので。
そういった部品を使うか否かは個々の判断ですね。自分は嫌です(笑)。

皆様のPS2が今後も元気に稼働する事を願っております。


posted by ゆう at 2024年08月31日| Comment(0) | PlayStation2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月23日

PS2のEE/GSをキーホルダにしてみる

今回は、PlayStation2の心臓部 EE/GS をレジン漬けにしてキーホルダ的な
物を作ってみるだけの記事です。

今月全然記事書いてないな~。ネタがないので誰かジャンク下さい(笑)。


EE は Emotion Engine、GS は Graphic Synthesizer で、PS2の中心部と
なるプロセッサです。

EEGSKeyHolder_01.jpg

左がEE、右がGS。EEの方はレーザ刻印が薄いので、良く見ないとEEである
事が分かりづらいのが難点。

ちなみに、SCPH-30000以降はGSが写真のようなヒートスプレッダではなく
黒い樹脂モールドになっていて見栄えが良くないし、SCPH-70000以降では
EE/GSがワンチップ化されているので、SCPH-10000~18000を使用すると
良いでしょう。

EEGSKeyHolder_02.jpg

EE/GSは、PS2の基板を力でグニッと反らせる事で簡単にひっぺがす事が
出来ますが、そうすると裏のBGA部分にハンダやパターンが一緒に付いて
来てしまうので、予めハンダごてで残ったハンダやパターンを落としておく
必要があります。


EEGSKeyHolder_03.jpg

ちょうど良い大きさの型が見つからなかったので、PP製のケースを適当に
切って型を作る事にしました。50x50x10(mm)サイズです。
シリコン型などがあったら良いのですが、PPやアクリルなどでも使えます。
ただ紙はダメですね。硬化するとレジンと癒着してしまうので、後で面倒な
事になります。

型に予めワセリン、シリコンスプレー等を塗っておくと剥がすのが楽。

EEGSKeyHolder_04.jpg

使用するUVレジンはダ○ソーの物。このレジンは365/405nm両対応なの
で、以前購入した25WのUVフラッドライトで硬化させる事が出来ます。
このレジン、硬化するとかなり硬いしベタつきもないのでオヌヌメ。硬化前は
何かとベタベタして扱いづらいですけどね…。20g入り。

仕上がりはパジコなどの方が良いのでしょうが、パジコ高いからね…。

型が出来たら重ねつつ硬化させて行きますか。EEの方が若干サイズが大きい
ので、先にEEを置いた方が中心を出しやすいですね。


EEGSKeyHolder_05.png

1:まず底に1~2mmくらいの厚みでレジンを流し込み、硬化。この面が
 EEの保護層になります。
2:硬化したらEEを裏返しに置き、EEの上にレジンを流し込み。
3:その上にGSを置きます。気泡が入らないよう注意。(フラグ)
4:EEとGSをちょうど真ん中に来るよう位置調整。
5:更にGSが浸かる程度まで上からレジンを流し込み。
6:全体にまんべんなく紫外線を当てて、完全硬化させます。

EEGSKeyHolder_05.jpg

GSの上からレジンを流し込んで、位置調整しているところ。

レジンの表面にある気泡は先の鋭いピンセットやデザインナイフで突いたり、
小さなガストーチで表面を軽く炙ると除去する事が出来ますが、レジン自体
が石油系溶剤を使った物なので引火に注意。

EEGSKeyHolder_06.jpg

位置が決まったら、UVライトで紫外線を当てて硬化。

この手順で作って行きます。硬化するまでは結構レジンがヌルヌルしていて
すぐ中身が動いてしまうので、なるべく平らな所で作業した方が良いですね。
それと、レジンを流し込んだ直後は表面が波打っているので、均等に広まる
のを待ってから硬化した方が良いです。

型と接している部分がどうしても表面張力でツノのようになってしまうのは
致し方ないところ。型から取り出したら、ツノをヤスリで削って平らにして、
コンパウンドで磨くという苦痛な作業が待っています。


UVライトで硬化させると化学反応で結構発熱するので、ヤケドに注意しつつ
ひたすら四方八方からUVライトを当てて、しっかり全体的に完全硬化したら、
型から取り出します。


EEGSKeyHolder_07.jpg

ガッデム!!


盛大に気泡が入ってしまった…。斜めに置いて、入らないように慎重に気を
付けたつもりだったんだけどなぁ…。EEは裏面になるので、気泡に気付いて
おりませんでした。

ピンバイスで穴を開けてからレジンを注げば、何とか修正出来る場合もあり
ますが、これは無理でした。かなり薄い気泡なので、穴を開けてもレジンが
全く入って行きません。

EEGSKeyHolder_08.jpg

GSの方は綺麗に出来たんだけどなぁ…。

これは残念ながら失敗ですね。意外と難しいよなぁ、レジン細工ってのは。
動画で良く観ていますが、みんな何度も練習して習得しているんでしょうね。
やる気が完全に失せてしまったので、綺麗に削ってコンパウンドはやらない
事に。


EEGSKeyHolder_09.jpg

でも実はEE/GSはもう一組あるので、そのうち再チャレンジしてみようかと
思います。これくらいの大きさなら、このレジン1本で量は足りるようです。

欲を言えばメインフレームに使われるようなクソでかCPUでやってみたいと
思うのだけど、そういうCPUってそうそう手に入りませんしね~。

まぁこれはこれでGSの置物だと思えば良いか。



タグ:レジン細工
posted by ゆう at 2024年02月23日| Comment(0) | PlayStation2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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