当ブログは、9割以上の方が検索エンジンから来訪されています。その中で
最近最も多い検索語句は、DELL製PCにプリインストールされているソフト
ウェアに関する単語。邪魔に思っておられる方が多いのでしょうね~。
DELL PCの不要な常駐物を排除するそれ以外では、電子工作でもDTMでも88ProでもPCでもなく、実はPS2の
トラブルに関する検索が2番目に多かったりします。
今でもPS2を現役で使っておられる方って、結構多いんですね。
PS2に関する検索クエリを表示回数の多い順に15項ほど並べてみると…?
上位のクエリps2 フリーズ
ps2 フリーズ 復帰
ps2 1080i 設定
ps2 フリーズ 原因
ps2 フリーズ 対処
ps2 ディスク 読み込まない 30000
ps2 ソフト
ps2 発売日
ps2 読み込み 遅い
ps2 scph-30000 読み込まない
ps2 ディスクトレイ すぐ閉まる
ps2 hdmi 映らない
ps2 レーザー出力調整 30000
ps2 トレイ 勝手に閉まる
ps2 同じところで止まる
このように、PS2に発生したトラブルを解消する為に情報を求めている方が
多いのが目に留まりますね。
なので今回はあくまで個人的な主観と経験則ではありますが、これらのPS2
トラブルの対処法について書いてみようと思います。但し厚型のみで、薄型
PS2は使った事ないので良く分かりまてん。薄型PS2の情報を探しに来た方
ごめんなさい。以下の項目について、つらつらとまとめています。
※2024/12/01 ガガガと酷い音がする を追記↓ クリックで各項目に直接飛べます。
・
フリーズする・
読み込まない、読み込みが遅い・
トレイ開閉が遅い、勝手に開く/閉まる・
キャラが勝手に動く・
映像が映らない、乱れる・
電源が入らない・
ガガガと酷い音がする…とは言え、初期型の発売から既に24年も経っているので、ほとんどの場合
部品の交換以外では対処のしようがないというのが実際の所ですが。
ちなみに自分はPS2専門の技術者でも何でもないので、ここに書かれている
事が正しいとは限りません。他のサイトさん等から複数の情報を得て統合し
判断して下さい。
また、間違いや都合の悪い事をしれっと修正している事もあります(笑)。■フリーズするこれが全体の中で最も多いですね。実際自分も一時期フリーズには悩まされ
ましたし。
フリーズする原因は特に「これ!」というものがない、というのが実情です。
PCでも同じような現象が起こりますが、ハードウェア的なのかソフトウェア
的なのかも含めて特定するのは難しいので、代表的なものを挙げてみます。
●放熱が上手く行っていない吸気部分、内部のヒートシンク、ファンなどにホコリが堆積しまくっていて
内部の気流が確保できず、温度が上がりすぎている状態です。
電源ランプが赤色点滅している時は、内部が高温になっている事を知らせて
いるので、清掃が必要ですね。
ホコリ等を清掃しても赤点滅や急に固まる症状が出る場合は、内部チップの
放熱不良を疑います。
PS2のCPU/GPUである
EE(Emotion Engine)と
GS(Graphic Synthesizer)
は、厚めの熱伝導シートを介してヒートシンク(放熱器)と繋がっていますが、
この
熱伝導シートは経年で劣化します。
ある程度のしなやかさを持っているのが正常ですが、熱のストレスによって
どんどん硬くパリパリになって来ます。そうすると熱を上手く伝えられなく
なり、EE/GSが過熱して落ちるという症状もあるようです。
熱伝導シートは市販の物に交換するという手段もありますが、その場合は
厚みに注意しましょう。1.5mmほどないとヒートシンクに届かないかも。
ちなみに、過去に
シリコングリス塗ったりしてみたけどダメでした。

SCPH-30000 の場合、EEのすぐ横に LM74CIMX-3 (LOW POWER
THERMOSTAT) というICが付いています。
(SPI/MICROWIRE™インタフェース対応12ビット+サイン温度センサ)
筐体内の高温を検知しているのは多分こいつですね。


TH001~TH003という3つの部品は、サービスマニュアル上ではサーミスタ
と記載されているので、最初はこれで温度を測っているのかと思いましたが、
どうやらこれは+3.5V系と+5V系に入っている1.1Aのリセッタブルヒューズ
ですね(TH001はコントローラ・メモリーカード端子、TH002/TH003はUSB
端子の過電流保護)。
●EE/GSのBGAハンダクラック熱によるストレスで起こりやすい故障に、
BGAのハンダクラックがあります。
熱膨張と収縮を繰り返す事で、EE/GSのBGA部分のハンダ付けにクラックが
発生し、接触不良を起こすもの。これはPCや一般の家電でも起こりますね。
この故障は特に短時間使っては電源を切る、という使い方を繰り返すと発生
しやすいです。

左がEE、右がGS (SCPH-10000のもの)
これを直すのは至難の業ですね。リボールやリフローといった言葉を聞いた
事のある方は「あぁ、あれね。」とピンと来ると思いますが、要はクラック
が発生したハンダ付けを一度高温で溶かす事で、再度ハンダ付けする作業。
EE/GS用のステンシルは探せば今も売っているようなので、リボール作業も
不可能だとは言いませんが、難易度は非常に高いです。

EE/GSと1.27mmステンシル、ハンダボール
※このハンダボールはEE/GS用に買った物ではないので、このステンシルには合いません。
それにしても、ハンダボール・ボールハンダ、正しい名称はどっちなんだ…。この場合は、ブラウザ画面などゲーム中でない状態でも突然フリーズします。
熱伝導シートが劣化して放熱が徐々に上手く行かなくなる→EE/GSの温度が
上がり気味になる→BGAのハンダクラックを起こす→フリーズ多発 てのが
機序ではないでしょうか。
この症状では、問題のない基板に載せ替えるのが現実的です。とは言っても
そもそも現状で長い年月が経ったPS2。劣化していないジャンク品などまず
見つからないでしょうから、いずれ再発するでしょう。
●ピックアップの劣化ディスクの情報を読み取る為のレーザピックアップも、当然ですが劣化して
行きます。レーザ出力が弱くなって来ると読み取りエラーが発生します。
良くある対処法として、ピックアップ裏面の半固定抵抗を回しレーザ出力を
上げる、という方法があります。ただこの方法は弱ったレーザダイオードに
流す電流を増やして無理やりコキ使うという事にほかならないので、電流を
増やすと発熱が増える、自身の熱で更に電流が増え発熱するという熱暴走に
近い状態になり、発熱が増えれば劣化が進むという悪循環を生む事に繋がり、
一時的に良くはなっても長持ちはしません。

KHS-400A/B

KHS-400C(右)
それでもわしゃレーザ出力を上げたいんじゃ!という方向けにアドバイスを。
まず元(現状)の位置にマーキングするなり写真に撮るなどすると良いです。
ピックアップ調整は、多くのサイトでボトムケースまで外してほぼ全バラの
状態にしていますが、ピックアップがスライドする棒(シャフト)を固定して
いるネジを外せばすぐピックアップを裏返す事が出来るので、分解する手間
を考えるとトップカバーを外すだけで出来るこの方法が楽です。

↑このネジを外す(SCPH-30000 の場合)
半固定抵抗の調整はごくわずかずつ回します。それこそ0.1mm単位で少し
ずつジワジワと。一気に大きく回すと電源を入れた瞬間レーザダイオードが
お亡くなりになります。再起不能です。
右(時計回り)で出力が上がり、左(反時計回り)で出力が下がります。また、なかなか読み取るようにならないからと、際限なく半固定抵抗を回す
のもダメです。角度にして5° ほど回し、それでもダメなら一旦元の位置に
戻してください。
また、ちょっとやそっとの調整で済むものでもありません。少~し回しては
元通り組み立てて試し、また少~し回しては組み立てて試す、これを何度も
繰り返さなければならない場合もあります。本来はオシロスコープを繋いで
波形を見ながら調整するものなので、手探りは果てしない時間がかかる事も
あると思って下さい。
ピックアップは今でもかろうじて、新品または動作確認済みの物が手に入る
ので、交換するのが一番良いでしょう。
KHS-400A/B/C と3種類があり、このうち初期型の400Aは劣化しやすい事
で有名なので、後発で古い型の不具合が改善されていて弾数も多い400Cを
選ぶのが最善でしょう。
KHS-400A:SCPH-10000/15000/18000前期型
KHS-400B:SCPH-18000後期型
KHS-400C:SCPH-30000
KHS-400R:SCPH-50000
ざっと分けるとこんな感じですが、一部50000でもKHS-400Cが載っている
モデルもあるようです(見た事ないケド…そう言えば50000は触ったことが
ないんだった)。
どのピックアップもコネクタの電気的仕様は同じなので、フラットケーブル
をそのまま接続する事が出来ますが、一部ピックアップ形状が異なっており、
KHS-400B が載っていたモデルに KHS-400A を載せると、ピックアップの
初期位置を検出するスイッチを押せないという問題があります。
自分はプラバンを貼り付けて押せるように改造していました。

スイッチを押せないと、ピックアップがひたすら内周へ進もうとして止まら
ないので、ギヤが滑ってガガガガガと酷い音がする場合があります。
ちなみにPSXのピックアップも同形状なのでPS2に載せる事は一応可能です。
しかし自分がSCPH-10000に載せて試した時は、動作こそしたもののレーザ
ダイオードが異様に発熱しており、使っているうち徐々に読み取りエラーが
発生し始め、短期間で全く読み取りが出来なくなってしまいました。
確かPSXってKHS-400Cだったはず…。これについては良く分かりません。
ピックアップに繋ぐフラットケーブルも注意が必要です。何度も付け外しを
していると、割と簡単に断線します。
また、本体の型番とピックアップの型番の組み合わせによっては…。
・ピックアップが内周に移動した時に、フラットケーブルのたわんだ部分が
ディスクに擦ってしまい、円周状の傷を付けてしまう。
・ピックアップを指で移動させた時に、裏面のフレキケーブルが直下にある
シールド板のカドに当たり、横方向の力がかかり千切れてしまう。
(
またPS2壊れ(し)ました/
ぶっこマンPS2直り(し)ました の記事を参照)
などのトラブルが起こる事がありますので、ご注意を。
●ディスクに汚れ、傷があるディスクの汚れや傷も、フリーズの原因になりますね。通常は読み取りに
エラー訂正が入るのですが、それでも読めなければ当然止まります。
細かい傷はコンパウンド等で消せば読めるようになったりしますが、前項の
ピックアップの劣化も関係して来るので、極力ディスクには指紋やホコリ、
傷などが付かないようにしましょう。
ちなみにディスクはレーベル層、記録層、保護層と層になっているのですが、
実は保護層の傷より、レーベル層の傷の方が致命傷になりやすいです。
光学ディスクの構造は
Wikipedia のCDのページ に詳しく載っています。
ドライブの読み取り面は厚いポリカーボネート層で保護されているのに対し、
レーベルが描かれている面は直下に記録層があってほぼ保護されていない為、
レーベル層に傷を入れると記録層のデータが破壊されます。この場合はもう
手の施しようがないので、諦めて買い直してください。
この場合は「
毎回必ず同じシーンでフリーズする」という特徴があります。
自分の WRC4 がこの状態で、チャンピオンシップ を選ぶと必ず最初のSS
コース紹介の所でフリーズします(笑)。
SDカード等にゲームを入れてディスクレス化する改造もありますが、これも
ある程度の知識が必要です。そこそこ快適に動きますので、興味のある方は
挑戦してみてはいかがでしょーか。以下のタグから記事が読めます。
タグ / 自作MX4SIO以上が、PS2がフリーズする主な原因でしょうか。結局のところ部品劣化が
一番の要因で、最善の方法は交換しかないというのが実情です。
運よく程度の良い中古やジャンクを入手出来れば、まだしばらくは遊べるで
しょうが、最終的にはそれほど遠くない未来にまた同じ症状が出るでしょう。
では、これ以降はフリーズ以外の不具合について、いくつか挙げてみます。
■読み込まない、読み込みが遅いピックアップの劣化やレンズの汚れ、ディスクの傷などによって起こります。
レンズ汚れは、IPAを染み込ませた綿棒で優しく磨いてあげると取れます。
樹脂レンズにアルコール等の溶剤を使うと白濁する事があるので、磨いたら
乾拭きして乾燥させる事を忘れずに。少なくとも自分は今まで何度もIPAで
磨いて来たけど何ともないです。
CDプレーヤ用のレンズクリーナを使っても良いのですが、あれは普段から
定期的にかけてこそ効果があるものであって、読めなくなってから使っても
遅いです。
ピックアップの劣化に対してはレーザ出力を増やす方法が良く行われますが、
前述の通りでまた同じ症状が起こる可能性が高いです。
ディスクを入れても回転音すら聞こえない場合は、そもそもディスクがある
事を認識出来てすらいないので重症かも。
ピックアップの高さや平行がズレているせいで、レーザの焦点を合わせられ
ないというのも原因のひとつです。わずかに正しい位置をを外れている程度
であれば、しばらく時間がかかった後、問題なく動く事もあります。
本体のメニューから、自己診断を「する」に設定すると、読み込めるように
なるかも知れません。
■トレイ開閉が遅い、勝手に開く/閉まるディスクを載せるトレイは、動力となるモータ、ゴムベルト、複数のギヤと
トレイの開閉を検出するスイッチで構成されています。
その為、特にゴムベルトが劣化して伸びたり硬化したり、ギヤの噛み合いに
塗られているグリスが劣化したりホコリを噛んだりすると、トレイの開閉に
支障をきたすようになります。

モータが回ると、ゴムベルトで小ギヤに回転が伝えられ、小ギヤが大ギヤを
回します。大ギヤはトレイ裏面の凹凸と噛み合っているのでトレイが動き、
同時にスライドする樹脂パーツを左右に動かす事で、ピックアップの載った
土台(メインシャシ)を上げ下げしています。
機械的な負担が結構大きいので、ギヤの回りが悪くなるとすぐゴムベルトが
滑ってしまい、動力が上手く伝わらなくなります。
PS2はトレイ開閉を時間的に監視しており、取り出しボタンが押されてから
一定時間内に、
・
スイッチから「開いたよ!」信号が来ない→閉めちゃえ
・スイッチから「閉じたよ!」信号が来ない→開けちゃえと、逆の動作に切り替わります。トレイ前に障害物がある場合などで開閉が
出来なかった時に、モータに負担がかからないようにする保護機能です。
その為トレイの動きが重くなると、この一定時間内にスイッチが信号を返せ
なくなるので、異常と判断されてしまう訳です。
スイッチの接点劣化で接触が悪くなった時もこのような状態になりますが、
接点復活剤はおすすめしません。交換が最適です。
ギヤやトレイの裏側など噛み合う部分には樹脂を侵さないシリコングリスを
塗り、ゴムベルトも汎用品がヤフオク等で買えるので、新品に交換してやる
事で、改善が見込めます。ちなみに
輪ゴムは使えません。
自分はいつも手で引きずり出したり、軽く押してやったりしています。ただ
無理にやると開閉メカを破損するので、あくまで手助けしてやる程度で。
■キャラが勝手に動くコントローラに手を触れていないのに、画面上のキャラが少しずつ動いたり
する事があります。これは最近のゲーム機でも起こり、「ドリフト現象」と
呼ばれています。
アナログスティックは2つの可変抵抗を直角に組み合わせてあります。軸の
傾きがそれぞれX軸・Y軸として可変抵抗を回すようになっており、抵抗値で
傾き量を検知しています。

この可変抵抗が劣化、いわゆる「ガリが出ている」状態になるとセンターの
抵抗値がズレてしまい、スティックが中立でも電気的にはどちらかに傾いた
ままになってしまうので、キャラが勝手に動いてしまう訳です。

分解して可変抵抗を取り外し、抵抗面とワイパを清掃してシリコングリスを
塗る事で改善できますが、ハッキリ言ってしまうと非常に手間がかかり面倒
です。この部品は単品でいくらでも売っているので、交換が最も楽ですね。
秋月電子でも売っています。
但し、可変抵抗の抵抗値を元の物と合わせる必要があります。上の写真では
右側の緑のパーツの、左と右の足の抵抗値です。
PS2のアナログコントローラでは、10kΩ(キロオーム)が使用されています。
■映像が映らない、乱れるPS2は標準でコンポジット、S映像、コンポーネント(D端子)、RGBと様々
な出力形式に対応していますが、コンポーネントとRGBの設定の間違いで
映らないという現象は良くあります。例えばうっかり変更してしまったり、
ジャンクで買ったPS2がRGB設定になっていた、等。
しかしPS2には設定を初期化するコマンドなどがありません。なので完全に
映らない状態の時は接続方法を変えるか、対応した接続が出来るTVなどを
一時的に接続して設定を変更するか、不可能を承知で見えない状態のままで
設定メニューを操作して変更するなどの必要があります。
電源を入れて数秒待ち、風のような音が聞こえる状態になってから次の順に
キーやボタンを押します。
↓ システム設定 にカーソルを移動
○ システム設定を選択
(時刻合わせ にカーソルが合った状態になります)
↓×3回
○ 映像出力設定の項目を選択
← → どちらか
1回押す
○ で決定
この操作で、とりあえず現在設定されている出力を変更する事が出来ます
(← →を押すごとにRGB⇔コンポーネントが切り替わります)。
分からなくなったら
×を連打して、最初からやり直しましょう。上手く操作
出来れば、RGB⇔コンポーネントを切り替える事が出来ます。
今まで映っていたのに急に映らなくなったという場合には、まず背面にある
AV MULTI OUT に繋いでいるケーブルを数回抜き差ししてみて下さい。
この端子は割と接触不良を起こしやすいです。
■電源が入らない電源コードが抜けかけている、コンセントに挿さっていない、背面の主電源
スイッチが切れている、停電している等のしょーもない原因はさておいて、
その辺りを確認しても電源が入らない場合は内部のヒューズ切れが濃厚です。
PS2はあちこちに大量のヒューズが付けられており、どこかの末端で問題が
発生した場合、その上流のヒューズが切れる事で他所や電源にも問題が波及
する事を防いでいます。

電源ユニットには4Aないし5Aのガラス管ヒューズが付いていますが、これ
が切れた場合MOSFETや整流用のブリッジダイオードのショートなど、電源
ユニット自体に致命的な故障が発生している事が多いです。
このヒューズが切れるとPS2全体への電源供給が断たれる為、背面の主電源
スイッチを入れても電源ランプの赤LEDすら点灯しません。

基板上には、このようなSMD(表面実装タイプ)のヒューズが至る所に付いて
います。SCPH-30000で16個※あり、それぞれ溶断容量が異なります。
何かの異常が発生して特定の箇所に大電流が流れた場合、その上流に付いて
いるこれらのSMDヒューズが溶断します。
※F001、F003、PS001~015(PS005はありません)
特にピックアップ調整等本体を開けたまま電源を入れ、いじっている最中に
うっかりどこかをショートさせたり、あるいは何かのチップが経年で壊れる、
光学ドライブのモータや冷却ファンが固着して大電流が流れる、など原因は
様々。何も原因がなくても、ヒューズ自身の劣化で切れる事もあります。
ヒューズ自身の劣化を除いて、切れたヒューズを交換するだけで済むという
訳ではなくて、ヒューズが切れる原因となった箇所を先に修復しないかぎり
また切れます。
ショートさせたなどの過失、モータ固着などでない限り原因の究明は、ある
程度の知識を持ち合わせていないと難しいと思われます。
■ガガガと酷い音がするPS2で遊んでいる時に、突然本体からガガガガガ、ブブブブブなど酷い音が
鳴り響く事があります。しばらくすると静かになる事もありますが、大抵は
その後でフリーズしたりします。
この音の原因は、ピックアップを前後に動かすシークモータのシャフト上で
ラックが滑っている音です。

ピックアップはこのようにガイドとなる2本のレールに載っており、前後に
滑らかに動く構造になっていますが、グリス成分が劣化して油膜が切れると
動きが悪くなり、ピックアップが動けなくなってしまいます。
※このレールは「メインシャフト」という名称のようですが、シークモータのシャフトと区別
しづらい為、ここでは「レール」としています。
ピックアップ横に付いているこのパーツを「ラック」と呼びますが、裏面に
小さな突起があり、この突起がシークモータのシャフトの溝に噛み合う事で、
回転運動を前後方向の運動に変え動いています。

しかし、ピックアップが潤滑不良になってレール(緑枠)と固着すると、この
ラック(赤枠)がシャフト(青枠)の溝を乗り越えて滑る為、ガガガと音が出る
訳です。
この場合は、レールとピックアップ間の摺動部、シャフト全体とラック裏の
突起部分にシリコングリスを塗ると、症状が収まります。
リチウムやモリブデンなどのグリスは使わないようにしましょう(ラックが
樹脂の為)。また、大量に塗ってもかえってホコリを吸着してしまうので、
適量だけ塗るようにしましょう。
この症状を放っておくと、徐々にラック裏の突起が削られてシャフトの溝に
噛み合わなくなってしまい、ついには完全に空回りしてピックアップが全く
動かなくなってしまうので、早めに対処しましょう。
ちなみに個人的な経験談ですが、このラック、SCPH-10000などの初期型
モデルでは、ステンレス製でした。

樹脂タイプの物よりも、こちらのステンレス製の方が滑りにくかったように
思います。どの型番から樹脂製になったか詳しくは分かりませんが、これも
コストダウンの弊害ですかね…。
もしも買ったジャンクにこのステンレス製のラック(Rack)が付いていたなら、
ラッキーかも知れません。
ラック(Luck)だけに。
フヒッ
以上、代表的なPS2のトラブルについてまとめてみました。他にも様々な
トラブルはあると思いますが、今回は検索クエリからヒット数の多いものを
抽出しています。
今後も気になるクエリを見かけたら、追記する予定~。
また、このブログでは度々PS2をイジッては記事にしているので、カテゴリ
PlayStation2 を覗いてみたら、有用な記事があるかも知れません。
で、まとめますと…。結局のところ調子の悪いPS2を復活させるには、部品
交換以外に有効な手はないというのが実情ですね。それを言ったら元も子も
ないとは思うのですが、実際その通りなので。
新品が手に入らない以上、ハードオフやオークション、フリマサイトなどを
巡って良さそうな物を手に入れそれを使うか、分解して調子の悪い部分だけ
載せ替えるニコイチ戦法で乗り越えるしかありません。
海外の通販サイトでPS2の部品を時々見かけますが、品質の点で怪しい物も
多いです。実はぶっ壊れた個体から外して、軽く外装を掃除しただけの物を
平気で新品として売っていたりするので。
そういった部品を使うか否かは個々の判断ですね。自分は嫌です(笑)。
皆様のPS2が今後も元気に稼働する事を願っております。