先日遂にぶっこマンしたうちのPS2(SCPH-10000)に代わるPS2を探しに
ハドフへ行って来ました。ジャンクコーナーにはPS3やPS4のジャンクも
数台置いてありましたが、そんなものには目もくれずPS2ジャンク漁り。
15台ほど置かれたPS2を一通り型番チェックすると、10000・50000番が
数台、他は全て30000番台。10000以外どれも封印がちゃんと付いていて
開けた形跡はないものの、かなり使い込まれホコリが詰まった個体が多数。
そんな中30000で封印あり・ファンや吸気口にほとんどホコリもなく値札に
「チェック時CD・DVD読み込みました。トレイが勝手に閉まる。」
と書かれた個体を発見。お値段¥1,620也。
他に比べて使い込み度も低そうなので、こいつをゲット。

SCPH-30000

封印もちゃんと付いてます
とりあえず外装をマジックリンで綺麗に拭きあげて、トップカバーを開けて
レンズの清掃。トレイの動きが渋いのは軽くグリスアップ。

内部はほとんどホコリもなく綺麗
ゲームディスクを入れてみた所、最初の読み込みに結構時間がかかるものの
一度読み込めばそれ以降は問題ない模様。
しかし、ゲーム起動を確認してからリセットを押した所で罠が発動(笑)。
ブーーーーーーーー!突然本体から聞いた事のない異音が発生。明らかに機械的な、何だかアレが
アレな感じの音がしますね。でもディスクは読み込んでいる模様。そのまま
放置していると…。
ブッ! ブッ! ブッ! ブッ! ブッ! ブッ! ブッ! ブッ! ブッ!短い ブ が小刻みに鳴りながら段々間隔が狭くなっていきます。でも読み
込みはしているようで、しばらくすると静かになってゲームが起動。
これはあれだわ。間違いなく何か滑ってる音だわ。音の正体は、すぐに判明しました。

PS2は2本の金属レール(緑)の上にピックアップが乗り、ピックアップから
伸びた樹脂製のレバー(赤)がシーク用モータのシャフト(青)に接しています。

このレバー状のパーツ、「ラック」というパーツらしい。
モータが回ると、らせん状に切られたネジの溝にラックの突起が引っかかり
ピックアップを前後に動かすようになっているのですが、レールのグリスが
劣化して動きが悪くなると、シャフトの上でこのラックが滑ってしまいます。
ブーという音はピックアップが動けずラックがシャフト上で空回りする音。
空回りすると余計にラックの突起が削られ、ますます動きが悪くなる、と。
直さないと悪循環になりますね。
手元には粘度の高いグリスしかないので、金属レールをCRC5-56で軽く洗浄
してからグリスを薄く、薄~く塗っておきました。たくさん塗るとグリスが
かえって抵抗になってしまいますからね…。
これでとりあえずのところ異音がする事なくスムーズにピックアップが前後
移動できる状態になりましたが、シリコングリス等もっと柔らかいグリスを
塗り直さないとダメです。
ラックがシャフトを抑える力も弱くて、負荷がかかると反って溝から簡単に
逃げてしまうというのも問題です。
このラック、10000番台は確かステンレス製だったような…PSXだったかな。
※2024/01/21 追記

無くしたと思いずっと探していたステンレス製のラックがPC用工具箱から
出て来ました。こっちの方が強度的に安心出来ますね~。
レーザの出力を少し上げてみたものの、読み込み時間は変わりませんね。
この30000のピックアップはKHS-400Bで、10000のKHS-400Aと形状的に
互換性がないので、小加工してやる必要があります(30000に400Aを載せる
と、ピックアップの初期位置検出スイッチを押せなくなる)。
現状、元の400Bで読み込みは大丈夫そうなのでこのままで。あとはグリスの
問題ですね。
まともな個体のPS2が欲しい…(´;ω;`)。
※2018/12/16 追記どうにもSCPH-30000は初回の読み込みが遅いので、これまで読み込みには
何の問題もなかったSCPH-10000のピックアップ(KHS-400A)を、30000に
付けてみました。
つまり10000と30000でピックアップを互いに交換し、30000の読み込みが
改善されればピックアップに問題があるという事が分かります。
10000→KHS-400B
30000→KHS-400A になった状態です。
30000番にKHS-400Aを載せると、前述の通りピックアップ形状の違いで初期
位置検出スイッチを押せなくなってしまいます。そこで…。

ピックアップの側面に0.7mm厚のプラバンを両面テープで貼り付けて、初期
位置に来た時にスイッチを押せるようにしてみました。仮作業です。
結果としては…
どっちも遅くなってしまった(笑)。おかしいですねぇ…。
●10000にKHS-400A:読み込みはCD/DVDともに問題ないがEEが乙っている。
●30000にKHS-400B:DVDを認識するまでに30秒以上かかる。
という状態だったのが、ピックアップを入れ替えたらどちらもDVD2層を認識
するまで30秒くらいかかるようになってしまいました。一度認識しさえすれば、
それ以降は何も問題なく読めるんですけどねぇ…。
まぁ時間がかかるだけで読み込みに失敗する事はないので、しばらくは改善
策を考えつつこれで我慢する事にします。
それと30000でシーク用モータのシャフトをピックアップのラックが空回り
して異音を放つ問題。

ここが空回りするので、〇の中のネジ2本を外し、シーク用のステッピング
モータを外します。外したら上で使った0.7mm厚のプラバンを小さく切って、
このモータが固定されているフレームの下に挟んで高さを嵩上げし、ネジを
戻して固定。

元のラック位置:緑 ・ 嵩上げ後のラック位置:赤
モータの高さが0.7mm高くなった事で、ラックにかかる圧力が増しました。
これで空回りする事は全くなくなり、異音も完全に消えました。
後は読み込みの問題か…。PS2ってなんでこんなにピックアップ周り弱いん
ですかね。サターンもドリカスも、今まで一度も読み込みに失敗したり調整
なんてした事ないのに。
30000の基板に10000のドライブ(ピックアップではなくドライブ丸ごと)を
つないで、いわゆる「ニコイチ」にする手もありますが、10000と30000
では内部構造が大きく違っています。
PS2のドライブはピックアップ、シークモータ、スピンドルモータ、トレイ
開閉モータ、ピックアップ初期位置検出スイッチがあるのですが、10000の
場合はドライブ裏に1枚の小さな基板があり、そこで一度全てが集約されて
から幅広フラットケーブルでメイン基板に繋がっているのに対し、30000は
その小さな基板がごっそりメイン基板に集約されているので、ピックアップ
等は全て直接メイン基板に繋がっています。
また筐体内側の構造もHDD内蔵型になって大きく変わったので、10000の
ドライブをそのまま30000に入れる事は出来ません。
電気的な部分は変わっていないので、ケーブルが届きさえすればそのまま
繋ぐ事は出来るでしょうから、元々のPS2のガワを使わず中身丸出しの
「まな板PS2」にすればニコイチも可能でしょうけど、やっぱり丸出しは
嫌ですね(笑)。
もうPS2のピックアップいじるの疲れたよママン…('A`)。