2025年10月20日

ナイトライダー ナイト2000のスキャナ作ってみた #2

先日製作したナイト2000のスキャナ回路、ブレッドボード上での実験では
希望通りの動作をしたので、ユニバーサル基板に回路を移しました。

そしたらおかしくなりました🤣


KittScannerPCB_02.jpg

基板はこんな感じに。普段ケチッて部品をギチギチに詰めギリギリサイズで
作っていますが、今回は丸々1枚使って製作。後々バッファ的なものを追加
するかも知れないので、その辺りで少しスペースを空けてあります。

で、完成したものを通電してみたら…。



なぜか往路・復路とも7個目のLEDが点灯しません。

KittScannerPCB_01.png

回路図では赤線の経路になり、ICの6ピンから出たパルスがLEDへと流れて、
同時にそのパルスが双安定マルチバイブレータ(以下、双安定MV)回路の
トランジスタの B へ行っています。

このパルスと双安定MVによって、それぞれの4017は自分自身の15ピン
Reset を H に保つ事でリセットをかけカウントを停止、もう片方の4017の
15ピンを L にする事でもう一方がカウントを開始、で動いています。

KittScannerPCB_03.jpg

パルスと双安定MV回路間は10kΩの抵抗を入れている為、LEDが点灯しなく
なるほどの電流は流れていないハズなんですが。何かミスしている?ともう
何度も回路をチェックしているのですが、試作段階と全く同じ回路(厳密には
LEDカソードの抵抗を1本にまとめ、240→100Ωへと変更しています)なのに、
どうやってもこの現象が解決出来ません。


オシロで4017の各出力を当たると、6ピン以外は2.2Vくらい出ているのに、
6ピンだけほとんど電圧が出ていません。双安定MVを切り離すと、6ピンも
2.2Vくらい出るし7個目のLEDも点灯するので、双安定MV回路が原因なのは
分かるのですが。

10kΩを47kΩ→100kΩ→1MΩと変えてみても変わらず。ぶっちゃけなぜ点灯
しないのか、全く分かりません。

WakegaWakaranaiyo2.jpg

もうワケガワカラナイヨ🐎

ちなみに競馬やった事ないです。


KittScannerPCB_04.jpg

基板裏はこうなっています。

普通のビニル線も余り引き回したくないのですが、今回これの製作におよそ
4時間くらいかかってしまいまして…。最後の方はもう集中力が切れて、雑に
なってます(笑)。

本来ユニバーサル基板での製作にはスズメッキ線を使いますが、これ以外と
高いんですよね~。なので不要なLANケーブルをほぐした銅の単線を使い、
毎回ハンダメッキして使っているので、ハンダも時間も無駄に費やしてます。

どこかに安価なスズメッキ線ないかな…。


まぁそれはともかく何とか完成させたいので、頑張ってみますか…。



posted by ゆう at 2025年10月20日| Comment(0) | 電子工作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年10月15日

ナイトライダー ナイト2000のスキャナ作ってみた #1

10月も半ばだと言うのに地味に湿度が高く蒸し暑い日が続いておりますが、
DTMerの皆さまにおかれましては秋の残暑全裸DTMが捗っておられる事と
お慶び申し上げます。

今回は、以前から作りたいな~と思っていた物を作ってみました。これ↓。

s-Knight2000Scanner_00.jpg
写真出典:KNIGHT RIDER - KITT´s Scanner (HD) (YouTube)

そう、ナイトライダー ナイト2000の鼻先に付いているスキャナです。この
赤いランプが往復するシーンはナイトライダーの中でも特に印象深い訳です
が、これをどうしても作りたかったのです。
ちなみに以前「ナイト2000のアレの音の作り方」で音だけ作りました(笑)。


※普段は製作過程を細かく紹介していますが、今回はあまりに作業に熱中し
過ぎてしまい、写真を撮るのを忘れておりました。難題が多かったので…。
なので写真が少ないです、スンマソ😇


この回路では、ICを3つ使います。点滅周期を決めるパルス作りの NE555P、
点滅の往路・復路それぞれにディケイド・カウンタIC CD4017BE。それと、
NPNのトランジスタを4つほど。

Knight2000Scanner_01.jpg
CD4017BE : Decade Counter with 10 Decoded Outputs

回路はさほど難しくはないのですが、往路と復路で2つの4017を切り替える
部分でだいぶ躓きました。


Knight2000Scanner_02c.png

回路図です。トランジスタは適当なNPNの2SC、ダイオードも1N4148等の
小信号用で可。NE555Pにぶら下がっている電解コン0.22uFの容量を大きく
すると、更にゆっくり往復させられます。

Knight2000Scanner_02d.png

ゴチャッとしているLEDの配線を消すと、さほど複雑ではありません。作る
のであれば、発振回路、双安定マルチバイブレータを個別に汲み上げた後、
4017とLED周りを作れば良いでしょう。LEDの配線も4017(1)のQ1~Q7を各
LEDの1~7へ、4017(2)のQ1~Q7を各LEDの8~2へ繋ぐだけです。


動作としては…。

1:NE555Pがそこはかとなく良い感じのパルスをプリプリッと出す
2:そのパルスを4017 (1/2)の14ピン(CLOCK)に突っ込む
3:4017(1)が1~7個目までのLEDを点灯させる
4:7個目のパルスをトリガとして、トランジスタ4個で組んだ双安定マルチ
 バイブレータ回路をスイッチ
5:4017(1) 15ピン(RESET) を H にする事で4017(1)はカウント停止、
 4017(2) の同ピンを L にする事で、4017(2)の方がカウント開始
6:4017(2)が8~2個目までのLEDを点灯させる
7:4017(2) 2個目のパルスをトリガとして双安(略)が反転し、4017(2)の
 15ピン(RESET) を H にする事で4017(2)はカウント停止、4017(1)の
 同ピンを L にする事で、4017(1)の方がカウント開始
8:3に戻る

TimingChart.png

この動作を延々繰り返します。電源投入時、双安(略)は必ずどちらかのTr.が
ONになるので、両方の4017が同時にカウントしてしまう事はないですね。


…と説明するのは簡単ですが、

・4017(1)が1~7をカウントする間、4017(2)はカウントを停止する。
・4017(2)が1~7をカウントする間、4017(1)はカウントを停止する。
・カウントを停止させるには15ピン(RESET) を H に保つ必要がある。

この部分でとても苦労しました。上手く行かないと…。

こうなっちゃいます🤣

「違う、そうじゃない。」

この点滅の仕方はK.I.T.T.の敵 K.A.R.R.の方。


最初は前回記事にあるように SN74HC74N や TC4044BP を単体で試した
ところ、希望する動作になったのでこれらを使ってみたのですが、どうも
回路に組むと出力 Q がH を保持してくれないんですよね。
4017のパルスを拾うと H になるものの、パルスが L になると出力 Q も
L になってしまう。4017の L 出力ってGNDに落ちるのかな。

で次にフォトカプラを使って自己保持回路を組んでみたものの、この場合は
H を保持出来ても L に落とすトリガを拾えなくなる(L に落とすトリガを出す
側の4017はReset が H なので停止している)。


色々と方法を考えた結果、辿り着いたのが双安定マルチバイブレータ回路。
7個目のLED点灯をトリガとして4017の(1)と(2)へ交互にReset信号を出す
事でようやく希望する往復運動となりました。

まぁその間なぜか復路の7番目が点灯しなくなって、あれこれ調べるも原因が
分からず4017(2)を他の物に交換してようやく直ったりとひと悶着あったりも
しましたが…。


で、この状態では4017の出力は単なる方形波なので、あの特徴的な残光が
再現出来ない訳です。「これは電解コンをぶら下げたトランジスタでLEDを
1つずつバッファリングしないとダメかな…」と思ったものの、面倒臭いので
各LEDに100uFの電解コンをぶら下げたら、そこそこ良い感じになりました。

電解コンの容量を220uFなどにすれば更に尾を引く残光が作れますが、速く
動作させた時に残光がぐっちゃぐちゃになって往復しているように見えなく
なります。また、余り容量が大きいと突入電流で4017が壊れるかも。


…と写真が少ないぶん文章で必死に埋めておりますが、ともかくそれっぽい
物が出来ましたよって事で。

こんなのアップダウンカウンタICかPICで作れば簡単なんでしょうけどね~。
さすがに電源を入れた時一度全点灯してから往復に移行する部分は妥協。


という訳で、動画(26秒・音声なし)にしてみました。もうちょっとゆっくり
往復できるようにしても良かったかな。



部屋を暗くして点灯させると、それっぽい感じが良く出ていると思います。
ネットを探すとこの手の工作は色々出て来るんですが、4017 1個だけ使った
6LEDの物が多いんですよね。あれは許せない。やはり8LEDでナイト。


Knight2000Scanner_04.jpg

現状ではまだブレッドボード上での製作なので、これはいずれユニバーサル
基板にちゃんと回路として作る予定です。
昔からずっと作りたいと思っていたのでね…観賞用として形に残したいです。
パッと見すごく複雑そうに見えますが配線のほとんどはLEDで、ロジックの
部分はそれぞれ数本しか繋がっていないので、製作はそれほど大変ではない
と思います。

橙LEDが3つありますが、これは単に発振や双安(略)の切り替えが正常に動作
しているかをチェックする為のもので、無くても動作します。


─重要─
このスキャナも車に取り付けて公道を走行すると不正改造や道路交通法違反、
道路運送車両法違反に問われる可能性があります。

車両等には取り付けないで下さい。




posted by ゆう at 2025年10月15日| Comment(0) | 電子工作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年10月14日

PCでYouTubeをもっと快適に利用したい

今回は、PCでYouTubeを視聴する際に「これは許せない!」という部分を
徹底的に排除して、快適に視聴する為あれこれやっているよ、というだけの
記事です。ほぼ備忘録。

5295-youtube-i_102568.png

近年のYouTubeは改悪に次ぐ改悪でどんどん使いづらくなっているので、
この辺をどうにかしないとまともに視聴する事すら困難になっていますよね。
自分はPCの使用時間のほぼ8割くらいはYouTubeに居るので、使いづらく
されると観る気が失せるのです。

なので、自分がYouTubeを快適に利用する為に使っているブラウザ拡張や、
StyleBot等のCSSをご紹介。
尚、YouTubeはかなり頻繁にコロコロと仕様を変え(仕事をした気になって)
るので、気付いたらここも修正して行く予定~。


■ブラウザ拡張

入れているChrome用のブラウザ拡張は以下の通り(但し普段使用している
ブラウザは Brave です)。

BlockTube
ある程度は純正機能「チャンネルをおすすめに表示しない」で対応出来ます
が、これってしばらくするとまた出て来たりするんですよね。
不快なチャンネルはBlockTubeに登録してしまえば、解除するまでは二度と
出て来ません。
動画タイトル・チャンネル名・動画ID・チャンネルID・コメントまで対応
しています。

h264ify
60fpsの動画を強制的に30fpsにしてくれます。以前から個人的に、動画って
60fpsで観る必要あります?30fpsで十分じゃね?と思うのであります。

ShortsBlocker - Remove Shorts from YouTube
PCで視聴する上で、スマホの縦動画は正直観るに堪えません。t*kt*kに対抗
したのでしょうが、Shortsは観たくないので全てブロックしています。

StereoToMono
最近は減りつつありますが、音声、特に人の声が右や左に片寄っていると、
ものすごく聞きづらいんですよね。そんな時はこの拡張で強制的にモノラル
音声とする事で、中央から聞こえるようになります。
世界中のYouTuberさんに声を大にして言いたい。人の声をメインで撮る時は
音声をモノに設定してくれ…。カメラや喋っている人の移動に合わせて声も
左右に移動するのは、観ていてもの凄く気になります。

Youtube Playback Speed Control
音楽やよほど興味のあるもの以外は、大抵2倍速で視聴しています。しかし
いちいち右下の設定から再生速度を変えるのは面倒。この拡張を入れると、
右上に速度を変更する小さなボタンがホバーするので、ここから再生速度を
素早く変更できます。

YouTube Row Fixer
最近のYouTubeは何だか知らないけどやったらサムネイルをデカくする傾向
にありますね。フルHDで横3つとか。情報量が減ってスクロールが増えると
いう点に考えが行かないんでしょうか。
この拡張を入れると、一行のサムネイル数を自由に変更できます。6個位が
一番見やすいかな。

YouTube Unrounded Thumbnails
上のサムネイルくそデカ問題と同様、なぜかサムネイルやプレーヤのカドを
丸くしたがるんですよね。スマヒョ向けUIなら分からなくもないんですが、
PCでカドを丸くする意味が全く分からない。
この拡張を入れると、丸くなったカドを従来の四角に戻す事が出来ます。


■CSS・JS

StyleBot
上記拡張だけではどうにも出来ない不満点を解消してくれるのがStyleBot。
CSSを登録する事で、Webページを好きなように改変できます。YouTube用に
自分が登録しているCSSは以下の通り。
/*【角丸廃止】サムネイル*/
yt-thumbnail-view-model {
border-radius: 0 !important;
}

/*【角丸廃止】終了画面*/
.ytp-ce-video.ytp-ce-large-round, .ytp-ce-playlist.ytp-ce-large-round, .ytp-ce-large-round .ytp-ce-expanding-overlay-background {
border-radius: 0 !important;
}

/*【角丸廃止】再生リストや検索ボックス*/
div#container, button[aria-label="検索"] {
border-radius: 0 !important;
}

/*【角丸廃止】動画後に一覧で表示されるおすすめ動画*/
div[style^="background-image: url"] {
border-radius: 0 !important;
}

/*【角丸廃止】動画プレーヤー*/
ytd-player#ytd-player {
border-radius: 0 !important;
}

/*【検索結果】動画のサムネイル画像を小さくする*/
.ytd-search #primary #contents :is(ytd-thumbnail,.yt-lockup-view-model-wiz__content-image,#avatar-section) {
max-width: 200px !important;
min-width: unset !important;
}

/*左メニューの「ショート」削除*/
ytd-guide-entry-renderer:has(a#endpoint[title="ショート"]) {
display: none !important;
}

/*検索結果とトップページの「ミックスリスト」を非表示にする(2024年11月14日修正)*/
[page-subtype="home"] yt-lockup-view-model.lockup:has(path[d^="M9 6a3 3 0 00-."]) {
display: none !important;
}

/*ヘッダーのジャンルバーを非表示*/
div#header:has([component-style$="BAR_STYLE_TYPE_DEFAULT"]:not([component-style$="CHANNEL_PAGE_GRID"]) #chips-wrapper) {
display: none !important;
}

/*チャンネルページの「メンバー優先・限定」非表示(2025年03月26日作成)*/
#contents ytd-rich-item-renderer.ytd-rich-grid-renderer:has([aria-label^="メンバー"]) {
display: none !important;
}

/* YouTubeのおすすめ欄でメンバー限定動画を非表示にする */
yt-lockup-view-model:has(yt-content-metadata-view-model .yt-badge-shape--commerce) {
display: none !important;
}

/*検索結果のプレイリストのサムネイル縮小*/
#contents ytd-item-section-renderer .yt-lockup-view-model--horizontal { display: flex !important; align-items: flex-start !important; gap: 12px !important; }

/*検索結果の中でプレイリストのサムネイルのサイズを変更するCSS*/
#contents ytd-item-section-renderer .yt-lockup-view-model--collection-stack-2 [class*="Stack"], #contents ytd-item-section-renderer .yt-lockup-view-model--collection-stack-2 a.yt-lockup-view-model__content-image, #contents ytd-item-section-renderer .yt-lockup-view-model--collection-stack-2 yt-thumbnail-view-model { width: 200px !important; height: 112px !important; }

#contents ytd-item-section-renderer .yt-lockup-view-model--collection-stack-2 a.yt-lockup-view-model__content-image { flex-shrink: 0 !important; display: block !important; }

#contents ytd-item-section-renderer .yt-lockup-view-model--collection-stack-2 [class*="Stack"] { background-size: cover !important; }

#contents ytd-item-section-renderer .yt-lockup-view-model--collection-stack-2 yt-thumbnail-view-model img { width: 200px !important; height: 112px !important; object-fit: cover !important; }

#contents ytd-item-section-renderer .yt-lockup-view-model--collection-stack-2 .yt-lockup-view-model__metadata { flex: 1 !important; min-width: 0 !important; overflow: hidden !important; }

/* ホバー時のタッチフィードバック背景を透明に(主な原因を防ぐ) */
ytd-rich-item-renderer:hover .yt-spec-touch-feedback-shape__hover-effect {
background: transparent !important;
opacity: 0 !important;
}

これだけ大量のCSSを導入しないと、まともに観られないYouTubeって…。
拡張と機能が重複しているものもありますが、拡張が効かなくなった場合の
保険って事で。

不満な部分をGrokさんに尋ねると、たちどころにCSSを作ってくれるので、
大変重宝しています。リンク集にもある「ナポリタン寿司のPC日記」さん
にも有益な情報が多いので、参考にさせて頂いています。


No YouTube Volume Normalization
これはTampermonkey用のスクリプトです。YouTubeは動画の音量を勝手に
下げる「ラウドネスノーマライゼーション」という余計な機能が働いていて、
これが音楽の視聴時などに結構邪魔するんですよね。それを無効化する為の
スクリプトです。


以上が、通常YouTubeを視聴する上で利用している拡張・CSSの類ですね~。
いかにYouTubeが使いづらいかが分かります。余計なものが多いんですよ。
機能を実装する分には構わないんですが、それならせめてON/OFFする設定を
付けてほしい。「ほら、こういう機能作ってやったぞ。ありがたいだろ~?
よし使え」はホント勘弁して下さいよ。
YouTubeはもっとユーザに寄り添ったUIを心がけるように。



posted by ゆう at 2025年10月14日| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年10月12日

ラッチ回路のお勉強

今、とある回路を作ろうと画策しているのですが、その回路の動作に必要な
ラッチ回路についてちょっとお勉強してみただけの記事です。


Latch_01.jpg

必要なICも揃ったし、よーしこれでイケるぜ~と思った矢先、ラッチ回路が
期待した動作をしない事が判明。

SetResetLatch.png

このような動作をして欲しいんですよね。

んで、最初はラッチを名乗っている TC4044BP を使って、このような回路を
作ってみました。

LatchSche_01.png

※5ピン ENABLE の配線を書き忘れていますが、実際の回路ではVccに接続
 して H にしています。

Latch_02.jpg

作ってみました。しかしこの場合 Reset を H にすると Q も確かに H になる
のですが、スイッチを離して Reset が L になると Q も L に戻るんですよね。
Reset が L になっても Q は H を維持して欲しいんですけど…。何か使い方を
間違っているんだろうか。データシートの真理値表にも「保持」と記載が
ないので、Reset が H の間しか、Q は H にならないらしい。

SN74HC74N ( Dual D-Type Positive-Edge-Triggered Flip-Flops With
Clear and Preset)でも同様でした。

あ、ちなみに写真では2回路とも Q が H になってますが、誤動作してるだけ
です。下に鉄板を敷いてGNDに落としてもダメ。
Set / Reset が浮いていると上手く動かない模様。10kΩの抵抗でプルダウン
したら正常動作しました。まぁそれでも期待する動作にはならないんですが。


そこで、Wikipediaの ラッチ回路 のページに載っている「インバータによる
RSラッチ」に切り替えてみました。

LatchSche_02.png

使用するインバータICは TC40H004P です。またしても '87年製の骨董品🤣
6個のインバータが入ったものです。

Latch_03.jpg

この回路にした所、期待通りの動作になりました。

・Set / Reset が共に L なら Q も L
・Set が H になると Q も H になる
・Set が L に戻っても Q は H を維持
・Reset が H になると Q は L になる
・Reset が L に戻っても Q は L を維持

動作はバッチリですね。特に「Set が L に戻っても Q は H を維持」これが
大事。TC4044BP ではこれが出来なかった。

トランジスタを使って自己保持とリセットの回路をディスクリートで組むか
悩みどころでしたが、IC 1個でさほど複雑な回路を組まなくても実現出来た
ので助かりました。


Wikipediaの記事に救われました。検索機能はゴミレベルですが。

これでようやく、作りたい物の製作に取り掛かれそうです。



posted by ゆう at 2025年10月12日| Comment(0) | 電子工作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年10月09日

NE555を使ったPWMモータ制御回路

10月だというのにまだまだ暑い日が続いておりますが、DTMerの皆さまに
おかれましては秋の全裸DTM大会が捗っておられる事と、お慶び申し上げ
ます。

最近どうも暇があるとゲームを始めてしまって、ブログが放置気味ですね。
グラボ無し DELL Inspiron 3470 でもそれなりに遊べる事が分かってから、
ついつい面白いゲーム漁りをしてしまう…。
High School Simulator 2018、サクラスクールシミュレーター、ひみつの
おるすばん辺りを頻繁に遊んでますが、特に学校生活がしたい訳でなくて。
とりあえずキャラが可愛くてエチチなコスがあって、戦闘が出来れば舞台は
学校でなくても別に良いんですが。


さて、先日タイマIC NE555P を大量買いしたので使わなければ勿体ないと
いう事で、今回はPWM回路を作ってモータ制御をしてみようと思います。

555PWM_01.png

回路図はこんな感じです。右側の555の5ピン CNT の電圧を変化させる事で
3ピン OUT が L になるタイミングを変化させる単安定動作回路。


555PWM_02.jpg

ブレッドボードで試作してみました。上手く動いているようです。

555PWM_03.jpg

可変抵抗が発振する最小位置だとパルス幅は16u秒程度です。発振周波数が
12.9kHzなので、パルスの間隔は77.5u秒。なのでデューティ比は約20.6%。

う~ん、5~10%くらいまで絞れたら良かったんだけど。でもまぁ多分短い
パルスではモータが反応し切れないので、これくらいでも良いかな。

555PWM_04.jpg

可変抵抗が右いっぱいの最大ではパルス幅は74u秒ほどなので、デューティ
比は95.5%くらいですかね。


555PWM_05.jpg

555の出力でMOSFETを駆動して、モータを回してみました。

案の定デューティ比が40%を超える辺りまでモータは回りませんね。でも
自力で回転を始められる閾値を超えれば、結構滑らかに回転数を可変出来て
います。

PWMの可変回路はモータから「キュ~…」と音が出たりしますが、この回路
では周波数は12.9kHzで固定なので、ほとんど聞こえませんね。

歳のせいか、段々高音域が聞こえなくなって来て悲しい…。良くあるテスト
動画などでは11kHz辺りから怪しくなって来ます。


ともかく試作は成功したので、これをいずれちゃんとした基板に組みたいと
思っています。そう言えば、555を使ったファンクション・ジェネレータも
作ってみたいんですよねぇ。

ゲームはそろそろやる事がなくなって来たので、しばらく一休みしないと。



posted by ゆう at 2025年10月09日| Comment(0) | 電子工作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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