さっさと夏は終わって欲しい訳ですが、DTMerの皆さまにおかれましては
残暑全裸DTMが捗っておられる事とお慶び申し上げます。
今回は普段使っているUSBアダプタが不調になったので観察と、可能ならば
修理してみようと思っただけの記事です。この暑さのせいで最近は正直色々
細かい作業をしようという気が起こりません。
GAT-0501000U という妙に長~い型番のアダプタです。5年ほど前に購入
した Tomshine というメーカの拡大鏡に付属していた物ですが、拡大鏡の
電源以外にも普通にUSB機器の駆動や充電にも使っていました。
出力は5V 1Aです。最近どうもUSBプラグを差し込んでも通電しなかったり、
プラグを触ると電源が入ったり切れたりするので、もしかしたらUSB端子の
ハンダがクラックしているかも知れませんね。
ここから開けられそうです。
コーキングヘラをグイグイ押し付けて隙間を作ったらスッと入って、フタが
開いてきました。テコしてやれば簡単に開きそう。
開きました。ヒューズ抵抗も入っているし、一次側にインダクタもあって、
作りはそこそこしっかりしていると思います。
基板裏。一次側と二次側は接近していますが、溝が彫られていてこの部分に
絶縁用の塩ビシートが挟まっているので、ギャップは無くても大丈夫そう。
スイッチングは 深圳市工采网络科技有限公司 の DP2525 で行っています。
USB端子のハンダクラックは…ないようですね。という事は単に接触が悪い
だけなのか。USB端子を交換しようと思ったものの、妙に奥行きの短い物が
使われているようで、ちょうど合う物が手持ちにありませんでした。
仕方がないので、以前作ったUSBポートクリーナをスコスコして接点を磨き
対処。1mm厚のアクリル板に楽器用のクロスを貼っただけのもの。これに
エタノールをしみ込ませてスコスコすると、だいぶ接触不良は改善されます。
これだからUSBは…便利なんですが、すぐ接触不良を起こすのが難点ですね。
これは電源供給だけなんでまだ良いんですが、PC相手の場合USBメモリとか
何度も抜き差しすると、内容がふっ飛びそうで怖いですね。
交換パーツがない以上、結局こうやって定期的にクリーニングして騙し騙し
使って行くしかないかな~。
これだけじゃアレなんで、一応回路図も起こしてみました。
一番下にある1nFのX1コンがちょっと気になりますね。こういうのって普通
二次側のGNDと一次側のGNDの間にあるものじゃないのか…?しかしこれ、
一次側がどう見てもブリッジダイオードの+側に繋がっている。
こんなの初めて見た。
良いのか?これ…。

