2025年08月20日

やっぱりUSBって…

ようやく8月下旬に入りましたな。何やら今年は11月まで暑さが続くそうで
さっさと夏は終わって欲しい訳ですが、DTMerの皆さまにおかれましては
残暑全裸DTMが捗っておられる事とお慶び申し上げます。

今回は普段使っているUSBアダプタが不調になったので観察と、可能ならば
修理してみようと思っただけの記事です。この暑さのせいで最近は正直色々
細かい作業をしようという気が起こりません。


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GAT-0501000U という妙に長~い型番のアダプタです。5年ほど前に購入
した Tomshine というメーカの拡大鏡に付属していた物ですが、拡大鏡の
電源以外にも普通にUSB機器の駆動や充電にも使っていました。

出力は5V 1Aです。最近どうもUSBプラグを差し込んでも通電しなかったり、
プラグを触ると電源が入ったり切れたりするので、もしかしたらUSB端子の
ハンダがクラックしているかも知れませんね。

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ここから開けられそうです。

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コーキングヘラをグイグイ押し付けて隙間を作ったらスッと入って、フタが
開いてきました。テコしてやれば簡単に開きそう。


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開きました。ヒューズ抵抗も入っているし、一次側にインダクタもあって、
作りはそこそこしっかりしていると思います。

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基板裏。一次側と二次側は接近していますが、溝が彫られていてこの部分に
絶縁用の塩ビシートが挟まっているので、ギャップは無くても大丈夫そう。

スイッチングは 深圳市工采网络科技有限公司 の DP2525 で行っています。


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USB端子のハンダクラックは…ないようですね。という事は単に接触が悪い
だけなのか。USB端子を交換しようと思ったものの、妙に奥行きの短い物が
使われているようで、ちょうど合う物が手持ちにありませんでした。

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仕方がないので、以前作ったUSBポートクリーナをスコスコして接点を磨き
対処。1mm厚のアクリル板に楽器用のクロスを貼っただけのもの。これに
エタノールをしみ込ませてスコスコすると、だいぶ接触不良は改善されます。

これだからUSBは…便利なんですが、すぐ接触不良を起こすのが難点ですね。
これは電源供給だけなんでまだ良いんですが、PC相手の場合USBメモリとか
何度も抜き差しすると、内容がふっ飛びそうで怖いですね。

交換パーツがない以上、結局こうやって定期的にクリーニングして騙し騙し
使って行くしかないかな~。


これだけじゃアレなんで、一応回路図も起こしてみました。

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一番下にある1nFのX1コンがちょっと気になりますね。こういうのって普通
二次側のGNDと一次側のGNDの間にあるものじゃないのか…?しかしこれ、
一次側がどう見てもブリッジダイオードの+側に繋がっている。
こんなの初めて見た。

良いのか?これ…。



posted by ゆう at 2025年08月20日| Comment(0) | 修理・改造 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年08月13日

アシナガバチのレジン漬け

8月半ばになりましたが、当分の間まだ酷暑は続くようですね~。DTMerの
皆さまにおかれましては、全裸DTM夏祭りが連日開催中な事とお慶び申し
上げます。


今回は、捕獲したアシナガバチをレジン漬けにしてみただけの記事ですな。
先日掃除のために網戸を開けた所、狙いすましたかのようにアシナガバチが
ス~ッと部屋に入って来まして。
それを掃除機で吸い込んでホースにフタをし、4日ほど放置しておきました。
それを紙パック内からサルベージ。

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当然ですが死んでいます。死んだ虫はどうしてもこのように、手足が内側に
キュッとなってしまうので、これを真っすぐに伸ばします。

あまり強引に伸ばすともげてしまうので、注意深く。ついでに歯ブラシ等で
ホコリも落とします。これも強くやると頭や胴体がもげるので、丁寧に。

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そこそこ綺麗になりました。ではこれをレジンに漬けましょう。


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型を作るために、また ヒノデワシのおゆまる を使います。

柔らかくなったら例によって液体ムヒの容器にかぶせて、フタの球状部分の
型を取ります。

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型が取れました。結構みっちり貼り付くので、予めフタにシリコンスプレー
などの離型剤を吹いておくべきですね~。

これにまずレジンを少し注いて硬化させておきます。

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硬化したらハチを裏返して載せ、更にレジンを注ぎますが、ハチが浮かんで
来てしまうので、頭の方を少量のレジンで先に少し硬化させておいてから、
体が浸るまで注ぐと良いかも。

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UVライトで全体を硬化させます。

あまり出力の大きいUVライトで硬化させようとすると、化学反応でレジンが
急激に発熱して おゆまる が溶けて変形してしまうので、まずは外側だけを
軽く硬化させてからいつものUVフラッドライトで硬化させました。


…とまぁここまではそれなりに順調だったのですが…。

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せっかくツルツルなムヒのフタで型を取ったのに、発熱でおゆまる が微妙に
溶けて、表面はガサガサに。

まぁこれは完全硬化後に磨けば済む話なのですが…。

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裏を見ると気泡だらけ。どうしても硬化の時に表面だけが先に硬化し、その
後で内部が発熱すると気泡が発生します。ハチの体内にあった空気が硬化の
熱で膨張して、表面に出てきてしまったというのもありますが。

レジンを注ぐ時に気泡が入らないよう気を付けているのですが、硬化させる
といつもどこからともなく気泡が現れますね…。

という訳で失敗です。やはり気泡を抜いて綺麗にする為には、真空ポンプと
真空チャンバみたいなものを使わないとダメなんでしょうか。どうやっても
上手く行きませんねぇ。

レジン細工うまくなりたい…。



タグ:レジン細工
posted by ゆう at 2025年08月13日| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年08月06日

オーム電機 温湿度計 HB-T03B-K

8月は初日から各所で40℃超えになるなど危険な気温が続いておりますが、
DTMerの皆様におかれましては灼熱全裸DTMが捗っておられる事とお慶び
申し上げます。


今回は、ヨドバシでたまたま買ったデジタル温湿度計を紹介するだけの記事
です。元々買う予定はなかったんですが、昨日辺りから日中の湿度が異常に
感じまして、じゃあ一体どれだけの湿度なんだい?と気になったので買った、
それだけの事です。


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タイトル通りの オーム電機 温湿度計 HB-T03B-K です。

時計を内蔵する物など色々出ていますが、時計はいくらでもあるので気温と
湿度が分かれば良いかな、って事でこれを選びました。お値段¥785。
仕様は以下の通り。

温度表示範囲:-5~40℃
温度測定精度:10~40℃で±2℃、左記以外で±5℃
湿度表示範囲:20~95%
湿度測定精度:40~80%で±5%、左記以外で±7%
外形寸法:(約)幅45×高さ58×奥行17mm
質量:約30g (電池除く)

この程度の誤差なら実用上は問題ないですね。表示の更新頻度は約30秒毎。
まぁあまり頻繁に更新しても電池が早くなくなるだけなので妥当かと。
新品CR2032で電池寿命は約1年との事。

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電池付属なので、この絶縁タブを引き抜けば電源が入ります。
電池付きは有難い。


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まぁ当然開けるよね~。

基板には温度センサと湿度センサのみ。ボトムキャビの方は電池からの線と
冷蔵庫などにひっつける為のネオジム磁石が埋め込まれています。

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センサはごく普通のサーミスタと高分子湿度センサ。どこのメーカの物かは
分かりませんでした。

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湿度センサは高分子静電容量式と高分子電気抵抗式の2種類がありますが、
これは高分子電気抵抗式の方です。

交流で動作するタイプです。感湿膜の水分量が増えると可動イオンが増え、
電極間のインピーダンスが下がるので、それにより湿度変化を捉えている
模様。


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基板の裏?はそれほど複雑ではないですね。

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メインとなるICは樹脂モールドされています。空きパターンが結構あるので
別の機能が付いた機種と兼用の基板っぽい。

ボタンはモード切替用ですが温度/湿度の表示には関係なく、単に熱中症予防
指針と快適表示を切り替えるだけです。

一応ボトムキャビは通気用の孔が多数開いていますが、温度も湿度も空気の
対流がないと正確な値が表示されず、反応が悪くなってしまいますね…。


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という訳で通気用のスリットを切り取って通気を良くしました。これで中の
センサが丸出しになるので、より変化に素早く反応してくれるでしょう。
ただ、こうするとホコリが付きやすくなるので、そのせいで正常に測れなく
なる可能性も高まりますが…。


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以前から部屋で使っている車載用の温度計と比べてもそう大きく変わらない
ので、精度はしっかり出ているみたいです。

ちなみに左の40.2℃表記は、測定用のサーミスタをPCの電源ユニット内部に
突っ込んであるもので、電源の排気温度を表示しています。室温は右の車の
マーク内の表示。


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という訳で簡単に紹介しました。今現在だいぶ空気が湿っているような感が
あるんですが、それでも湿度表示は67%程度なんですよね。
ジメッ、モワッとしているので、80%くらいあるもんだと思ってた。冬に
なった時の表示がちょっと楽しみ。なので夏はとっとと終わって下さい。

今年の夏は本当に気温がおかしいので、皆さまもどうか熱中症に気をつけて
生活してくださいね~。


ちなみに自分は今、ちょっと頭が痛いです。



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2025年08月02日

ハニワを作る #2

8月に入りましたね~。厳しい暑さが続いておりますが、DTMerの皆さまに
おかれましては夏祭り全裸DTMが絶賛開催中なこととお慶び申し上げます。


今回は、前回に引き続きハニワを作って行きますか。

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3日ほど放置して十分に乾燥しました。カッチカチで結構硬くなるんですね
この粘土。表面は案の定ヒビ割れが出ているので、これを綺麗に消します。

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まずは#120のサンドペーパーをかけて、表面の凹凸を出来るだけ均します。
削っている感触が、鈑金用のパテっぽいですね。シャクシャク削れるので、
削り過ぎに注意。ペーパーに当て板をすると良いかも。

ある程度滑らかになったら、水をしみ込ませ軽く絞ったティッシュで表面を
撫でてやると、表面の粘土がすぐ融けてヌルヌルに戻り、ペーパー目が消え
ヒビ割れも埋まり、白ぼけた感じも消えさらに滑らかになります。

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表面がだいぶ綺麗になりました。


中の液体ムヒの容器に粘土がへばり付いていて取れそうにないので、これで
完成にしよう…と思ったものの、やっぱり目や口が抜けてないのが許せない
ため、何とかして中の容器を抜きます。

リューターの丸鋸刃で縦半分にぶった切り、容器を取り出してから元通りに
くっつける方法も考えましたが、出来るだけ破壊したくないので…。


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容器の底に穴を開けて長めのネジを通し…。

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ドライバで無理くり回そうとしましたが、ビクともしませんね。ガッチリと
貼り付いてしまっています。次の作戦。

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ネジ用にあけた穴に細いロングノーズ・プライヤを突っ込んで、時計回りに
回します(反時計回りだと容器のキャップだけ残ってしまう)。

グリグリ回していたら、少しずつ抜けて来ました。これはイケるっ…!

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5mmほど抜けて来たところで容器に大き目のネジをねじ込んでおき、頭を
ニッパで挟みながらゆっくり引っ張り、ようやく容器が抜けました。


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目と口の穴を改めてドリルで整え、これにてハニワ完成です。作る前は正直
どうなるか分からない状態でしたが、まぁそこそこ納得の行く出来だと思い
ます。
それにしても今回の記事、絵面変わらなさ過ぎ。

ん~、やっぱり植木鉢カラーなので、もう少し色が濃かったら良かったなぁ。
この上から余っている絵の具を薄く塗っても良いかも知れない。気が向けば
そのうち塗るかも。
とりあえず今回は当面このまま、PCモニタの横に置いて飾る事にしました。


ちなみに中に赤色LEDを入れると…。

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青森県のJR五能線 木造駅にある巨大土偶っぽい魔の力に覚醒したハニワに
なります(笑)。これはこれでアリだな🤔



posted by ゆう at 2025年08月02日| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年07月29日

ハニワを作る #1

7月も終わりますが、DTMerの皆さまにおかれましては海パン一丁DTMが
捗っておられる事とお慶び申し上げます。


昔から埴輪(ハニワ)が好きで欲しいな~と思っているのですが、民芸品とも
なると結構なお値段です。昔は100円ショプーの園芸品コーナーなどにもあった
気がするのですが、いつの間にか消えてしまいましたね。

なので、今回はハニワを作ろうと思います。まぁ材料自体は5月はじめ頃に
買ってあったんですが、どうにも重い腰が上がらず…。


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ハニワと言えばやはりコレですよね~(出展:東京国立博物館Webサイト)。
これと全く同じ物を作るつもりはありませんが、似たような物を置物として
作れれば良いかな、と。

ハニワと言えばPCエンジンの…

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はにい いんざ すかい が結構好きだったなぁ。BGMも良いんですよね。


さて、小さな置物として作るので、ハニワの型を用意しなければなりません
が、「これ絶対ハニワ作れるよね」と以前から思っていた打ってつけの型が
あります。

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液体ムヒ!

これもうどこからどう見てもハニワ型ですよね~。なので、これを芯にして
作ろうと思います。

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目・鼻・口と腕の各パーツの比率を考えて…。

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絵具で色を付けた石粉粘土で作ります。

使用した粘土は パジコ プルミエ 100g、絵の具は サクラクレパス アクリル
ガッシュ
のバーントシェンナーという赤みがかった茶色を選択。

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結構赤みが強いので、素焼きっぽい色合いが出せるのではないかと期待。


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これを粘土に適量出して、ムラがなくなるまでよーく捏ねます。

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捏ねました。う~ん、まだ少し色が薄いかなぁ。というか素焼きってどんな
色だったっけ…。何か植木鉢っぽい色合いだな。


で、この捏ねた粘土で液体ムヒの空き容器を包み、全体のフォルムを作って
から鼻と手を作り、目にΦ10mmの穴を開けます。

この粘土かなり手にまとわり付きます。スマヒョが粘土まみれになるのが嫌で
製作中は写真が撮れませんでした。
まとわり付くと言っても、作業後は水で洗い流せば簡単に落ちますけど。



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という訳で、何かそれらしいものが出来ました。全高100mmほどなので、
置物としてもちょうど良いサイズ感。ん~でもやっぱり植木鉢カラー。

全体をざっと形作って乾燥中。っていうかこれ、後からムヒの容器抜けるの
かな…。みっちり貼り付いていて取れなさそうな予感がギュンギュンします。

MakingHaniwa_08.jpg

余りの粘土はとりあえず空きタッパで保管しておきますが、まぁ多分数ヶ月
経てばカチカチになっていて使えないでしょうなぁ…。
今後粘土細工をする予定はないので、別に良いですけど。

乾燥したら、余りの粘土を盛って細かい凹凸の処理、ディテールを作り込み
完成になる予定~。



posted by ゆう at 2025年07月29日| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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